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広報とシティセールス

広報とシティセールスはどう違うのか。
シティセールスは、ターゲットを明確にして、訴求先の行動変容を促すもの、なんて説明すると、広報だって、オウンドメディアやSNS を活用して訴求先に情報を届けるよう頑張っていると言い返されそうだ。
まあそれはそうなんだけど、基本、広報と言えば、パブリシティ、つまり、投げ込み、マスメディアへのリリース。
広報は記者クラブに情報を提供し、新聞やテレビなどのマスメディアを活用しようとするものだ。
それに比べてシティセールスは、マスメディア以外の、様々なターゲティングがしやすいメディアも活用して、その自治体のブランドや際立たせた魅力を細分化されたターゲットに届けていくものだ。
広報はマスメディアの特性に対応しながらパブリシティを進めていく。
そして、マスメディアの利益に適うように形を整えながら、自治体がリリースした情報をマスメディアに載せようとする。
シティセールスは自らメディアを使うか、代理店やメディアの持ち主を通じて、そのメディアをツールとして買うということも視野に入れる。
そのような“買った”メディアには、あまりメディア側の意図や、彼らの期待する利益は伴わないだろう。
そして、これらのメディアを活用するためには、マスメディアとは異なり、やはり一定の購入予算が必要になる。
そして、シティセールスが活用するメディアとしては、様々なイベントや展示会、商業施設の空間、そしてキャンペーン等も含まれる。
広報(パブリシティ)とシティセールスの一番の違いは、広報については、その載せ方、記事のタイトルや本文は、新聞社等マスメディアの意図に沿って考えていくのに対して、シティセールスについては、自治体自らキャッチフレーズを考えたりキャンペーンを企画立案するなど、表出の形式を考える必要があるということだと思う。
まあ、このように広報とシティセールスは少し考えただけでも、全然違うものだ。

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