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#20 就労移行支援事業所LITALICOさんに通所し、就職したレポ。
就労移行支援事業所=障がい者向けの職業訓練の場所です。
障がい者手帳をお持ちの方は勿論、
手帳を役所に申請中のかたでも通うことが出来ます。
条件色々ありますが、
交通費出ない、
通所料金はタダってパターンが多いです。
以前就労移行支援事業所についてさらっと書いたところ、
結構需要があるみたいで仔細にレポートします。
美凪は元々は健常者でしたが
就業中に鬱になり、手帳貰って障がい者になりました。
就労移行支援事業所について知りたいかたは是非。
※個人の感想でもあるので、
他の皆さんと違う感想もあるかもしれない旨
ご了承ください。
*通所編
安定した通所を目指す時期です。
筆者は二年近くブランクがあるので、
最初は週3回、一回2時間程度の通所に
ひぃひぃ言っておりました……。
【通所データ】
通所先:リタリコワークス(関東)
スタッフさん:常時2~3名常駐(TOTAL6名程度、在宅勤務あり。)
通所時間帯:10~12時と13~15時
在宅・リモート:本人が自宅にパソコンあれば可能
活動内容:スタッフによる講義やパソコン、作業系
活動最初に朝会あり:その日なにをするのかをみんなの前で口頭で報告します。学校みたいに日直があります。
講義内容:障がい者の特性理解、障がい者の就職や合理的配慮など。
通所するメンバー:比較的、働いた経験のない20~40代の方が多かった。(場所により特性は異なるかもですが)
【振り返りについて】
その日の最後30分のうちにスタッフと必ず振り返り。一人5分程度。
その週の最終日に必ずスタッフと振り返りの時間あり。これは結構長めでもOK。
振り返りとは? 例えば事務経験のないひとであればWordExcel系をしようか。通所でどういった作業をするべきか相談出来る。就職活動中の方は就活の進捗を報告、相談したりできます。
サポートが手厚い。筆者はいまの会社を受ける際に、会社からの要望があり、二回ともスタッフさんに同行頂きました。面接後に「美凪さんの受け答えは〇〇だったね」と短くフィードバックも受けられます。
振り返りの時間ってスタッフさんと一対一なので気楽になっちゃって、みんな結構べらべら個人情報とか自身の障がいとか話しちゃったりするんですが。
聞こえちゃってます。
いまのうちに、会社で自分の情報を守る訓練をしたほうがよいです……!
筆者は元々は健常者だったのでその差が分かるのですが、
障がいあるかたって妙に気が大きくなっちゃって、
自分のプライベートや障がいのことをどんどん話しちゃってるかたが
多いんです。
なんというか、障がいがあるってことに、
「ん?」ってなるひとがいることを忘れちゃって、
障がいがある=普通のことって感覚。
ちょっとずれがあるんですよね……。
世の中には、障がい者、と聞くだけで
差別する人間もいるので。
差別は勿論正しいことではないのですが、
色眼鏡で見られるよりかは、
自身を守ることを覚えておいて欲しいです……!
いまの会社にも障がい者は結構いるのですが多弁です。
【筆者がリタリコさんに通所した経緯】
元々事務職の経験豊富。Office全般使える。
コロナ禍で鬱が重く、休職して退職。
その後主治医の勧めで就労移行支援事業所通所を検討。4か所ほど見学。
結果一番印象のよかったリタリコさんへの通所を決断。
【リタリコさんに通所した感想】
就労移行支援事業所自体が「働いたことがない」方向け。なので、実務経験20年の筆者には物足りなかった。既にあるWordやExcelの資料はもう知っていることで(SUM関数レベル)、xlookupとか知ってるひとには物足りないレベル。
スタッフさんとの模擬面接はばんばん受けられる。筆者は通所して志望動機も病気の特性もなんも理解してないときからばんばん受けまくって、面接慣れした。
*インターン編
通所して半年経った頃に、
いわゆるインターンに行くことが出来ます。
二週間程度その場所に行って働くってことです。
インターンに行った勤め先からフィードバックも貰えます。
リタリコさんと提携している会社さんがあって、
受け入れてくださっているんですね。
美凪は週五回勤務を希望していたので、
その希望に合わせて週五で9時~15時まで働きました。
お給与は勿論出ません。
リタリコさんでは、最低三ヶ所はインターンに行くことを推奨しています。
【美凪のインターン先や仕事の内容】
二ヶ所は都心。一ヶ所はオンライン研修やグループワーク。
通いの場合:両方とも「特例子会社」。特例子会社とは、働く人が主に障がい者のみって企業です。単調な入力や作業系が多いです。
仕事の内容:別の画面に出ている住所等のデータをパソコンに入力していく作業でした。
フィードバック:データ入力が早い旨評価頂けたのですが、一ヶ所から結構駄目出しを受けました……。スタッフさんにあることを報告してスタッフさん同士で若い方でなっかなか決まらなかったのでちょっと助言をしたのですが。
余計な事、って低評価を食らいました……(笑)
【他感想】
通所→インターンに行くまで
平均半年なそうですが、
美凪の場合は主治医からNGが出続けて
なっかなかインターン行けなかったです。
周りはどんどんインターン行って就活して卒業していくのに、
いつまでも自分だけ古株で残っていて。
すっごく寂しかったです……。
いま思えば主治医の判断は正しかったのですが。
美凪は会社員歴約20年だったので
「いんの?」……とも思ったのですが、
ルールはルール。
それに、重い障がいを発症してから働くのは初めてだったので
不安もありました。
結果。二年も休んでから働くと超辛い。インターンの意味よぅ分かる……。
休職している時期は、すっかり専業主婦感覚になって、
激務を理由に平日育児家事全部わたし任せの旦那さんに
ぷりっぷりキレてましたが……。
インターン行って、
ましてや電車や閉鎖空間が苦手という
パニック障害も持っているので、
電車通勤。大変でした……。
真夏で超辛かった。
*就活編
インターンの時期がだいたい2~3ヶ月程度あって、
それが終わったら就活ステージに入ります。
【就活】
リタリコさんにも結構求人が来ているので応募可能。
ただしリタリコがサポートするのは「オープン就労」がほぼ100%。オープン就労とは自身の障がいを応募書類とかに書いて開示して、「障がい者として働く」こと。合理的配慮といって企業側に配慮事項を伝えて配慮して貰える。例:うるさい環境が苦手なので静かな場所で働きたい。
障がいを伏せた「クローズ就労」目指すなら自分で探さなければならない。あんまりお勧めはしない。
普通は常に3~5社受けている状態。
美凪は事務職のプロなので……最大16社受けました。
八週間で、たまたま、いまの会社が印象よくて大手で、最初に採用通知が来たので決めました。
障がい者の就職・転職には、健常者とは別のエージェントがあって、筆者は「atGP」(アットジーピー)さんに頼りました。エージェントのシステムは同じで、ひとり担当がついて、その方がどんどん求人を紹介してくれ、企業とのやり取りもしてくれて楽です。
就職を早く決めたいのであればエージェントに頼るのが近道です。無料ですし、エージェントを使うってのは企業に体力がある証拠なので。
ただしゆっくり就活したいひとには向かない。エージェントっていきなり20社とか送り付けてくるので。
リタリコに来ている求人はパートさんや障がいの重いかたも対象なので、週3で月5万みたいな求人もありました。
【エージェントの話】
いずれ別でまとめますが、
美凪が検討したエージェントはatGPさん以外に、
dodaチャレンジさんがありました。
ただ、求人を見て、
明らかにatGPさんのほうが高め。
障がい者雇用って正直、賃金がむっちゃ安くて、
特例子会社だと月収16~18万が相場。
一般企業で18~20万。
やっす!
嘘みたいな安さなので、
「障害年金」、絶対貰ったほうがいいです……!
障がいの重さや就労状況によりけりですが
月5万円は貰えます。
*就職後
就労移行支援事業所は勿論卒業。
就職後も半年間リタリコさんのサポートを受けられる。定着支援。会社側、リタリコさん、本人との三者面談を月一回受けられる。
最初はリタリコさんと筆者との二者で状況をお伝えし、その後会社側も入れて、リタリコさんからわたしの意向を伝えてくれる。ありがたいシステムでした。
定着支援は、就職後半年以降は有償。
筆者は一回¥2,200くらい取られました。(先に教えてよ。)仕事が初めてのかたには安心。
後は会社から必要書類とか言われるので提示して、会社と本人とで直接やりとり。契約条件提示されて署名すれば無事入社。
お疲れ様でした!
まとめ。就労移行支援事業所=障がい者が働くお手伝いをする場所。
鬱が重い、いまの仕事しんどい……ってかたは、
病院行って医師の診断書貰えれば
鬱って診断されて
傷病手当金を貰って仕事を休むことが出来ます。
給与の2/3貰えるのでありがたいシステムですよね。
知人にも明らかに鬱ってひとがいるんですが、
こういった情報を持たず、
病院に行くこともなく、
ひとりでアルバイトしながら生きているみたいです……。
鬱って人気が出たひとは必ず経験するものだし、
手帳貰ったら、でも表面上は大して変わらないし、
(バスがタダになる、映画チケット代が安くなる、税金や年金)
鬱かも? って思ったら
さっさと病院受診しておくとよいと思います……。
筆者の故郷でも引きこもりが多くて
問題になっているんですが、
向こうは、こういった事業所がないから
放置されているんですよね……。
この記事が参考になりましたら幸いです。
働いているかたは明日も元気に働きましょう!
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