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ICU入院当日のこと


CT検査からの招待状


朝一でCT検査を受けました。
検査が終わってすぐ

「今すぐご家族を呼んで」

という看護師さんの声に血の気が引く。
検査結果で胸水と腹水にかなり溜まっていている事が判明しました。

この病院では治療が出来ない為、このまま転院する事を伝えられ紹介状を書いてもらいそのまま大学病院へ。

招待状書いてもらい大学病院へ


激混みだった大学病院でもすぐに検査が始まり
最終的に医師から言われたのは

「心不全です」

という一言でした。
先生、真顔で驚くほどあっさり言うもんだから
「へ???」ってなった。

ぽかんとしている私を尻目に、
「その歳で珍しいな・・・とりあえずこのままICUに入って首から点滴を入れます。」

と先生は続けるもんだから
そこでやっと、この苦しさの原因は心臓だったのかと理解しました。


理解したのはいいものの事態がうまく飲み込めず、
頭の中では呑気に「まだ返してないLINEがあるな〜」
なんてアホみたいな事を考えていました。


真白『今からですか?(LINEの返信したい..)』
先生「このまま直ぐに向かいます(真顔)」

即ICU入院へ

先生の言葉を聞いて、
え、もしかして自分が思っている以上の事態なのではないか・・・?

そう思った瞬間涙が止まらなくなりました。
ICUなんてテレビでしか聞いた事のないところなのに。
ただでさえ注射が苦手なのに、首から点滴ってどういうこと...?

そもそも心不全ってなに?


何一つとして理解することは出来ませんでした。
その場に居た看護師さんがグズグズ泣く私に
「心臓は内臓の中で一番強い臓器だから。だからきっと大丈夫」
そう言ってくれてほんのちょっとだけホッとしました。


そのまま看護師さんに車椅子を押されICUに入ると、
早々に先生2人で心エコーを当て始めました。

その時先生方が 「これはシビアだ…」 ってボソッと言ったもんだから、状況は良くないんだなってなんとなく理解。

入院後の当日処置


それから少しして、気づいたら身体は管だらけになってました。

・首に点滴用の太い針
・右腕にも点滴の針
・左手首動脈に採血用の針(血圧も計れるらしい)
・鼻に酸素チューブ
・お小水の管

あまりにも一瞬過ぎました。

特に首に点滴の針を刺されるのは本当に痛くて怖かった..
首に麻酔を打たれるし(これが痛くて仕方ない)
顔にビニールをかけられて、
首元から聞こえるカチャカチャという音と首の中を弄られている違和感。

涙が止まりませんでした。

女性の先生が手を握っていてくれたのが唯一の救いでした。

考えが甘かった


私も母もかなり呑気に構えてたんです。

前の病院からそのまま抱き枕を抱えて来たくらい。
ほんとバカだ。

間も無くして入院の手続きを終えた母が入ってきて何か話しかけてくれていたのですが、混乱していて言葉が何も耳に入ってきませんでした。

主治医となってくれたのは初めにエコーを当ててくれた若い男性でした。
「まずは体から水が抜ければ心臓の動きが戻るかも知れない。2、3週間を目処に一般病棟を目指しましょう」

と先生はそう言ったので、

ああ、なんだ良かった。
そのくらいで良くなる病状なんだと、私も母もほっとしていました。


でも違いました。

ICUでの生活は期待をしては裏切られの連続だったんです。

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