【詩】19の頃
雨が降りしきる 小さな街の中を
いつも傘もささずに ぼくは歩いていた
19の頃ぼくには 何も見えなかった
時の流れでさえも
いつも自分を作っては 日々を送っていた
大人びたしぐさに 人目を気にしていた
19の頃ぼくには 自信もなくて
つまらぬ人の言葉に 流されていた
あえない人の影を ぼくは追っていた
いつか巡り会えると トランプをめくった
奇跡をいつも夢見ては ため息ついた
そこから 一歩も出ずに
過ぎた日の想い出に ぼくは縛られていた
戻らぬ日々を 築こうとして
19の頃ぼくには 夢もなくて
自分の心の影に 流されていた
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