みな、ほんとうの自分になろうとする
人が、自分自身をそのまま受け止め、自分自身の内側の声に耳を澄ませておくと、みな、同じ方向に変化していくことを、カール・ロジャーズは発見したといいます。では、その方向とは、どのような方向でしょうか。
・自分を何か別の人間に見せかけたり、演じたりすることから離れる
・こうあるべきであるという考えから離れる
・他の人の期待に応えようとしなくなる
・親や教師を喜ばせたいとしなくなる
・自分で自分が目指している目標を選んでいく
・自分は常に同じではないことに気付き、変化を生きるようになる
・自分の感情が非常に複雑であることをはっきり認識する
・自分の内側の体験を受容するとともに他の人の体験を受容する
・自己を信頼するようになる
(諸富祥彦、「カール・ロジャーズ」より)
その方向とは、自分自身になる方向、ほんとうの自分になる方向と言っていいように思います。いかがでしょうか。