子どもたちの新たな特性のひとつは…/Twitter連投
子どもたちの新たな特性について、いくらか呟いたのでこちらに書いておく。とても重要なことなので。
from twitter 連投 @atsushi_h
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学習について。
他の場所では「こうしているようだ」「こういうこと教えてないのか!」(=私ならこう教えるし、教えてないのはダメ)みたいな、話を見かけるようになったが、これについては慎重に。
実際には、”現代の子に起こっていること、その特性”を、まず見つめる必要がある。
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僕は、近年は、他の場所について、他の先生について、
このことについては、
推測で、勝手にダメ出しをしたり、ディスったりは、一切しない。
何より、今の世代の子どもたちの特性が、大きな鍵を握っているからだ。
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ここには、
現代ならではの、子どもたちの強力な特性、世代全体の特徴がある。
これは非常に重要なことだ。
それは・・・
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現代の子どもたちの新しい特性。
それは、"暗記が恐ろしく苦手で、恐ろしく抜ける"という点だ。
それは、単に「どうだったっけなあー」「ああ、そうか、思い出した」という従来の次元にはない。
だから、新たな特性。人類の進化。
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暗記の苦手具合。どのくらい抜けるかというと、
「(数日前程度の)前回の授業で、習ったこと、やったこと『それ自体』を忘れる」
という次元だ。
これがどれだけ衝撃的なものか。
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これはもちろん、やる気がないとか、能力が著しく低い子というような子の話ではない。
それなりにやる気がある子、世代の中では相対的に能力が高いと思われる子も、皆、一様に同様の傾向を持っている。
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つまり、それは、今まさに、勉強の最中にいる子である。
勉強に日々、あたっている、その子たちが、
つい、数日前にやったこと、(授業で〇〇の単元を学習したというような)それ自体を、忘れてしまう。
そういう衝撃的な特性が、新たな世代の子どもたちの特性なのだ。
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この新たな特性を見つめることができていれば、
やれ、学校の指導が悪いだの、やれ、あそこの塾の指導が悪いだの、
今や、そんなことは言うだけ無意味であるということがわかる。
わかっている先生は、今は、他所・他者の指導についての言及を避けるのである。
(以上)
これは今子どもたちを見る上で、非常に重要な、「新たな世代の新たな特性」のひとつだ。
だから、教える仕事をしていて、まだ気づかれていない方が多いはずなので、ぜひ、気づかれたし。
さて、この特性、簡単に言えばこれは、
「先週、ディズニーランドに行ったのに、行ったこと自体を覚えていない」
ということを指す。
まさか、と思われるだろうが、その“まさか“が起きているのが新たな特性なのである。
だから、教え手が現場で、このことに気づいていないこと自体がやばい。
これを知らないと、指導の方針など立てようもなく、戦略も何も考えようがない。それほどの重要事項だ。
これが新たな特性の一つ。
(もちろんまだあります)
先生職の皆さんの今までの学習指導など、ほぼ何の役にも立たないし、スキルを新たな特性に合わせてバージョンアップする必要がある。
もちろん他の特性もあるが、このひとつの特性だけでも、
僕が常々、
「かつての先生は素人同然になった」
「ただ勉強を教える、という従来の技術では太刀打ちできない」
「教える仕事は、勉強がある程度できればバイト的なノリでもできる時代は終わった」と、
言及している理由がお分かりになるはずだ。
なお、僕のチームの先生方は、これを事前に僕と共有することができるので、それを理解し、指導にあたることができている。
(山口功博士、坪号浩一博士に、実際に尋ねてみれば、この有用性がわかるだろう)
逆に、そうでなければ、もうどれだけ、空砲を撃ちまくっているのかに気づけないままだろう。
そんな重要度が高いお話を、ぜひ、共有できる方と、さらにこれからを。
(おわり)