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#16 JRの駅員のアナウンスで思うこと

毎日JRの電車を利用していて気付いたことがあります。

「無理なご乗車はおやめくださ~い」
「四列で。四列でお並びください! 四列でーす」
「無理なご乗車は大変危険ですっ! 発車間際のご乗車はおやめください!!」

なんであんなにもJRの駅員のアナウンスはひとを不快にさせるものばかりなんだと。


ちょっと考えれば分かるはずなのに、天下のJRがそんなことをしているなんて、驚愕です。

あるショッピングセンターのお手洗いの個室にこんな張り紙がありました。

いつも綺麗に使用して頂きありがとうございます!

可愛い猫ちゃんのイラストつきで。

↑そうそう、こういうのを求めていたのよ……。


わたし自身、仕事や子育てで、
誰かに注意をされたり
指導をしたりすることは山ほどあるのですが……。

世間で、こんなにも相手を不快にさせる指導がまかり通っていることに驚きです。

そもそも、注意なんてしなくてよい。

誰かに注意しなければならない、そんな場面って誰でもあると思うのですが、
先ず、「注意をする」こと自体、
相手のプライドをへし折っていると学習してください。


相手のプライドをへし折ってまで
なにかを強引にさせたとて、
相手は嫌々やらされているだけで、
こっちも相手もいいことなんてひとつもありません。
むしろ相手の不快感が増すばかりで、下手したら相手が同じ過ちを繰り返すリスクさえあります。恨まれてしまう危険性も。

注意したい場面に出くわしたら、先ずは、
「相手の話を聞く」ことに集中してください。

子育て中のお母さん、がみがみ言っていませんか?
「宿題は?」
「宿題は? 早くやりなさい!」
「テレビ消しなさい!」


がみがみ言って相手に言うことを聞かせたとて、
その効果は大してない……というかむしろマイナスです。

「注意する」時点で、
自分は相手を上から目線で見ていることを自覚してください。
その時点で既に上下関係が発生しているのです。

仮に、逆の立場で考えてください。
毎日、あなたは学校に通っていて、
勉強や、人間関係に疲れているとします。

帰って家にいるときくらいゆっくりしたいのに、
お母さんは毎晩がみがみ叱るのです……。

「早くしなさい!」
「なんでテレビなんか見ているのよ!」

うんざりですよね。

相手をその気にさせるのなら、
相手を人間として尊重し、
相手をその気にさせることを考えてみてください。

宿題をさっさとして欲しいのなら、
急がば回れ。
「〇〇ちゃん、今日どんな感じ?」と
その日の様子とか、本人が溜め込んでいる話を聞きだすのが効果的だったりします。

相手に話したいこと先ず話させるのです。

相手がすっきりしてから。
正論を言うのだとしたらそのタイミングです。

「〇〇ちゃん、今日はやることあるんだっけ?」
「なにがあるのかな。一緒に確認してみようか」と一緒に、学校から配られたプリントを見る。

相手は、そんなに馬鹿ではありません。
宿題は、しなければならないもの。
誰だって分かっています。

それでも、人間、
毎日学校に行くだけで疲れるものですし、
ちょっとでも先に引き伸ばしたいし、
だらだらしたい。

そんなときにお母さんが正論かざそうものなら、
「分かってるよ!」頭に来ます。

誰が幸せになるのでしょうか?
お母さんの欲求は満たされたとて、
言われた子どもは幸せでしょうか?

例えば、うちはルールとして、
夜の九時に宿題をする、
しない場合は朝早く起きてする、のを
決めています。

勿論塾に通う聡いお子さんに比べたら出遅れているのは否めませんが……。
それでも、わたし自身、毎日会社に行くのがしんどいときもありますし、我が子が学校に行く辛さを思えば、共感してやらなきゃな、とは思うんです。
学校でがみがみ言われて
家でもがみがみ言われたら、
子どものこころは行き所がありませんよね……。

職場で、同期の仕事のやり方が効率が悪いので
上司の許可を得て指導したことがあるのですが、

これもまた、逆効果でした……。

多少効率が悪く見えようとも、
仕事がちゃんとある程度進んでいるのなら、目を瞑るべきなのだと、学習しました。
同期は、同じ立場のはずのわたしに指導なんかされて、嫌そうでした。プライドが傷ついたんでしょうね。


わたし自身、いろんなところで文章を書く活動をしていて思うんです。

人気が出たら、必ずアンチが湧く。

この法則は絶対です。
まぁ、世の中の二割がアンチだと思っていいです。
単純に、分母が増えるほどにアンチが増えます。

フォロアーが十人前後であれば
アンチは目立ちませんが、
フォロアーが千人超えたとか、
スレッズで万バズなんかしようものなら、
数名程度から必ずアンチコメントを食らいます。

まぁ、有名税みたいなものですね……(苦笑)

人気が出たらアンチが必ず湧くのならば、そもそも普段から、敵を作らないよう、誰に対してもマイルドで穏やかな態度を取るべき。

そうわたしは学習しました。


そもそも、相手のプライドをへし折ってまで、そんなにも、強引にさせなければならないことなど、世の中には存在しません。


「強引にさせる」「注意する」時点で、上下関係が発生するものと思ってください。自分が相手より上だと思い込んでいるのです。

だから、極力注意はしない人生を送るべき。


どうしても注意すべきことが世の中にあるのだとしたら、それは、職場であれば他の上司辺りが注意したりしていますし、
家庭であっても、本人は、やっちゃだめだと分かっているケースがほとんどです。
罪を犯した相手が罪悪感を感じているタイミングで追い打ちをかけたとてなんになるのでしょう?
相手のプライドを傷つけてまで手に入れたいものがあるのでしょうか?


何度も言う。注意なんてしなくていい。


家庭でも職場でもしみじみそう思いますね……。
相手を嫌な気分にさせてなんになるのでしょう。

それでも、例えば、子育てなど、
どうしても、命の危険にかかわる場面で、注意しなければならない場面はあるでしょう。
小さい子に道路に飛び出したら駄目だよとか。

そのときは、別に、怒る必要はありません。

淡々と事実を告げればいいだけです。


「ここが車どおりが多いから気をつけようね」
あったかくそう言うだけで充分。
別に切れる必要はありません。


どうも、世の中には、厳しい注意をすれば相手が思い通りに動くと思い込んでいるひとが多すぎるように思います。


先ほど挙げたJRの駅員のアナウンスで、ひとつ、忘れられないことがあります。

毎日JRの駅を使うわたし。
アナウンスは、ろくなものがないなぁと内心でやれやれです。
ところが、仕事に向かうある朝、電車内であるアナウンスを聞きます。

「JR〇〇線をご利用のみなさま。
 本日もご利用ありがとうございます。
 本日は雨の予想がありますので、傘などお手回り品にお気をつけてくださいませ。
 毎日お疲れ様です。
 お気を付けて行ってらっしゃいませ……」

 男性のおじさまと思われる穏やかな心のこもったアナウンスに揺さぶられたのを覚えています。声音、話し方言葉選びすべてが思いやりに満ちていました。
 JRのアナウンスで刺さったのは人生でこれ一回こっきりですね(笑)
 あとはもう、発車間際に乗り込むひとがわらわらいたら切れ気味のだみ声で「駆け込み乗車はおやめくださーい!」怒ってるのが丸わかりで。
 きちんと乗車ルールを守る大多数の乗客に不快感を与えるだけです。サービス業なのにそんなことも分かんないのかと。

 注意するひとは、なにも分かっていないんですね。


 日常生活で自分が同じ過ちを犯していないか?
 胸に手を当てて考えてみる必要があります。


わたし自身、注意することもされることもある立場ですが、
先ず、上の立場の人間に一方的に注意されたらそりゃあ、傷つきます。こっちにも言い分はあるのに、と思います。

それがど正論であればあるほどこっちは傷つきます。

注意=
相手のためであろうが、一方的で寄り添わない言い方であれば意味がありません。怒りをぶつけられても迷惑なだけです。

言わなければならないとしたら→「〇〇さん、●●って大丈夫そうですか?」様子をうかがう言い方にする。


仮になにか言わなければならない場面があるのだとしたら、
注意するのではなく、
「いまどんな感じですか?」
「大丈夫そうですか?」
相手に寄り添う言い方であれば
角が立ちません。

くれぐれも、イライラを直接ぶつけることのないように。
伝わります。
穏やかで優しい話し方を普段から心掛けましょう。

子育てにしろ、仕事にしろ、
相手へのリスペクトの気持ちを忘れてはいけません。


先ほどからやり玉に挙げている駅員のアナウンスであれば、
「お気をつけて行ってらっしゃいませ」
「お怪我をなさらないように」
「電車に挟まれると駅員がちょっと心配になっちゃいます」
「本日も安全平和なご乗車にご協力くださりありがとうございます」
……こんな感じであればこっちも気持ちよく過ごせるのにな、と思います。ユーモアのある駅員はいないのかと。


ある意味、JRの駅員の酷いアナウンスを毎日聞いているお陰で、こちらは勉強させて頂いております。

ほんと、モチベーション下げるようなこと言っちゃ駄目だな、と。

正しいことを言うことが正しいと思っているひとが世の中に多いのですが、
人間、そんなバカじゃありません。
正しいことなんて分かり切っているはず。

なのに、堂々と、正面切って、正しいことをわざわざ目の前で言われたら普通に考えて……腹が立ちますよね?

嫌な注意=相手のことを考え切れていない、リスペクトの気持ちが足らないことの証です。

どうしても注意しなければならないとしたら、言い方ってものがありますし、相手の言い分を聞く必要があります。
一方的に相手を断罪するのならば、それは注意ではなく、自分が言うことですっきりしたいだけって話です。相手のことを本当に考えているのではない。単なるマウントです。

注意したいなと思ったときは、代わりに、
「ありがとう」の気持ちを持つようにしましょう。

これをして貰えてありがたい。
あれをやってくれて助かるなと。

「いつも●●してくださってありがとうございます」
仮になにか言う場面だとしても、
最初にそのワンクッションがあるだけで
かなり相手の受ける印象が変わります。

ある程度影響力を与えられる人間になると、
勝手にアンチが湧きます。
そういうときのために、
そもそも、敵を作らないよう、
マイルドで穏やかな態度で
誰に対しても接することがいいですよね。
お互い気持ちよく過ごしたいものです。

なお、自分がJRを目の敵にしているのは、
JRって救護室がないんです。

「体調が悪いのですが、休む場所はありませんか?」

私鉄の駅員に言えば、「どうぞどうぞ。ご案内します」救護室のベッドで寝かせて貰えて、なんなら様子を見に来てくださいますのに、
JRは、
「休む場所はありません」
「ホームでお過ごしください」
「車いすなら出せますが」の一点張り。

AIだっていまどきもっとちゃんとしたこと言うわ)

JRの駅は古くからある場合があるので、後からどうにも出来ないのは分かりますが、にしても……塩対応された記憶しかありません。

車いすを出されて助かるひともいるかもしれませんが、
帰宅ラッシュの時間帯の混雑ぶりを考えると……。
言われないよりはマシかもですが、状況的に無理なことを言われても、というのが本音です。

私鉄の駅員の方は、何度も様子を見にきてくださって、ベッドで休んでも体調がよくならないときに、「救急車をお呼びしましょうか?」と親身になってくださいました。

JRってライバル会社が少ないからああなっちゃうんですかね。
競合のある私鉄の駅員さんは比較的親切です。

これを読まれた方は、今日から、お互い気持ちよく過ごせるように、感じのいい言い回しを出来るよう心掛けて参りましょう!

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