調子が悪いときでも負けない強さ
個人もチームも、調子の良い・悪いはあって当然。
生きていれば誰でも、調子が良いときもあれば、悪いときもある。
深夜までアニメを見ていて寝不足だったり、何となく体調が優れなかったり、出掛けに家族とケンカをしてしまって機嫌が悪かったり。
いつも機嫌良く絶好調でいられたらいいなと思うけど、なかなか難しいもの。
それはチームでも同じ。
個々のコンディションが一定とは限らないのだから、個人が集まったチームにも当然、調子が良いときと悪いときがある。
プロであれば当然、個人個人のコンディションは常に一定であることが求められる。その為のルーティンであったり、日々のトレーニングや練習の積み重ねによると思うのだけど、強いチームになるほど、良いときと悪いときの差が小さいように感じる。
普段ならもっと入るシュートがなかなか決まらない。
全体的に動きが鈍い。重い。パスが回らない。
長いシーズンの中で、そういったことは必ず起こり得る。
そんなときでも最低限の結果を出し、勝つことができるかどうか、それが強いチームとそうでないチームの違いのひとつなんじゃないかと思う。
調子が悪いなりの戦い方ができなかった大阪戦
先日の宇都宮ブレックスの試合について。
12/6(日)大阪エヴェッサ戦の第2戦は良くなかった。ディフェンスに勢いがなく、シュートもなかなか入らず、パスも回っていなかった。
その前節の12/2(水)川崎ブレイブサンダース戦も、相手のディフェンスは確かに素晴らしかったが、その勢いに押されたのか、ブレックスらしいバスケができていなかったように思う。
バイウィーク後なかなか良い試合ができていない印象もあるが、昨日12/19(土)のアルバルク東京戦、特に前半はアルバルクの調子が良くなかったというのもあるが、ブレックスらしい攻めのディフェンス、リバウンド、速攻が光っていた。
何がそうさせるのかは分からないけど、ひとりひとりの姿勢、一つ一つのプレーが、流れを決めるきっかけになるんだと思う。
「負けない強さ」を持っているのが、強いチーム
同じチームでも、日によって調子は違う。個人個人の調子が違うのだから、ある程度は仕方がないもの。
シュートが入らないなら、オフェンスリバウンドを頑張ってたくさんシュートを打つ。パスが回らないなら、前からディフェンスでプレッシャーをかけて相手のミスを誘い速攻につなげる。
悪いときは悪いなりの戦い方ができるかどうか、そしてシュートがダメならパス、パスがダメならリバウンド、と色んなオプション(引き出し)を持っているか。
バスケのルールは単純で、要は相手より1点でも多く取れば勝ちなのだから、調子が良かろうが悪かろうが、「負けない強さ」があるチームが本当に強いチームではないだろうか。
ブレックスは、調子が悪いときはまずディフェンスから、という考えが強いチームだと思う。シュートがどれだけ入らなくても、とにかく足を動かして相手の攻撃を抑える。ディフェンスを頑張っていれば相手のミスを誘発することができ、速攻から得点が狙える。そこからリズムを掴んで逆転した試合を、私は何度も見てきた。
今日のアルバルク東京戦、調子が良いかどうかは試合が始まってみないと分からないけど、とにかくブレックスらしいバスケットをして、2020年最後のホーム戦を白星で飾ってほしい。