恋愛詩:情熱とピアノと初恋と
テレビの特集で老女が
ピアノを弾いていた
その情熱的な演奏に
何か感じるものがあり僕は
練習で大きな声を出して
皆に笑われてしまった
授業後合唱コンクールの
ピアノ担当の女子から
「リズムも音程もズレてた
けどうちのクラスに今
一番欠けてるものが
あったから頑張ってよ
今度個人練習してあげる」
と話しかけられたのだ
そして今初恋という
生まれて間もない情熱を
緊張と喜びと共に歌声にて
伴奏者に向けている
「ねぇ!力み過ぎてて
この前のクラス練習の時より
下手になってるし!」