心を満たす目標を定める
大谷翔平さんのあの有名な曼荼羅の作成を指導した教育者である原田隆史さんは、成功のためには心作りが必要だと書いています。
原田隆史さんが中学校で陸上部の指導を始めたとき、「日本一になったら、高校は授業料免除で入れる」とか、「優勝したらスパイクを買ってやる」とやっていたら、生徒たちは物を貰わなければ動かないような人間になってきてしまったそうです。
(引用はじめ)
さすがにおかしいと感じ状況を打破する方法を探したところ、その答えも、オリンピックの金メダリスト、偉人、成功者の中に共通してあったのです。それが無形の目標=人格目標だったのです。
たとえば、イチロー選手は数十億円を稼ぐ大リーグのスタープレーヤーですが、その前に立派な大リーガーでありたいと常に語っています。つまり、自分自身が成長した姿である人格目標をしっかり描いているのです。
(中略)
生徒たちに、立派な中学生を目指させることがやる気アップにつながると考え、「目標より得られる利益」に「心」の要素を加えたら、これがズバリ当たりました。
(中略)
まわりの人の見る目がこれまでとは変わっていきました。目標達成から得られる充実感、満足感、達成感、人間的成長によって得られる自信、周囲から認められることで得られる自己肯定感。こうしたものがどんどんプラスに働いて、成功にリーチする確率がぐっと高まって行ったのです。
(原田隆史、成功の教科書)
アメリカでも高く評価されている大谷翔平さんの人格は、このようにして、物と心の両面で目標を設定することにより形成されていったのですね。