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空は心の鏡

Aeromancy
(ˈɛərəʊˌmænsɪ)
noun
the interpretation of the weather and atmospheric conditions to foretell the future

Collins English Dictionary. Copyright © HarperCollins Publishers

エアロマンシーという言葉をご存知だろうか。そのときの気象条件から啓示をあおぐ、いわば空のオラクルカードのようなもの。

※こちらの記事に詳しく解説されています。

記事の著者であるMayama MamiさんはSNSを通じてお世話になっている方なのだが、エアロマンシーという言葉を初めて知ったのも彼女のラジオ配信だった。

言葉の意味よりも「エアロマンシー」というなんとも言えない語呂の良さが妙に頭に残っていて、新しく習った単語の発音の心地よさを試すかのように気がつくと頭で何度も再生していた言葉である。

それがついに今日ほんとうに使う機会がやってきた。ふと見上げた空から目をそらすことができず「エアロマンシーの出番だ!」と思わず心のなかで呟いた。

サムネイルの写真が今日見た空である。


大きな大きな天使の羽。
この羽根は私をどこに連れて行ってくれるのだろう。
でも天使は私だ。
あの羽根は私の羽根。
私は自由に好きなところに行けるのだ。


実はちょうど2年前の夏、うずくまって悲しそうにうつむく天使を見たことがある。もちろん本当にこの目で見たわけではない。晴れた日に機嫌よく自転車に乗っていたら急にそんなイメージが頭に浮かんだのだ。普段そんな突拍子もないものを思い浮かべることなんてなかったので驚いたことを覚えている。あまりにも驚いたので、そのことをにブログにすら書いた。でも公開を躊躇ってまだ下書きフォルダーに入ったままである。その2年前の天使が戻ってきたような気がした。

昔見た映画で「オラクル(神託を告げる人)は君が望んだ答えを告げるんだ」というセリフがあった。オラクルからもらえる答えは、そういう答えが欲しいと自分が無意識に望んでいる答えである。オラクルは自分をうつす鏡なのだ。それを考えると、空からのメッセージも、あるいはオラクルカードだとかおみくじだとか、別のどこかからのメッセージであっても、自分自身が気付かなかった自分の心の奥底を覗いているのと同じなのかもしれない。だったら突拍子もない天使だって自分の中の何かの象徴。もし雲が龍に見えたのなら龍に表される何かが心のどこかにいるということ。内側と外側は繋がっているのだ。

上空の天使の羽根の先に小さな虹色の光があった。あの光は私の何を表すのだろう。空をぼーっと見ながら思いがけず心の深いところまで潜っていった、そんな夕方だった。


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