本を読んだよ。『禁忌の子』山口未桜著
第34回鮎川哲也賞受賞作であるこちら、禁忌の子を読みました。
きっかけ
私の高校の大先輩がよく、高校時代の友人や先輩後輩などの活躍をFacebookに載せてくれるんですが、その大先輩の同期の姪っ子さんで、かつその姪っ子さんのお母さんは大先輩の2つ上の先輩、という方が本を出したよ、と。
ずっと父からもらった図書カードの使い道を探していた私に、しかも医療系ミステリーとはもう大本命!となって、投稿を見た翌日に最寄りの本屋さんへ。1店目は残念、入荷していなかったのかなく、続いて駅の反対側の2点目にたくさん平積みされたこちらの作品を発見、購入となりました。
作品について
(テレビや帯にある範囲の情報でお伝えしますのでご安心を。)主人公の救命救急医のもとに運ばれた溺死体は自分と瓜二つ。なぜ死んだ?なぜ似てる?どういうことだ?という驚きのスタートから始まるこの作品。
主人公が勤務する病院以外の病院で起こること、主人公の家族や溺死体の家族。さまざまな人生が絡みあっているのが、だんだんと紐解かれていく様子が、とても難しい医療専門用語の中にある綺麗な日本語で描かれています。
私の感想
医療系サスペンス
まずは医療系の話が好きで最近もラジエーションハウスというドラマを見返したり、その前はアンナチュラルというドラマも一気見していたので、この作品のテーマ性にはかなりお気に入り感がありました。ミステリーが好きになったのは間違いなく、昼間から再放送されるサスペンス2時間ものをよくテレビで流していた母の影響です。
謎解きの過程
そのせいか、けっこう犯人は誰ではないか、とかけっこう早めに当てがつくことが多いんですが、この作品はだいぶわからなくて、ずっと考えながら読んだりしました。それがまた楽しくて、ワクワクしました。後半のヒントには自分で推測は立てられましたが自信があまりなく。なので謎解きの過程は大変面白かったです。
ことばの美しさ
内容とは違うところで私の興味を引いたのはことばです。特に綺麗な日本語に興味を持ちました。んー、私自身は日本語も英語も語彙力はないのですが、この作品の中には語彙としてきれいなものもあれば、表現の美しい箇所もたくさんありました。美しい、とはいわゆるbeautifulというよりは感情を上手に表現していたり豊かだったりする感じを受けましたので、それらをひっくるてて美しいな、と思って使いました。最近はネットニュースの中に出てくる日本語に誤った使い方が散見される時代ですから、なおさら、さすがだなぁ、と思っていました。
シリーズ続編予定!って帯に書いてある
さらに嬉しいのは帯の後ろ側に、シリーズ続編って書いてあること。ガリレオとか東野圭吾のシリーズもの、好きなんで、山口さんの書くシリーズものにも大変興味あり。しかも帯でもうちらつかせてくれているのにもすっかり釣られています。ま、いくつもの草鞋を履いておられるようなので、無理せず、楽しく書いてくれていたら嬉しいです。
ということで久しぶりに本を買って読んだので感想をnoteに書いたのでした、おしまい!
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