
ふわっと口語で愉しむ『言志四録』 今週の言葉「168 言葉と行動」+chat「ブーメランはなぜ戻る?」
168 言葉と行動
学んだことを人に話せば、
言葉自体は立派なので、
あなたも大した人だと
思われるかも
つづきは↓
ふわっと口語で愉しむ『言志四録』まとめ
chat「ブーメランはなぜ戻る?」
簡単に言えば、ブーメランは長い部分と短い部分があるから、回転運動をして揚力を得て飛んでいるときも、空気抵抗の差によって曲がるのです。投げた人に戻ってくるのは、ちょうどいいバランスで飛行できた結果だとも言えそうです。速度、角度、そしてブーメランそのものの形状と大きさ。それがちょうどいいとき、投げた人のところに戻ってくるんですね。
一方、言葉に関してのブーメランは、誰かに対して言った言葉が、そっくりそのまま自分への批判として返ってくることです。「そんなことやってるからダメなんだ」と相手を批判したら、そっくりそのまま、言った人に戻ってきちゃう。「そっくり、そのままお返しします」という状態。
基本的には、相手に対する悪口や批判などマイナスな言葉が自分に返ってくることとして使われていますね。
だけど、言葉にもしブーメランの要素があるなら、どんな言葉だって、自分に返ってくると考えてもいい。いいことも悪いことも、力があってバランスがよければ、そっくり自分に返って来るかもしれない。
「情けは人のためならず」じゃないですが、誰かにかけた優しい言葉や褒め言葉が、いつか自分に戻ってくるかもしれません。
なんてことを書いていますが、保証はできないですけれどね。
いい言葉は「いつか自分に返ってくるかも」とあさましく期待したとしても、悪い言葉にはそんなことを思う人は少ないので、このアンバランスによってブーメラン効果が、とくに悪い言葉の場合は強烈に、そして見事に当人に戻ってくるのかもしれません。
ChatGPTに自分の発言についてどんな風に気にかければいいのか質問してみたら、4点挙げてくれました。
1、正確性(信頼性)。自分の言いたいことが正確か、その情報ソースは信頼できるか、確認しよう。
2、偏りをチェック。自分自身の偏見など偏った考えからの発言になっていないか、客観的なチェックをしよう。
3、明確さ。言葉や言い方で誤解されないように、明確な発言を心がけよう。
4、反省。もしうまく発言できなかったらか、どこがまずかったのか、謙虚に反省して次につなげよう。
そうかもしれないけど、いちいちそれをやらないと発言できないとしたら、かなり面倒ですね。
悪口や批判などがブーメランとなりやすいのは、恐らく反射的に、上記4項目をすっ飛ばして発言してしまいやすいからかもしれません。
いいことを言うときは慎重なのに、悪いことは感情を抑えるだけでも精一杯で、思い切り余計なことまで言ってしまう可能性が高く、それだけにブーメラン化しやすいのでしょう。
ということで、あらゆる言葉は、自分に返ってくるかもしれないと思った上で、発言したほうがよさそうですね。