見出し画像

色眼鏡のアキアカネ

人は他人に対して抱くイメージというものがある。前向きな好印象もあれば、中にはレッテル貼りと呼ばれるような悪印象、歪んだイメージも多く存在する。
近年SNSなどで見られる有名人回りの炎上トラブルにも、多くの人々が抱いたイメージに反した言動が見られて火に油を注ぐ例が散見される。クリーンなイメージのタレントが不倫してたり、など。

先日「偏見王」という企画に出させていただいた。元々私の応援している配信者グループの企画で、それを有志でやってみようという企画だ。
ルールとしては極めて単純で「〇〇は××」の〇〇か××どちらかを埋めて出題して、それに合う組み合わせの言葉を入れて、より偏見として納得感のある回答を出すというゲームだ。

偏見として納得感のあるということは、お題の対象を悪く、それもオーバーに表現することが正解に近づく。偏った見方をすると書いて偏見なのだ。となるとこの偏見王という遊びはゲームの皮を被った悪口大会なのかもしれない。
人の悪口というのは結構面白い、と思うし、そう思う人でないとこの企画には呼ばれないと思う。あまり性格がよろしくない自負はある。

悪口で思い出すのが、堀元見・こうちゃん騒動だ。堀元見がnoteの有料記事にて元QuizKnockこうちゃんの悪口を書いたことが発端で、その記事の存在が相手方にバレてこうちゃん本人が直接言及することで、双方のファンが燃え上がって結果炎上、という事件だった。
当人同士だとその程度の規模の内容だったのだが、そこに落合陽一氏が参入することによって火がもう1段階大きくなることとなった。

落合陽一氏は数年前に自分が出演したメディアを堀元見にブログでコケにされたことがあり、それもあってか悪口の有料記事によって収益を得る堀元のことをよく思っていなかったらしい。
落合氏はこのnoteをキッカケに、堀元のファンやコンテンツの協力者を無差別攻撃し、最終的に堀元が反抗と謝罪の記事を出して手打ちとなった。

この騒動での今一度の教訓は、人の悪口は確かに面白いが相手に伝わらないように最大限に配慮すべき、ということ。
また落合氏の件では、イジりと誹謗中傷の境界は人によって違うこと、そしてその境界は軽々しく踏み越えるべきではないし、イジりや誹謗中傷に敏感な人間はその境界を自覚するべき、などと考えた。
まぁ昔からのインターネット文化に触れていると多少の暴言も御愛嬌みたいなところがあるので、SNS文化によってイジり免疫のない人間も多く参入してきた昨今は、境界の越えた越えない話は日常茶飯事だと思うが。

悪口はスパイスだ。時には欲しくなるし香ばしいが、振りすぎるとコミュニケーションが台無しになる。

私も良い性格はしていないが、それ以上に事なかれ主義だ。不用意に人を怒らせて悦に入るような趣味はない。
それこそ関係性の深くない相手には慎重に、しかし親密になりたい相手には多少スパイスを振ることでコミュニケーションを円滑にしていきたいものだ。

いいなと思ったら応援しよう!