今週読んだ本「あすみの家計簿」「祖母姫ロンドンに行く」「黄金の羽根の拾い方」
今週というかほぼ年末年始で読んでしまった3冊の本たち。
小説とエッセイと投資系のお話だけど、特に1冊がすっごくすっごく良かった!
派遣社員あすみの家計簿 other girls
手元に置きたい度:★★★☆☆
人気すぎて全然借りられなかったけど、やっと借りられた「あすみの家計簿」シリーズのアナザーストーリー短編集。
あすみの周りの女子たちがそれぞれ主人公となっていて、あすみ側で読んでいたときとまた違う観点でそれぞれが考えを持って生きていて、とてもおもしろかった!
やっぱりとっても読みやすくてスルスルと一瞬で読み終わってしまった。
あすみ視点で見るとただただかっこいいなと思っていた仁子も、本人にすれば色々な悩みを抱えていて、あすみへの劣等感もなんならあったりして、もだえ苦しみながら頑張って生きていて、だけどもやっぱり愛情深くて。
そして他の4人の女子たちも、自分なりに考えて自分なりに頑張ってもがいていて、それが全然私とは違う考え方や価値観でも、そのもがき頑張る様はただただ共感しかなかった。
ああもうみんなで本音で語りながら飲みたい!というくらい親近感を抱いてしまった。
祖母姫、ロンドンへ行く!
手元に置きたい度:★★★★☆
こちらもすごく人気でなかなか順番が回ってこなくて、やっと借りられた本。これがもうすっごくすっごく良かった。
ロンドン留学経験のある主人公が、姫そのものの祖母をアテンドしてロンドンを豪華旅行するエッセイなんだけど、祖母を気遣いつつうまいことアテンドしていく主人公の様とか、ちょっと昔にはなるけどロンドンの風景とか、あと私が味わったことのないロンドンの豪華すぎるホテルやハロッズでの買い物だったり、バトラーの素晴らしすぎるサービスだったり。
もう一緒に旅している気分になってしまって、ワクワクが止まらなかった。
特に大きいスコーンにたっぷりとクロテッドクリームとジャムを載せて、ミルクティーで流し込むところとか、「ああああ、わかる!日本にはない!」てものすごく食べたくなった。
なんでイギリス以外のスコーンはあんなにもクロテッドクリームをちょっぴりしかくれないのだろう。(こないだいった香港老舗の1番昔のイギリス伝統を守っていると言われているホテルのアフタヌーンティーですら、普通よりは多いものの、こんもりとはくれなかった)
あと何より、祖母の生き様が美しくて。わがままいっぱいで自己中なんだけど、とにかくオシャレには気を抜かないし、王女然とした振る舞いを保ち続けていて。毎朝半分のメロンにたっぷりのイチゴが載った朝ごはんを食べるところとかも素敵すぎて。
そして心に刺さりまくった祖母からの主人公へのセリフを紹介したい。
「謙遜と卑下は違うものなの。自信がないから自分のことをつまらないものみたいに言って、相手に見くびってもらって楽しようとするのはやめなさい。それは卑下。とってもみっともないものよ」
「楽をせず、努力をしなさい。いつも、その時の最高の自分で、他人様のお相手をしなさいよ。オシャレも化粧も、そのために必要だと思ったらしなさい。胸を張って堂々と、でも相手のことも尊敬してお相手をする。それが謙虚です」
祖母はちゃんとオシャレしなさいとか化粧しなさいとかは言ってなくて、最高の自分だと自分で言える状態でいなさい、と言っていて、それがもう主人公同様にグサグサと刺さりまくった。
日本に帰ってから完全にオシャレ心を失い、いつも動きやすさ重視、化粧も全くしない、きれいなものや心踊るものを楽しむような心持ちも失っていた。
そして自分に自信がないのも完全に主人公と一緒で、まず「自分なんて」て自分を下げることで防衛線をひいているんだな、と気づいた。
ああ、おばあちゃん!私、筋トレと節約以外の努力を失っていました。女性としての美しさとかそういうものから完全に遠ざかっていた。
心の豊かさって必要だし、ちゃんと相手に敬意を払うって、きちんとした自分を見せることでもあるんだなと深く反省。
今年はもう少し胸を張って堂々と相手に敬意を払える自分でありたいです。
そのための努力ができる自分でありたい。
お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ
手元に置きたい度:★☆☆☆☆
これはかなり飛ばし読みをしてしまっている。ちょっと時代が古すぎて、今と合わないところが多くて、そのあたりをどんどん読み飛ばしてしまった。
2003年に出版したベストセラーを2015年に加筆修正して出したもののようなんだけど、言うても2015年もかなり昔で、日本の経済のお話とかは今と状況が違いすぎて、こんなに変わるものなのか・・・とそっちにびっくりしてしまった。
転職は35歳まで、とか、副業をみんながしない世界観とか、そういった時代を前提に書かれているのでギャップが大きかった。
根本的な考え方とか思想は、これまで読んできたお金の本同様で、これはしないほうがいいとか、これはやったほうがいいとかは、その通りだな、とは思うのだけど、特に新たな気づきは得られなかった。
マネーロンダリングはめちゃくちゃ面白かったのだけど、これはあれあれ?という感じだった。
お金の基本的な思想を学ぶために読んでおいたほうがいい!といくつかで紹介されていたけど、そんなにだろうか・・・?というのが正直な感想。
私が読み飛ばしてしまっているせいなのだろうか。
もうしばらく予約している本が待ち状態が続きそうなので、動画などでお金については勉強を続けていこうかなと思う。