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読書感想文...にはならなかった


辻村深月さんの、傲慢と善良。

婚活、恋愛のお話(と言っていいのかな?)なのですが胸きゅん♡みたいなお話ではなく、もっと現実的な実直な...人の有り様と言うかもちろん『愛だなぁ』とも思ったけれど、心模様がこれでもかと詰め込まれていて。

個人的にメンズエステセラピストという自分の従事しているお仕事と自分に照らし合わせて読み進め...と言うよりも、否が応でも頭によぎりながらの読書でした。

自己肯定感は低いのに、それに反して何故か自分の価値は高く見積もってしまう。

この現象はとてつもなく覚えがありグサッときました。

仕事柄、私は自分(と、技術その他)に自ら値段をつけています。そして、日々そんな私に点数もつけられているでしょう。有り無しも日々判断されているでしょうし。

実際、セラピスト様方を一方的に点数をつけ好き勝手色々と書き込むサイトもありますしね。

(これについてはなんて傲慢!!と思ってしまう私です。だって一方的なものではなくお互いがあってのものじゃないですか、メンズエステって。2人の空間の事を事細かに採点して発信する必要あります??)


そんな世界の中で、

価格帯の安すぎるお店には在籍したくないし、無料イベントばかりのお店様は申し訳ないけれどえぇ...と思ってしまう。もちろん、価格帯が悪くなくてもバックのパーセンテージが低いのもイヤ。

偶に突然送られてくる見ず知らずのスカウトさんからの、低く見積もられた額をこれだけ稼がせられます!!価格を下げて回転よくしましょう!!などというDMにはイラッとくる。

決してスタイルは良くないし、特別美人でもない、若くもない。加工アプリを駆使して現実から目を背け、処処を棚に上げてこの言い草の私です。

これは正に傲慢のなせる技だなと、作中の婚活が上手くいかない方達と同じ思考なのだなと、自分の事ながら思いました。

なんとかかんとか、踏ん張っているけれどね。

(そんな私をたくさん褒めてくださり、逢いに来て下さる皆様には本当に感謝しかないです!! ...視力、大丈夫??ってたまに本気で思ってます笑)

人それぞれ、価値観も考え方も性格も好き嫌いもバラバラ。それが面白い所ではあるけれど、だからこそお互い合う合わないがでてくるし、惹かれたり苦手意識をもったりする。

そんな中で、出来るだけ自分をよく見せたいし、出来るだけ多くの人から好かれたい。

でも、好かれる為に自分の考え方は変えたくない。

何て自分勝手なんだろう。

でも、多かれ少なかれほとんどの方はそんな気持ちを持っているのだろうな...なんてことも思いました。
そしてそれ自体は過多でなければ決して悪いことではないのだろうとも。

流石にありのままの自分を受け止めて!までは行かず、スキルアップやらエステ、ピラティス等最低限の向上心は持ち合わせているので、作中の『私は一切悪くない!!』までではないにしろ、極論いくら取り繕ったって結局は自分が1番可愛いんですよね。自分の事が優先度1番な人間なんです、私。

...独り身ですし、結婚する気もないし。


そんな気持ちが根底にあっても、他人を認め尊重して受け入れる、大切にする。

それが大事だなと。

(もちろん、お逢いしている時の言葉だったり楽しんでいただきたい、喜んでもらいたいという気持ちは本物で心を込めて施術させていただいています‼︎)


傲慢に対してばかりフォーカスを当てた文になってしまいましたが...

人間、多面性があるのが当たり前。
もちろん、善良に見えたってふと違った面が見える事だってあるし寧ろ完全無欠な人なんていないでしょう。

善良が必ずしもいい事ではない場合もありますしね。
付け込まれてしまったり、侮られてしまったり...。

「いい人なんだけどね...」
「悪い子じゃないんだけど...」

この言葉は必ずしも褒め言葉で使われる訳ではないのがそれだと思います。

お客様は自分の鏡だとよく言いますよね。

素晴らしい人の本指名のお客様は例外なく素晴らしい方だし、いい加減な人のお客様はいい加減な方が多かったり。(もちろん、例外だってたくさんありはするけれど)

長い付き合いになればなるほどお互いを尊重し合える関係になるかそうでないか、それが顕著になる。

いい方に影響されていい方に変わっていったり、悪い方に流されてしまったり...。
環境次第で人が変わるのはどの年代、場所でも往々にしてある事です。

逢いに来てくださる皆様に対して決しては傲慢にならずに、けれどきちんと線引きはして。
大切に心をもって、愛をもって関係を築いていきたい。

驕ることなく、けれど何かしら貴方にとってプラスになるような、そんな人になりたい。

そんな事を読み終えたあとに改めて感じました。

書いてみたものの、全くもって本の感想になりませんでしたがきっと、
読む人の立場によって、色々と考えさせられる本。
私の戯言は一旦忘れ、フラットに読んでみてください。
おすすめです♡

乱文失礼いたしました。


もうちょっと、会ってみたくなる事が書ければいいんだけどなぁ...。

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