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旗幟鮮明に動乱に反対せよ【日本語訳】

この日本語訳は筆者による拙訳であり、正確性を保証するものではありません。ご理解の上でご覧になってください。

『人民日報』社説「旗幟鮮明に動乱に反対せよ」

『人民日報』1989年月16日

胡耀邦同志の逝去を追悼する活動中に、広大なる共産党員、労働者、農民、知識分子、幹部、解放軍と青年学生は、各種の形式を以て自己の哀悼の意を表明し、並びに悲痛を力量となし、四化(四つの現代化)、中華振興の力量となした。

  追悼活動の期間中、些かの不正常な情況もまた出現した。極小数の人間は機制を借り、噂を造り、名指しで党と国家の領導人を攻撃したのである。群衆を惑わせて党中央、国務院所在地の中南海新華門を襲い、酷いものは「打倒共産党」の反動的スローガンを叫んでおり、西安、長沙では不法分子が暴行、殴打、銃撃、放火などを行う重大事件が発生した。

  広大なる群衆の悲痛な心情を考慮し、青年学生の感情的な、激動的なある種の妥当でない言動に対して、党と政府は寛容的で自制的な態度を採用した。二十二日の胡耀邦同志追悼大会の開催前には、天安門広場に先達の些かの学生は慣例に基づいて整然としなかったため、彼らに法律を遵守するよう要求し、胡耀邦同志を共同で追悼した。全員の共同の努力によって、追悼大会は厳粛な雰囲気の中で順調に進行した。

  しかし、追悼大会の後で、極小数の下心をもつ人間は、青年学生の胡耀邦同志を追悼する心情を利用し、流言をでっちあげ、人心を惑わし、大小の字報を利用して党と国家の領導人を汚辱し、罵倒し、攻撃した。公然と憲法に違反し、共産党の領導と社会主義制度への反対を鼓舞した。一部分の高等学校では、非合法組織が成立し、学生会に「奪権」を行い、酷いものでは学校の放送室を占拠し、またあるものは高等学校で学生のストライキ、教師のストライキを鼓舞し、甚だしきに至っては同級生の出席阻止を強行し、労働者組織の名義を盗用し、反動的ビラを散発し、四方に連携し、更に大きな事端を造ることを企図している。

  これらの事実が証明することは、極小数の人間は胡耀邦同志の追悼活動を進行するのではなく、中国の社会主義民主政治の過程を推進するためでなく、また些かの不満を叫んでいるわけでもない。彼らは民主の旗を掲げて民主的法制を破壊しており、その目的は人心を逸らし、全国を撹乱し、安定的団結の政治的局面を破壊している。これは計画された陰謀であり、動乱である、その実質は中国共産党の領導を根本から否定し、社会主義制度を否定することにある。これは、全党と全国民族人民が目の前にした重大な政治闘争である。

  もしこの度の動乱を姑息に放任し、聴くに任せれば、重大な混乱の局面が出現するであろう。広大なる青年学生を含む全国の人民の希望する改革開放、整理整頓、建設発展、物価の調整、生活の改善、腐敗現象への反対、民主と法制の建設は、全て水泡に帰してしまい、十年の改革が取得した巨大な成果さえも喪失し尽き果ててしまうかもしれず、全民族の中華を振興するという雄大な願望の実現も難しくなるかもしれない。希望と前途のある中国が、動乱で不安な、前途のない中国に変わってしまうであろう。

  全党と全国人民は、この度の闘争の重大性を充分に認識し、団結し、旗幟鮮明に動乱に反対し、やっと得た安定と団結の政治的局面を堅く擁護し、憲法を擁護し、社会主義民主と法制を擁護しなければならない。決して如何なる非法組織も認めず、如何なる口実による合法学生組織の権益への侵犯行為に対し堅く制止し、意図的な噂を造り誣告(虚偽告訴)を行う者に対し、法によって刑事的責任を追究しなければならない。非法な行進や示威を禁止し、工場、農村、学校における連帯を禁止し、暴行、殴打、銃撃、放火を行った人は法にり制裁し、学生が授業に出席し学習をする正当な権利を保護しなければならない。広大なる学友は真剣に腐敗の消滅を希望し、民主を推進しており、これは党と政府の要求でもある。これらの要求は党の領導下で、整理整頓を強化し、改革を積極的に推進し、健全な社会主義民主と法制することでのみ、実現することができる。

  全党の同志、全国の人民ははっきりと認識しなければならない。この度の動乱を堅く制止しなければ、この国に安寧な日は訪れない。この度の闘争は、改革開放と四化建設の成敗に関わり、国家と民族の前途に関わるものである。中国共産党の各級組織と、広大なる共産党員、共青団員、各民主党派、愛国民主人士と全国の人民は是非を分別し、積極的に行動し、この度の動乱と闘争を、堅く、迅速に制止しよう!

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