結界を知るために、ヨーロッパの教会や神社を巡ってみました。
僕がこの結界について書こうと思ったきっかけは、読者からの質問でした。
セミナーの参加者から、
「舛田さんは結界についてどう思いますか」
という質問でした。
そして、そこに参加された方みんなが、うなずいたのです。
その時、「そうか、結界ということに興味をもっている人がたくさんいるんだ」と思ったんです。
正直その時、知識が乏しくて、語り切ったという感じはしませんでした。
でもその方のおかげで、今このテーマで書くことができているので感謝です。
僕はそれから、いろいろと調べました。
結界という言葉は、陰陽師や、密教などで使われていることがわかりました。
若い人でも多分、結界師という漫画で、結界という言葉に触れている人も多いでしょう。
神社も調べてみました。実際に伊勢神宮や明治神宮、その他大小さまざまな神社に足を運びました。
神社は、鳥居から始まって、本殿に入る前に、何重にも渡って結界がはられてあることを体験しました。
ヨーロッパに行って大聖堂も巡ってみました。
石を使った建物は神社とは全く違う作りでしたが、聖なる空間を守るという意味では同じものを感じました。
歴史のある宗教施設を巡ってみると、雨風を凌ぐだけではなく、その空間に悪いエネルギーを入れないための工夫がなされていました。
そこで僕の頭を悩ましたのは、たしかにその空間のエネルギーを守るために結界があることがわかったけれども、「結界にはなんだか怖いイメージや古いイメージが強い」ということでした。
本を書くためには、一冊のイメージがとても大事なんですよね。
イメージができるかがとても重要なんです。
それが読者に伝わるので、どうしても僕はこの古いイメージではいけないような気がして、それを払拭できないだろうかと、この段階で一年くらい考え続けました。
ずっと考えて考えて、調べてはまた考えてを繰り返していくうちに、ようやくひらめいたんです。
それが、前々回皆さんにお伝えした、スノードームです。
これだ!と、これで本を書き上げられる!という自信がでてきました。
スノードームであなたの部屋空間が外部の様々なものから守られているイメージです。
スノードームの中は、いつもクリスマスですよね。
外がどんな環境でも、外がどんなに暑くても、戦争中であっても、スノードームの中はクリスマスで、静かに雪が舞い降りています。
ドームによって中の空間が守られていますよね。
調べてみると、クリスマスだけではなくて、桜の花びらが舞っている春の空間だったり、南国の海の中だったりするものもあるようです。
まさに結界によって空間が守られているのと似ていますよね。
だから、僕が語る結界は、まさにスノードームのように、あなたの大切な部屋空間を結界によって守るイメージなのです。