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サイゼリヤの完全攻略マニュアル

更新日: 2024.07.21 アレンジを新たに5品目加え、19品目に更新
2021.06.02 本記事を公開

皆様へ愛を込めて感謝のメッセージ
サイゼイリヤの完全攻略マニュアルを公開して3年、多くの人々に読んでいただけて嬉しい。現在もこのマニュアルが活躍しているようで、みなさんが喜んでいる笑顔が浮かんでくる。もちろん、僕もいつも通りサイゼリヤを楽しんでいる。そして、公開してから約150万PVになっていて想像以上だ。本当にありがとう!
これからも、サイゼリヤで楽しんでいこう。 2024.07.21

マッシ

こんにちは、フードライター マッシ(@massi3112


はじめに

サイゼリヤが大好きで行くといつもイタリアに帰った気分になる。イタリア流の食べ方を知ると更に美味しくなるだけではなく、カスタマイズして自分にピッタリの味を簡単に作れる。毎日サイゼリヤに行っても飽きない理由は調整できること。ツイッターで紹介したところ、たくさんの人に喜んで頂けて嬉しかった。そこで、この記事では僕が考えるイタリア流美味しいサイゼリヤの食べ方マニュアルをご紹介する。ツイッターを確認しなくてもこの記事を読めば、いつでもサイゼリアでイタリア気分を味わえるはず。
このマニュアルを読む前に覚えてもらいたい「マッシ名言」は

イタリア料理のいいところは「自由さ」だ。

マッシ
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話題が広がったツイートはこちら。カスタマイズせず、そのまま食べたらマンマの味を思い出してお腹いっぱいになってしかも1,000円以下。コスパが良すぎ、そしてそれ以上に僕にとって里帰りしたくらいの嬉しさを感じる。
更に美味しく仕上げる為に、僕流のイタリア式で食べたら満足感が上がると思ってツイッターで「サイゼリヤの美味しい食べ方」シリーズを書いたら皆さんが盛り上がったり真似したりしていて驚いた。皆さんの気持ちと嬉しさを感じて本記事を書くことになった。

僕が日本にいながらマンマの味を思い出せる理由はなにか。その答えのひとつは「調味料」。サイゼリヤのこだわりをまず紹介させてほしい。

エクストラバージンオリーブオイルとシチリア産の海塩

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Mirasud社は南部イタリアソレントという地域で1884年からオリーブオイルを作り続けてる。ホームページによると日本人の口によく合う味ということで、日本では大きなマーケットになっている。

サイゼリヤのホームページによると
サイゼリヤでは1993年、店舗数が50店舗を超えたころにイタリアからワインの直輸入を開始。その後スパゲッティ、オリーブオイル、プロシュート(生ハム)、チーズなどイタリアならではの高品質な食材を次々と開発輸入してきました。店舗数拡大と共に“マス”の力と現地メーカーとの長年の信頼関係により、高品質とリーズナブルな価格を実現してきました。

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サイゼリヤで使われているシチリア産の海塩はイタリアの塩のように大きめな粒だから、かけて食べる時に酸っぱさが強く広がる。ブラックペッパーと一緒に使うといいバランスになる。更にオリーブオイルを掛けると濃厚さがギュッと出る。

サイゼリヤの美味しい食べ方シリーズ
ここからアレンジ法のツイートまとめと、ツイートでは出なかったプラスαの情報を紹介していく。

サイゼリヤで作るパニーニ

イタリアではパニーニを作るのは一般的で、パンに好きな食材を挟んだ方が美味しさが広がる。リプでよく見たのは「その発想はなかった!」という意見。僕からしたら当たり前のことが、日本人にとっては当たり前ではないことに文化の違いを感じてとても面白かった。実はサイゼリアでできるパニーニはたくさんある。

現在はサラミが販売中止になっているので、その代わりに生ハムを使用する。

・ミニフィセルにプロシュートとモッツァレラチーズとトマト。

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・ミニフィセルに爽やかにんじんサラダとほうれん草のソテー

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ポイントはミニフィセルを半分に切ること。
その中にオリーブオイルと塩をかけるだけで高級な味が出る。

【NEW!】アロスティチーニのパニーニ

アロスティチーニを食べるときに必ず野菜も食べたくなる。イタリアではパンがないと食べるのがもったいない気持ちになる。そのときに、このアレンジは想像以上においしくて、今まで食べたアロスティチーニと野菜を新しい料理として再発見できたように感じた。

サイゼリヤのそれぞれのパスタの美味しいアレンジ

続いてはイタリアにはよくある食べ方パスタ編のご紹介。
・ペペロンチーノ、多めにオリーブオイルだけかけて下から混ぜたら味が濃くなる。お好みで唐辛子もかける。シンプルだからこその美味しさを味わえるNo. 1。
・ラムのラグースパゲッティ、チーズとブラックペッパー。ラグーソースとチーズがマッチして、パスに絡みついて濃厚な味になる。ブラックペッパーは味を引き締めるいい役。
・タラコソースシシリー風、個人的には塩をよくかける。実はイタリアではあまりないパスタ。最初は慣れなかったけど、タラコの塩味が美味しくて塩をかけると違う酸っぱさが入ってきて更によくなる。
・ペストジェノベーゼ、チーズとオリーブオイル。バジルの風味とオリーブオイルがふわっと口に広がってくる。チーズで深みを出したら完璧。
・魚系のパスタ、そのまま食べた方が魚の味で楽しめる。
・カルボナーラ、ブラックペッパー、ペコリーノ・ロマーノと半熟卵のトッピング。考えたら、チーズはイタリア料理にとって万能で神様みたいな存在かも。

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ペコリーノ・ロマーノとは。
羊のミルクを原料とした、イタリア最古と言われるチーズ。雌羊のことをイタリア語で「ペコーラ」というところから、この名前が付いた。

プロシュートのピッツァ

マルゲリータにプロシュートやサラミ、チーズ、野菜などを乗せればピッツァの楽しみ方のバリエーションが増える。そこで、オリーブオイルと塩もかければユニークなピッツァが作れる。それから、ピッツァからカルツォーネを作るのはあっという間だ。

カルツォーネ

マルゲリータとソーセージのピッツァが1番合う。もしプロシュートも乗せるならカリッとポテトは半分にした方が上手く曲げれられる。
余ったポテトはもう一枚ピッツァを頼んで作る。お腹の心配は必要ない。イタリア人にとってピッツァは女性に対する愛情、情熱と一緒。お腹いっぱい?と聞かない方がいい。食べても食べても、お腹いっぱいになってもずっと食べ続けられるから。

【NEW!】 Pizza a portafoglio(日本語でお財布状のピッツァ)

ピッツァはいろんな食べ方があるなかで、ナポリでよくあるのがこの食べ方。折り畳んでから上に好きな具を少なめに乗せるのもあり。

ブルスケッタ(Bruschetta)の作り方

ブルスケッタとは、軽食の一つでおつまみや前菜として食べることが多い。元々イタリア中部の郷土料理で、ローマの方言で「炭火であぶる」という意味。

熱々のミニフィセルを横に半分に切る。それを更に縦に半分に切る。いつも思うのはサイゼリヤの包丁はめっちゃ切りづらいから、ちょっと切れ込みを入れてから手で破いた方が楽。

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オリーブオイルと塩をかけて

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カプレーゼに入ってるチーズを小さく切って、トマトと野菜と一緒に乗せる。サラミやプロシュートを乗せる場合も同様で、小さめに切って乗せる。

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爽やかにんじんサラダとほうれん草のソテーも載せて完成!

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完成形を見た時、イタリアでのアペリティーヴォ(食前酒)を思い出して本当にイタリアに帰ってきた気持ちになった。懐かしい!

サラミのパニーニより美味しくてたまらない味。

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パッパ アル ポモドーロ

ツイートに書いてあるアレンジは、ミネストローネにちぎったパンを入れてオリーブオイルと塩をかけて混ぜ混ぜしたら、パッパ アル ポモドーロが完成する。
基本的にはスープにパンとオリーブオイル、パルメザンチーズをかけた料理はどれも美味しくて、冬におすすめだ。イタリア料理の中でもこのような料理はよくあるから、よりイタリアにいるような感覚になれる。

プレミアムドリア

サイゼリヤと言えば「ドリア」がすぐ頭に浮かぶ。ドリアの中でチーズたっぷりのドリアも美味しいけど、このアレンジを加えるだけで普段食べているドリアよりさらにプレミアム感が増す。プレミアムになる秘密は「水牛モッツァレラ」を使うこと。付属のシチリア海塩入りのオリーブオイルも加えることで、味に深みが出て高級レストランにいるんじゃないかと錯覚してしまう。たった600円で1800円超えてきそうな味になる。

【初公開アレンジ!】爽やかパルマ風スパゲッティ

パルマ風スパゲッティはそのまま食べてもおいしいけど、フレッシュ感が欲しいときはモッツァレラトマトを加えるだけで、「なんだこれ!」となる。

モッツァレラを小さく刻んで、塩をかけて混ぜる。

そして、パスタに加えて混ぜれば完成。夏にはピッタリな爽やかさであっという間に完食しちゃう。

マンマのアラビアータ

まさかサイゼリヤで、マンマがよく作ってくれていたアラビアータが再現できるなんて思わなかった。アラビアータに切ったバッファローモッツァレラと付属のオリーブオイルをかけて熱いうちに混ぜ混ぜしたら完成。ピリッとしたアクセントが欲しい方は、唐辛子フレークかオリジナルホットソースをかけるのもおすすめだ。

牛肉のシチューとペコリーノ・ロマーノのリゾット

リゾット&牛肉のシチューはそのまま食べても濃厚で美味しいけど、羊のミルクで作られたチーズ「ペコリーノ・ロマーノ」をかけてさらにオリーブオイルと胡椒を加えれば、イタリアで食べているような濃い料理が味わえる。
おすすめの食べ方としては、全てかけてから混ぜ混ぜして一つの味にしてから食べること。それぞれの食材が一つにまとまるから、味がぎゅっと濃縮してクセになるはず。

【NEW!】イカの墨入りセピアソース

リニューアル前のイカ墨は真っ黒だったけど、現在は色が少し淡くなってイカが増えたから、よりイカ感を楽しく味わえる。個人的にはイカ墨を食べるときにピリ辛が欲しいから、このホットソースをかけることをおすすめする。イカ墨パスタの新しい扉を開けるはず。

【NEW!】スープ入り塩味ボンゴレ

イタリアでアサリのパスタを食べるときに必ずレモンをたっぷり入れていた。このイタリアンパセリも入っているから、どうしてもレモンが欲しいと思ったときに、ドリンクバーにあるレモン汁の存在を思い出して、レモン汁と塩を加えたらあまりのうまさに言葉を失った。
注意点は、レモン汁がある店舗とない店舗があるから事前に確認しよう。アレンジするときはドリンクバーも一緒に注文しないと使えないから要注意。

アーリオ・オーリオ&牛肉シチュー

アーリオ・オーリオを愛食している日本人が多くて、このアレンジはそういった方にとってさらに盛り上がれるはずだ。牛肉シチューに自由に使えるチーズをかけて混ぜてから、パスタにかける。そしてオリーブオイルをかけて食べる前に混ぜれば、アーリオ・オーリオが高級牛肉ソースパスタに大変身するのだ。
このアレンジをベースにして、お好みでブロッコリーやグリンピースなどのトッピングを加えることで、あなたの好みの味を自由に作ることができる。

プレミアムアイスティラミス

イタリア直輸入のティラミスとイタリアンジェラートを組み合わせるだけで、フレッシュなプレミアムアイスティラミスが完成する。すでに美味しいもの同士を組み合わせることで、最高よりも至高のスイーツを作り出せるのだ。

デザートとアフォガード

トリフアイスクリームとイタリアンジェラートにエスプレッソをかければアフォガードができる。実はイタリアンジェラートにオリーブオイルをかけて軽く混ぜれば絶品になる。イタリア人にとってのオリーブオイルは空気のような存在でないと生きていけない。

サイゼリヤを好きな理由はマンマの味そのままというところ。金額以上の料理を食べた気持ちになる。オリーブオイル、塩、チーズ等無料で使い放題、色んな組み合わせが出来る。出てくる料理を自分の口に合わせて調整できるから、イタリア人としては実家にいるような感覚で有り難い。

サイゼリヤの「ザ・イタリアンデザート」ランキング
1位 プリン
2位 ティラミス クラシコ
3位 トリフ アイスクリーム

現在、メニューに載っていないけど、アマレーナは懐かしい味でプリンと一緒に1位になる。おそらくプリンが1位というのは意外に思う人が多いかもしれない。それも一口食べたら納得するだろう。あの濃厚さと固さ、卵そのままの味を感じたらもう後には戻れない。マンマが作ってくれた家庭の味がして涙が出る。

このデザートはなぜイタリアと同じ味になってるかというと、イタリアから直輸入してるから。サイゼリヤのプリンはイタリアの家庭やレストラン、飲食店と全く同じだからイタリアまで行かなくてもイタリアを楽しめる。僕は必ずプリンを頼む。

テイクアウトの時の注意点

ピッツァの場合は家に持ち帰るとせっかくのチーズが硬くなってしまうから、食べたりアレンジのトッピングを乗せたりする前に必ずチンして温める。チーズが柔らかい状態で食べるのがおすすめ。

パスタの場合は冷たいままで食べるならオリーブオイルをいつもより多めにかけてほぐしてから食べる。チンする場合はしてから適量のオリーブオイルやチーズをかける。大切なのは、食べる前に必ず混ぜ混ぜしてから食べること。

note主催のサイゼリヤとの公式トークイベント

トークイベントの動画はこちらから。

noteのトークで詳しいエピソードを紹介しているからぜひ参考にしてみてね。

おわりに

イタリアを味わいたいと思ってる人はサイゼリヤでこのマニュアルを見ながらカスタマイズをするだけで、イタリアでの時間を過ごせる。このご時世自由に動きづらいけど、あなたのすぐそばのお店でちょっとの工夫だけで海外旅行の気分を味わえたら贅沢気分だ。これからサイゼリヤに行くときは「イタリアに行ってくる!」と口に出してみよう。リッチな気分になれるはず。

このマニュアルを通して少しでも皆さんの生活が豊かになればとても嬉しい。もしあなたの街のサイゼリヤでマッシを見かけたら、ぜひ声をかけてね。Ciao!

Massi

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マッシ|エッセイスト・ライター
みなさんからいただいたサポートを、次の出版に向けてより役に立つエッセイを書くために活かしたいと思います。読んでいただくだけで大きな力になるので、いつも感謝しています。