【詩】もし愛することが終わったら
もし愛することが終わったら
ぼくはタバコを吹かして
きみは目を閉じて
背中合わせにすわるだろう
甘く切ない思いが
二人の心の中ひとつひとつに
訪れては消えていくだろう
それぞれの時間の中で
あまりに殺伐とした世界が
何もかも確実にしらけさせて
始終生きていることすら馬鹿らしく思えて
ぼくはタバコを吸い終わり、きみは目を開ける
だけどぼくが二本目のタバコに火を付けて
きみが二度目の沈黙に落ちるとき
今までとは違った世界に
二人の心は浸るだろう
あまりに殺伐とした世界が
何もかも確実にしらけさせて
始終生きていることすら馬鹿らしく思えて
ぼくはタバコを吸い終わり、きみは目を開ける
もし愛することが終わったら
ぼくはタバコを吹かして
きみは目を閉じて
背中合わせにすわるだろう