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ネパールいろいろ(5)食文化 ー ダルバット
ネパールの食べ物、と言えばダルバットは外せない。
ダル=豆のスープ、バット(バート)=米、合わせてダルバットと言われるこのお料理はその名の通り、ご飯に豆スープをかけていただく国民料理である。それに野菜や肉類を少量添えて食べる。
ネパール料理の店ならどこでもこのダルバットを食べることができるし、一般のお家でももちろん毎日のように食されていて、それぞれの家庭の味がある。
観光客向けのお土産に「ダルバット・パワー、24時間」なんてプリントされたTシャツがあるぐらい、本当にみんな日常的に普通に食べている国民食である。
なのに、あろうことか、一枚も写真がない(苦笑)。どこかに埋もれているのかもしれないが取り敢えず見つからないのでWikipediaから拝借した写真をどうぞ。
こんな感じでワンプレートで用意されて出てくる。
写真ではスプーンが付いているが、多くの人は手で食べる。しかもものすごく器用に。
インド人は手で食べる、というのはどこかで聞いていたが、ネパール人もそうらしい。添えられたスープをちょっとずつ、ご飯の真ん中ではなく、やや端に注ぎながら、野菜など他の具材と器用に混ぜつつ、さらに器用に、手をスプーンのような形にしてご飯を口に運び込む。食後にスープの残りが皿の上に残ったりもしない。うまい具合にご飯に混ぜてすべて手ですくってお腹の中に収まっていくのである。
聞くとヒンドゥー教では左手が不浄だそうで、食事は右手を使う。もちろん鍋や取り分ける大皿を運ぶのに左手を使うこともあるようだが、基本的に食事は右手のみで行う。
初めて見たときは感心した。こんなに上手に食べられるものか、と。
たまたま外で作業をしていた労働者たちの食事風景に出くわした。
器用な食べ方もそうだが、ご飯の多さにもびっくり。
こんな盛り盛りでもあっという間にペロッと召し上がります。
ネパールにボランティアで来ていた西洋人栄養士曰く、この国の人は食事の炭水化物の割合が極端に多い、と。確かにこの量を見ると納得。でもこれが彼らのパワーの源なのだ。
ネパールには大きく分けて2つの食文化があるようだ。ひとつはこのダルバットのような、スパイスいっぱいのインド系の料理。そしてもうひとつは中華系(チベット系)である。
地理的にもインドと中国(チベット)に挟まれているので当然といえば当然かも知れないが、私がネパールに行くとよく食べるのはどちらかというとチベット系が多い。単なる好みの問題です。
で、チベット系の料理の写真はちゃんとあるので(笑)次の記事でご紹介したいと思う。
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ネパール行きのきっかけとなったのはこの方、Kancha Sherpaさんでした。
彼を主人公にした映画の製作がそもそも全ての始まりです。
配給先募集中です!
”Kancha Sherpa
1953年エヴェレスト山 人類初登頂をサポートした最後の生き残り”
トレイラーはこちらから↓
https://lastofthefirst.net/index.html