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新米ジェッツブースターが見た2023-24シーズン

 Bリーグを真剣に見始めて3シーズン目。元々、10年近くJリーグサポーターをしているので、イチからプロスポーツにはまっていく過程を再度味わった。
3シーズン目の今年は、自分の中で"ファン"から"ブースター"になった、と感じたので記録に残しておきたい。ちなみに1年目の感想はこちら

3シーズン目、Bリーグを面で捉えられるようになった

 自分の中で"ファン"から"ブースター"になった、と感じた理由は、Bリーグを面で捉えられるようになったからだ。
個人的な感覚だが、何かにハマる時の過程として、点→線→面の順に解像度が上がっていく感覚がある。Bリーグにハマっていく時に感じたのはこんな感じ。

点:試合自体を楽しめる
(ダンクすごい!シュート入った!試合に勝って楽しい!)
線:順位の推移、推しクラブの過去の背景から試合を楽しめる
(今週勝ったら順位が一つ上がるな、昨季は決勝で琉球に負けたけど今季は決勝で琉球に勝ったぞ!)
面:選手個人や、推しクラブ以外の過去の背景から、試合と試合以外も楽しめる
(河村選手と小川選手は福岡第一の同級生でマッチアップは激アツ、アップ中あそこで会話してるのは東海組だな)

 バスライの解説、Bリーグ配信者やブロガーのコンテンツから知識を吸収し、毎試合結果に一喜一憂して3年目、ついにファンからブースターになった感覚が得られた。訪れたアリーナも毎年確実に増えてきて、日本のプロリーグを応援する醍醐味も楽しめている。(今季はJリーグクラブがない島根に初上陸できて悲願達成!)

2023-24シーズンの千葉ジェッツ

とにもかくにも、チームにありがとう。

 レギュラーシーズン、EASL、天皇杯、チャンピオンシップ計76試合を戦い、EASLと天皇杯では優勝を手にした。まずは、シーズン完走本当にお疲れ様でした。チャンピオンシップは、セミファイナル敗退となったが、タフなスケジュールの中、前人未到の3冠奪取へ果敢に挑んだこのチームを誇りに思う。
 振り返ってみれば、シーズン序盤、連戦で練習もままならないまま、波に乗れずにいた。選手の入れ替えや、予期せぬ離脱も経て、二度も表彰台の頂点に立てるなんて、思いもしなかった。シーズンを戦い抜いた選手はもちろん、限られた予算の中で最良のチームを作った池内GM、若手が躍動する素晴らしいチームを作ったジョン・パトリックHCにも賛辞と感謝の言葉を贈りたい。今季もたくさんの素敵な景色を見せてくれて、ありがとう。

印象的な試合の数々

 多くの熱戦を見てきたが、印象に残った試合をいくつか残しておく。私はバスケの戦術には明るくないので端的に。

1月10日 vs 安養正官庄レッドブースターズ (EASL グループリーグ最終戦)
推しの西村選手が大活躍の試合。脅威の3PT 8/10本。24得点6アシストでMVP。最高の試合を現地で見られなかったことが悔やまれる・・

2月14日 vs 宇都宮ブレックス(天皇杯セミファイナル)
リーグ首位を走る宇都宮と、負けたら終わりの天皇杯セミファイナルで激突。前半16点差をつけられ、これは負け試合か・・・と思ったが、大大大逆転の勝利。富樫選手は後半スリーを5本決め、ベテランPGの西村選手も大活躍。選手もブースターも、今までに経験したことがないくらいの熱い試合だった。(この試合を経験したら、どんなにビハインドでも絶対に最後まで諦めずに応炎してしまうだろう。)

3月30日 vs 川崎ブレイブサンダース(レギュラーシーズン第29節 GAME1)
チームの大黒柱ジョン・ムーニー選手、主砲クリストファー・スミス選手を怪我で欠いた状態でのゲーム。試合前「今日は厳しいね・・」と渋い顔でアップを眺めていた自分を殴ってやりたい。怪我から復帰した原選手、普段はスポット起用が多い荒尾選手が大活躍。外国籍2人を欠き、平均身長がかなり小さくなるなか、ディフェンスを徹底しての勝利。サブ組の活躍は、試合に出られなくても日々の鍛錬を怠っていない証だと思うので、選手の努力が報われて涙。ここで敗戦していれば、チャンピオンシップへの進出は厳しかったかもしれない。

5月13日 vs 宇都宮ブレックス(チャンピオンシップ 準々決勝 GAME3)
今季レギュラーシーズンでは0勝4敗と相性最悪の相手と準々決勝にて対戦。2試合先に勝った方が準決勝へ駒を進める2戦先取方式で、1勝1敗。3戦目にもつれた。この日、クリストファー・スミス選手の3PTが当たり、若手のホープ内尾選手のディフェンスが冴え渡る。40分戦って決着つかず、2度の延長戦。合計60分で得た勝利。アウェイの地で、この相手にこの試合で勝てたこと、選手たちを誇りに思う。

共に戦った選手たち

 チームスポーツの応援にはつきものだが、全く同じメンバーで戦えるのは1シーズン限りだ(移籍状況によってはもっと短い)。BリーグはJリーグよりも移籍が活発なこと、メンバーのほとんどがロスター入りするので一人一人のプレーを見る機会が多いこともあり、シーズン終わりの寂しい気持ちがさらに大きく感じる。Bリーグでは優勝を決めるため、シーズン終盤は負けたら終わりのトーナメント(チャンピオンシップ)が行われるため、「このメンバーで1試合でも多く」という気持ちになる。最後に、今シーズンたくさんの感動やワクワクを与えてくれた選手たちを紹介して終わりにしたい。

ヘッドコーチ ジョン・パトリック
日本での指導者経験も豊富で、日本語ペラペラのジョンパトおいたん。今季はハードスケジュールながら2冠達成。若手とベテランをうまく融合させてチームを作り上げた。ジョンパトさんの作る試合は、前任の大野さんと比べると、ある程度選手に任せる部分があり、新鮮で面白かった。来季からはドイツで指揮を執ることが決まっている。いつかまた日本でヘッドコーチしてほしい。そして対戦したい。

#2 PG 富樫勇樹
言わずもがな、我らがキャプテン。日本代表のキャプテンも務める司令塔。小さな体の生かし方を世界一熟知している。得点にアシストに、ユーモアもあってみんなに好かれる体力オバケ。バスケを心から愛する永遠のバスケ少年。来季からの4年契約も発表済み。年齢もベテランの域に入ってくるのでより磨きのかかったプレーに期待。

#3 PG 小川麻斗
昨季のチャンピオンシップ決勝、琉球からノンシューター扱いされた屈辱を天皇杯 琉球戦で覆した。悔しさをバネに成長した期待のホープ。今季唯一全試合出場したケガ知らずのタフボーイ。

#9 SG 二上 耀
ペイントアタックに3PTに、安定の活躍を見せていたシーズン序盤、大怪我に見舞われ今季は怪我に泣かされた一年。オフコートではみんなに愛される天然キャラ。地道なリハビリ、ベンチでの声掛け、来季こそコートで飛躍を!

#10 SF/PF ゼイビア・クックス
愛称はエックス。ワールドカップで日本代表を苦しめた、豪州代表選手。DFを翻弄するドリブルに、富樫とのコンビネーション(とがエックス!)。クールな一匹狼かと思いきゃ、誰よりも周りを鼓舞し、チームの空気が悪い時もプレーで仲間を引っ張る最高にかっこいい選手。ジェッツに来てくれてありがとう。(来季からはNBLに帰るとのこと)

#11 PG 西村文男
なんといっても私の推し。千葉ジェッツ10年目のミスタージェッツ。ベンチから登場すれば、試合の流れを読んだ的確なプレー。針の穴を通すようなアシスト、絶妙なタイミングでの3PT・・・常にチームに必要なプレーを遂行できるバスケットIQの高い選手。オフコートでは、アパレルブランドを立ち上げ、おしゃれ番長の名を恣にしている。(最近は遊戯王カードにハマっているそう)

#12 SF 金近廉
BリーグNo1モテ男。(ファン投票イベントで優勝)3PTが決まり出したら止まらない、日本代表にも名を連ねる、3PTシューター。今季はダンクでも見せ場あり。もっともっと成長して、将来は日本の主砲に!

#13 PG/SG 大倉颯太
怪我でプレータイムが制限されたが、コートに立てば観客を魅了する繊細で多彩なプレー。海外遠征にはどん兵衛持参のド偏食、広報嫌いのシャイボーイ。そんな姿も皆に愛される。来季は颯太のプレーがもっと見たい!(来季はアルバルク東京でのプレーが決定。ジェッツ戦以外で活躍してね☆)

#18 SG 内尾聡理
福岡第一卒、特別指定選手としてシーズン途中から加入。加入してしばらくは、ガベージタイム(大差がついて勝敗が確定した時間帯)のみの出場にとどまっていたが、ディフェンスを評価され、さらにチーム事情も相まってスタメンに定着。エースストッパーとしてどんどん成長していってほしい。(来季はFE名古屋でPGとしてプレーが決定。麻斗とのマッチアップ楽しみ!)

#20 SF/PF D.J.ステフェンズ
今季のオールスターで行われたダンクコンテストで優勝。類稀なる跳躍力で観客を魅了する。シーズン後半は、慢性的な怪我でチームサポートに徹することとなったが新たなチームでも活躍を願っている。彼のジャンプは「ビヨーーーーン」と音が聞こえる気がする。(退団が決定している)

#22 PF トビン マーカス海舟
ハワイ出身の新星。まだまだ荒削りだが、出場すればスティールにダンクに溌剌とプレーする。チームの盛り上げ役で、勝利後の「ジェッツ締め」も彼が担当。試合前の応炎練習も、毎度彼の掛け声で士気が上がる。来季はさらにプレータイムを伸ばしてララアリーナを盛り上げてほしい。

#25 PF 荒尾岳
おおらかな笑顔でメンバーを見守る姿はまさにお父さん。主に外国籍インサイド選手のバックアップ的なポジションだが、試合に出れば自分よりも大きな外国籍相手にハッスル。リバウンドにスクリーンに、縁の下の力持ち。岳さんが活躍すれば、アリーナもベンチもブザービーター並みの盛り上がり。みんなの心の拠り所。まさに山岳。↓この動画めちゃくちゃ大好き。

#31 SG/SF 原修太
千葉・習志野の星、地元出身の生え抜き、原ちゃん。同い年の富樫選手には、「いつまでも大学生みたい」と言われ続けていたが、なんだか垢抜けたのは見た目だけではないだろう。日本代表にも選ばれ、クラブでも年長組になりチームを支える姿に成長を感じるブースターの目には涙。外国籍にも当たり負けしないパワフルなDFで、「謎の外国籍」と呼ばれているとかいないとか。これからも千葉のゴリラ枠として活躍に期待。

#33 PF/C ジョン・ムーニー
今季のリバウンド王。千葉のゴール下にムーンあり。今季は怪我で長期の欠場もあったが、やはり彼がいるのといないのとでは安心感が段違い。日本語も勉強中でYoutubeチャンネルでは、度々日本語も披露している。試合中の気迫とオフコートのお茶目な笑顔のギャップが魅力。来季もゴール下はムーンが制する!

#34 SG/SF クリストファー・スミス
紅のスナイパー、クリス。言わずと知れた3ポイントシューター。シュートを放つとボールは大きな放物線を描き、まるで虹のよう。昨季まで千葉でプレーし、今季はNBLでプレー。しかし、NBLのシーズン終了後、外国籍の怪我が重なり悲鳴をあげる千葉に帰還。移籍してからもコンタクトを取り続けた池内GM、流石すぎる・・・。試合中は理不尽にシュートを決め、オフコートでは声小さめのシャイボーイ。ドラゴンボール大好きなクリス、これからもたくさん日本ライフを楽しんで、アリーナに虹を掛けて欲しい。

#50 PF/C アイラ・ブラウン
みんな大好き、チーム最年長のアイラたん。過去には日本代表の経験もある帰化選手。試合に出れば豪快なダンクにコーナースリーも決める。オフコートでは陽気なキャラクターで、チームメンバーだけでなくブースターの心も魅了する。彼の退団は正直かなり寂しいが、次のチームでも愛されるアイラを見られることを楽しみにしている。

(番外編)#5 ジャスティン・マッツ
クックス加入に伴い退団となり、信州へ移籍したマッツ。新卒で異国の地、日本を千葉を選んできてくれた事に感謝。一生懸命で真摯なプレー、信州ではチームの戦績苦しい中でもハッスルし、ブースターに愛される選手。日本に来て良かった、と思って欲しい。

来季に向けて

 来季は千葉ジェッツにとって大きな転換期。1万人規模の新アリーナ「ららアリーナ」が建設され、船橋アリーナからホームが移転する。地域の体育館で親しまれてきたジェッツが満を持して大規模アリーナへ。新たなメンバーも加えて、どんな試合が見られるかワクワクだ。早々に入会を締め切ったファンクラブも継続できたので、たくさんアリーナに通うぞ〜。(ヘッドコーチ早く決まってくれ〜)

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