知的散歩のススメ−海辺を散歩しながら考える
今日も太陽が登る前から海辺を散歩してました。
波打ち際をサンダルで歩くと、波が足にかぶり気持ちがいいです。
歩きながら一つのテーマについて考えていると、
インスピレーションが降りてきます。
閃くんですね。一瞬にしてすべてが分かる瞬間があります。
例えば、コンサルティングしている会社が「どこをどう改善すれば売上が上がるか」と考えていると、一瞬のうちに答えがわかるわけです。一本映画見る感じで、問題が取り除かれて、発展するまでが映像として見えるということがあります。
そんなときは「天才か?」と思うことがあります。
まあ、それを実現するのに苦労するのですが・・・
それにしても散歩と考えを深めることはとても相性が良いなと思うのです。
渡部昇一さんも、考えを深めるための方法として散歩を進めていました。
僕も今研究中なんです。
知的散歩のススメの元祖はアリストテレスだったようです。
古代ギリシャ最高の知性、あらゆる学問の祖といわれるアリストテレスですが、彼は、プラトンの弟子でありましたが、後継者になれなくて、故郷に帰ったあと、アレクサンダー大王の家庭教師を努めました。そして晩年は、再びアテナイに戻り「リュケイオン」という大学を作りました。
実は、この大学はとても変わっていて、散歩中心の学校だったそうです。
つまり散歩をしながら考えを深めたり、議論をしたりしていたようです。
現代でいえば、教室はなくて、運動場を歩き回りながら、勉学をするような感じでしょうか。そのような大学は世界広しといえどもないですね。
ゆっくりと自分の未来について考えたいときや、
今抱えている問題について考えたいときなど、散歩をしてみてはいかかでしょう。
私は、敵を倒した者より、
自分の欲望を克服した者の方を、
より勇者と見る。
自らに勝つことこそ、
最も難しい勝利だからだ。by アリストテレス