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【詩】冬戦争
少し熱めのお風呂のお湯が
乾燥肌に沁みてくるのです。
ここ数年この時期になると
いつもいつもこうなのです。
かゆくてかゆくてかゆくて
気がゆるむとここやそこを
しつこく掻いているのです。
気がついたらここやそこを
しつこく掻いているわけで
いつ頃からこうなったのか
まったく憶えてないのです。
多めに水分をとってみたり
いろんな薬を試してみたり
だけど全然効かないのです。
このかゆいかゆい乾燥肌は
現世この人生の宿命として
埋込まれているものなのか
対処法は備わってないのか
と余計なことを考えながら
このしつこい冬の敵相手に
必死に抗戦しているのです。