「チーム全員」で戦うって難しい。
Bリーグ2020-2021シーズンは早いもので折り返しを過ぎ、残り25試合。
宇都宮ブレックスはここまで28勝7敗で東地区1位(2/12時点)と、好成績を残している。
層が厚い、ディフェンスが強い、成熟したチーム…と良い評判は開幕前からあったものの、新加入選手がフィットするかどうか、代表組の負担、故障による離脱(他チームに比べるとやや年齢層高めだし…)など、不安要素がないわけではなかった。
実際、前評判とは異なる成績に今の所甘んじているチームもある。(もちろん、残り25試合あるので、まだまだ分からないけど…アルバルクとか…)
そう、残りはまだ25試合あるので、何が起こるか分からない。
けれども、ここまで好調を維持できているブレックスは、何が他のチームと違うのだろうか。そのヒントというか答えが、こちらの記事に書かれているように思った。
よく「チーム全員で戦う」「スタメンも控えもスタッフも関係ない。全員チームに必要なメンバー」という言葉を聞くが、本当にそう言っているチームの全員が、同じ認識を持てているのだろうか。
会社でもよく「社員全員が主役!」などという謳い文句を掲げているところはあるが、社員に「あなたは自分が会社に必要とされていると思いますか?」と聞いて「YES」と返ってくる会社はどのくらいあるだろう。
「チーム全員で戦う」って、簡単なようで難しい。
プロと言えども、スキル、経験、体格などにより各々の能力に差はある。当然、能力が高い人がスタメンに名を連ね、そうでない人は控えに回る。ベンチには入れても、ほとんどプレータイムをもらえないまま、シーズンを過ごす選手もいる。それは、本人の能力が足りないからだ、自己責任だ、と言えばそれまでかもしれない。プロの世界は、誰にでもチャンスが平等に回ってくるような甘い世界ではない。
経験の浅い新人が認めてもらうには、まずはプレータイムを少しでも良いから勝ち取ること、そして、そのわずかなプレータイムの中で結果を残すことが必要だが、それってめちゃくちゃ難しいことなんじゃないかと思う。
だって、誰かの調子が悪いとか怪我をしたとかそういうタイミングを待たないといつ試合に出られるか分からないのに、ひたすらその時を待ちながらスタメン以上に気合を入れて練習するって、余程のモチベーションがないとできなくない?
そして、何かのタイミングで急に呼ばれて試合に出た時、そこで結果を残さないと次はプレータイムがもらえなくなるかもしれない。そんな風に考えたら、ミスが怖くて思い切ったプレーができなくなる、なんてことはないだろうか。(そんな弱気だったらプロにはなれないのかもしれないけど…。)
新人(スキル、経験、能力のない者)ほど打席が必要なのに、打席が回ってこないジレンマが、ここにある。
※いつ回ってくるか分からない代打の打席でホームランを打つなんて、野球で言ったら八木とか大豊みたいなベテランがやることじゃない?(例えが野球ってwしかも古いww)
試合に出るためには日々の練習の中で自分の能力を高める必要がある。ただ、試合の中でしか得られない経験、試合だからこそ成長できる、という面もあるのではないだろうか。だから、安齋HCの「全員を試合に出す」というポリシーはとても素敵だし、全員の意識を上げ成果につなげる上でも理に適っているなと思った。
新人もベテランも、スタメンも控えも、どっちが偉い・偉くないというのはなく、それぞれが今持っている能力や経験に基づいた役割があるだけ。
これからいよいよチャンピオンシップを見据えた戦いに入り、まだまだ何があるか分からないけど、優勝という目標に向けて、「チーム一丸」となって戦っていってほしい。
さて、今日も画面も前で応援だ。GO!BREX!!
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