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地方で議論が成り立たないのには分かりやすい理由がある/地方発信「地方論」
年功序列とトップダウンで物事を進めてきたまちや組織は、これまでまっとうな議論をしてきてないわけで、議論が成り立たない。
ということがよくわかる現状ですね。
論理的な思考やその構造を理解してないから、たとえばある意見への反論も、反論として成り立ってないんだけど、みたいなことがフツーに起こってしまうのです。
自分の言いたいこと言ってるだけ、みたいな。
何より、僕ら中高年世代では、学校教育の範囲ではほぼ論理的思考と文章の書き方なんて、習っていないんですね。
だから、自分でしっかり勉強する必要がありますよね。
そして、これについては、年功序列に縛られにくくなってきた世界を生きる若い世代に期待したいとも思います。そもそも、年功序列だとか先輩後輩、強いトップダウンに馴染んでいない世代です。未来に対しての価値観は、やはりリードがある。自分たち世代の持ち得た感覚を大事にして欲しいと思います。
ただし、しっかりと専門的な知識やスキルを磨くことが大前提です。
知識やスキルがないと勘とか感情になるからです。
というか、現実に、そうなっている。議論しているようで、全く議論になっていない。
そうして、単なる好き嫌いの次元で、派閥やグループに閉じてしまう。
なんとも、ダサいではありませんか。
だからこそ、学ぶ。
地方では、学ばない上司や先輩を見て、それに合わせてしまう危険性が大きいことも頭に入れておきましょう。
お手本が欲しいなら、地方にべったり在住している人よりも、視野の広く専門性が高い、より優れた(ずば抜けた)モデルを探すべきです。
ここは本当に気をつけないとならないところです。
翻って、我々、中高年世代に必要なことは、学び直し、です。
どんなにこれまでの知識や経験があると言っても、ここで上げた議論については、ほぼ無知、思い込みのレベルなのですから、0からでいいから学ぶ。
そうしてはじめて、自分の意見をどう主張すべきかが分かりますし、反論も適切なものになるでしょう。
このまま、惰性や気合で、議論をしよう、なんて息巻いても、進展はありません。
足りないものは素直に補う。
そうして、ようやく、地方が地方ですべき議論ができるのです。
(おわり)
新マガジン 地方発信の『地方論』
都市コンサルでは気づけない内容なども多くあるので、それらは有料記事でアップていく予定です。
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