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ぼんじり(詩)




肝心なところで終わったドラマ
来週の最終回を心待ちにする
だけど三日後にテレビ局がなくなり
そのうちドラマのことすら忘れる

もうすぐパリ五輪だからって
上級国民に対する抗議として
東京駅前でハンガーストライキ
しかし三日後には「頑張れ日本」

小さい頃図書館で借りた本
ずっと本棚に置いてある
一生返すことのないタイトルは
『二十七歳からの性教育』

空を飛びたいと願う鶏は
東京タワーの屋上から飛び降りる
彼の残骸を処理した青年は 
焼き鳥にして残さず食べる

自分勝手 買って 売って また買って
戯文あって ダメで 捨てて また書いて
都合のいいように生きているだけだから
盆踊り踊って現実逃避
パンでも集めてカロリー消費
自分勝手 買って 売って また買って
糖分摂って 生きて 死んで また生きて
自由気ままに生きているだけだから
周りを無視して唯我独尊 
ああ ジョンレノンにでもなった気分だ

とりま ぼんじりを頼んで飲もう
月の見える夜にビール一杯そそぎ
死んだ鶏を弔い飲み干してしまおう
それが俺を動かす原動力になるなら
とりま ぼんじりでも食べよ




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