20代のより良い生き方とは
タイトルに「良い」とあるが、良い悪いというのは主観的な判断だ。基本的に「絶対」はないと考えている。ある国では違法なことも、ある国では合法であり、誰かが嫌いなものは、誰かの大好物かもしれない。
良い悪いというのは難しい判断だが、より良い20代を送るうえでヒントになりそうなのが本田健氏の『20代にしておきたい17のこと』だ。
この本を買ったのは私が20代ということと、パンチのあるタイトルが気になっていたからだ。本田健氏の本は以前も読んだことがあり、雑誌『President』の連載も読んでいるのでハズレはないと思った。
この本の中で印象的だった箇所の抜き書きと個人的なコメントや感想を記そうと思う。
「お金がない状態を楽しめるのも20代の特権です。「お金がない状態」と「貧乏」とは違います。20代は貧乏にならずに、お金がない状態を楽しめるのです。
若いころは確かにお金が無い。私もそうだ。だがそれ自体を楽しむ心が大切だ。お金があれば物は買えるが、アイディアは育たない。例えばDIYなど、お金が無い方がアイディアが育つと最近思った。
好きなことを見つけるなら、早い方が人生を楽しめる。 大好きなことを見つけるのに早い方がいいというのは、その方が単純に人生を楽しめる時間が長くなるからです。
同じようなことを宇垣美里が『Hostelling Magazine』の中で言っていた。人生を楽しむために趣味や好きなことを見つけることが大切だ。どうせなら何でも早い方がいいのかもしれない。早く経験すればそれが思い出である時間が長くなるのと同じ理屈だ。
「人生は自分が触れたものになると私は考えています。三流のものに囲まれて、三流のものに触れていたら、三流になる。一流のものに囲まれて、一流のものに触れているとやっぱり、一流に近づいていくようになります。
何を「一流」とみなすかは人それぞれだ。有名人かもしれないし、高級車かもしれないし、高級レストランかもしれない。だが、一流とみなすにはそれ相応の理由があるはずだ。自分の思う「一流」に触れることが一流に近づく道の1つなのかもしれない。
まわりの人、特に目上の人というのは、あなたの行いをよく見ています。 誰かがみているというふうに思って行動しましょう。
私もあなたも見られている。「見られている意識」を持っておくことは重要だろう。
20代だと、相手も安心して、いろんな側面を見せてくれます。これが30代以降になると、大人として扱われてしまうので、自由に出入りすることが難しくなります。
「若さ」をうまく使う例の1つだ。相手の警戒を解くというのも歳をとると難しくなるようだ。人と会うのが難しい世の中だが、色んな人に会って、色んな話を聞いてみたいものだ。
何が正しくて何が間違いかというのは「自分」が決めることであって、誰か他の人が決めることではありません。また、別の言い方をするなら、物事を正しいかそうでないかだけでとらえないことも大事です。 10人いれば、そこには10通りの真実があります。10通りの幸せもあるわけで、まわりがとやかく言うことではありません。
いつも思うことであるが、「多数派だから」といって決めたり、自分の価値観を押し付けたりしないことが大切だ。自分の信条や考えは相手と必ずしも共有しうるものではないということでもある。主観的な判断だけを頼りにしない。
誰かかから、「〇〇やってみない?」と誘われたら、とにかくやってみましょう。
ノリのよさが持つメリットは2つある。1つは新しい発見や交友などでもう1つは、ノリがいいことでさらなるチャンスや誘いがやってくることだ。人生はノリよく、ふっかるでいたいと思う。
本に書かれていることは分かってそうで、多くの人が意識できていないことだ。この本がすべてではないが、「よりよい20代とは?」という問いは持ち続けたい。