#19 会社があなたに冷たい理由
三連休、いかがお過ごしでしょうか?
美凪は今日ちょっと離れたショッピングセンターへと足を運びましたが、
冬物にこころ惹かれず。
なにも買わずに帰ってきました……。
「よし。春物が出るまで待とう。春っぽい服を買おう!」と決めた次第です。
20年間会社員をしていて、新しく入る人、辞めるひとを見て気づいたこと。
筆者は仕事で長年、新しく入ったひとのお世話をしています。
自分の仕事の引継ぎをしたこともありますし、
いまの会社は実は転職して五社目なんですが、
新しく入ったひとに、パソコンの使い方、IDやパスワードの管理の仕方、
オフィスの案内諸々をしております。
レクチャーや引継ぎなら、もう、50人以上相手にした記憶があります。
新しいひとの対処はお手の物です。
(元々そういうレクチャー制度がなかった部署に
自分から仕組みを作った実績があります。)
それで気づいたことがあります。
仮に、退職したひとから話を聞けば、
「なんてひどい会社なんだ!」
「そんなところ辞めて正解!!」
……と、思うに違いありません。
実際いまの職場では、
正社員、契約社員、派遣社員、ビジネスパートナーさんと、
いろんな立場の方がいますが、
正社員がちょいちょい、
派遣さんは高確率で辞めてます。
なかには、一度も出社せず辞めたつわものもいるくらいです……(汗
でも、美凪はいまの会社に二年勤めておりますが、
特に不満はありません。
ただ、入社した当初は、
自分が教えてくださったかたが
かなり壁作っている印象で。
メンター制度のある会社でしたが、
メンターさんに愚痴ばかり言っていました……。
思い返せばメンターさんはよく辛抱強く付き合ってくださったなぁと……。
感謝にございます。
辞める/辞めた側から話を聞けばそりゃ、会社の文句が出るに決まっています。
それでは、そのひとの言う通り、本当に、100パーセント会社側が悪いのでしょうか?
会社があなたに冷たい理由
では、辞める/辞めた側ではなく、
元々その会社にいるメンバーの立場になって考えてみましょう。
自分の知る限り、正社員ってかなり忙しいです。
20時~21時勤務とか、
終電まで働いているひとも知っています。
うちの会社は月45時間残業したらその時点ですぐに上長に申請出さなきゃならないんですが(どこも残業に厳しい)、
忙しくて申請どころじゃないのが現場の事情です……。
美凪は育児を配慮して頂き、
短時間勤務をしておりますが、
それでも、
週五日、9時~16時半まで勤務でグッタリです。
二十代の頃は終電まで残業、月百時間残業も平気でしていましたが、
もうそんな体力はありません。
平日はワンオペ育児をしているので、
スーパーで食材買ったり、
娘の翌日の持ち物や宿題とかチェックしたり、
学校からの知らせに目を通したり、
洗濯物の処理、自炊、風呂を沸かす、
娘を風呂に入れる、など、
家庭内でやることが多すぎて、とてもとても。
美凪の周りではお子さんが小学生に入ったあたりから仕事を辞める主婦が出始めました。理由は瞭然。
大 変 な ん で す …… orz
覚えておいて欲しいのは、正社員のひとって、手持ちの仕事以外に、引継ぎとか、後輩の面倒見るとか、見えていない仕事をかなりこなしています。大変なんです。
時々派遣のかたで「社員並みに働いている」って自称するひとがいらっしゃるんですが、いやいや。
正社員のかたのスケジュールチェックしてみ?
後輩と上長との三者面談とか、
自身の評価面談とか。
部長やリーダーの予定見ると評価判定の時期とか鬼のように予定埋まっているでしょ。
だから「あれ」言う人は周りのことが見えてないんだなぁって美凪は評価しています。
新しいひとが入るのって、そりゃ、人件費など利益や売り上げのこと考えても、入れなきゃ駄目って状態なんです。
七人いるチームなら、勿論職種とかにもよりけりですけど、九千万売り上げある感じ。でそのひとが正社員か派遣か契約かBPさんか……。
派遣やBPならマージン取られますんで。
いまって人件費高いんで、
美凪が知る20年前位はIT系のプログラマって月50万が相場でしたが、
いまは一人70~100万するみたいですね。
リーダーのひとは予算とか考えているんで、
そこ含めて、利益率を考えつつ、予算内で人員をなんとか確保しているんです。
ひとひとり雇うのに、派遣でも面談はしますし。
契約社員や正社員なら人事部の選考のプロセスがかさむ。
美凪が中途入社したときって必ず、
「あれ? 自分って歓迎されていない……?」
周りから受け入れられていないみたいで
毎回心配になっていました。
現場サイドからすると余裕がないんです。
そもそもそんな余裕しゃくしゃくだったら新しくひとなんか雇ってない。
教えるのもやっと。
教えたことはなるべく一回で覚えて欲しい。
その仕事をするのなら相応のスキルを持ったひとに入って欲しい。
ひとが入れ替わると、辞めるひとが続出すると、
そのぶんだけ引継ぎに時間を食う。
ただでさえ忙しいのに、引継ぎに時間なんか重ねてられないんですよね……。
美凪も新卒で入れ替わりの激しいIT系で働いていたので気持ちはよぅく分かります。
ほんっと、毎回、上司の見る目ねえなって思いながら引継ぎ山ほどしてました。
でも、面接数回や履歴書ぽっちでそのひとの実力なんて把握しきれるはずがないんです。
あんまりハイスペックのひとだと、変にプライドが高かったりするし。
かといって、スキルが低すぎてついていけないパターンも困る。
予算とスペックのせめぎあいで常に上長は悩んでいます。
会社があなたに冷たい理由
もう、お分かりですよね?
新しく入った職場で、現場の人間がちょっと、冷たいように見えてしまったとしても、
それは単に、現場の人間が忙しすぎて余裕がないから。
見方を変えると、ある意味ドライな職場って変なアットホーム感とかないんで。付き合いの飲み会とかゼロだったり。仕事は仕事と割り切って働くにはうってつけの環境なんです。
最初は、雑談とかあんまないの寂しいな……。
と思ってはいたんですが、
雑談がなければないで、仕事を淡々とするだけなので、かえって、変な気を遣わなくて楽。
以前お局の興味のない話に毎朝一時間付き合わなければならない時期があって。あの頃と比べると天国です。
職場の人間が冷てえなんて思う暇があるんだったら、そのエネルギーは仕事に回して、一秒でも早く仕事を覚えることに集中してください。そのほうが現場は喜びます。
あなたが仕事が出来ることが現場に伝われば、自然と、現場の人間の態度は軟化するはず。
実力で黙らせてやりましょう。
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