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#21 私がシンガポールに移住とまではいかないけど、しばらく住みたくなった理由

タイトルが長いですね。

そのままの意味なのですが、私にとってシンガポールは「移住とまでは行かないけどしばらく住んでみたい」と思った街です。

コロナがなければ、2020年フランスにプチ移住する前に3ヶ月ほど住んでみる予定でした。

シンガポールは通常ですとビザなしで30日以内の滞在ができます。さらにオンラインから特別延長申請することで最大89日の滞在が可能です。

これはいろいろ要件があるみたいなので確実ではないのですが。

最初からビザを取って入国するよりも、とりあえず1ヶ月コリビングスペース(住居とオフィスが一体になったレジデンス)を借りて様子をみてみようかなと思っていました。

そのくらいシンガポールは直近で「もっと住んでみたい」と思わされた都市です。

その理由はおもに4つあります。


1.潔癖症がほれる街並み

日本はきれいと言われますがシンガポールはレベルが違います。近未来的なきれいさ。まさに異次元。

私は潔癖症で、外から帰ったら部屋に入る前に必ず風呂に入るタイプの人間です。

そんな人でも安心して暮らせるのがシンガポール。

タイ→マレーシアと来てシンガポールに降り立ったときは文字通り衝撃を受けました。

欧州と比べて雑多な街並みが多い東南アジアの中では異色中の異色です。

道路もつねに清掃されていて、ゴミひとつありません。

日本だと工事で凸凹になったような見栄えのよくない道路もありますが、シンガポールはそれすらもありません。どこを歩いても本当にきれい。

滞在中はちょうど年末年始で、遊びにきた友人も「ベトナムは無理だったけどシンガポールはまた来たい」と言っていました。(ベトナムごめんなさい)

さらに近未来的な都会とプラナカンの歴史的文化が見事に融合しています。

プラナカンとは15世紀後半にやってきた中華系移民の子孫が築いた文化のこと。

ペナンで見た、あの二階建てのショップハウスがほんとうに大好きで、一階でお店をやって二階に住んでみたい。そんな願望がシンガポールでも叶うことを知りました。


2.物価はそんなに高くない

シンガポールの物価は高い高いと言われますが、私はとくに高いとは感じませんでした。

むしろ食費だけでいえば日本の0.8〜0.9倍です。(ちょっと安いくらい)

とくに中華街やアラブ系のお店はお得に食べられました。洋食や和食、遠くからの輸入品が高くなるのはタイと一緒ですね。

唯一シンガポールで日本より圧倒的に高いものは「家賃」です。

これは土地が少ないので仕方ないのかなと。国自体が、東京23区より少し大きいくらいですから。

だからこそ、あれほど行き届いたインフラと生活環境が維持できているのかなとも思います。

国内には自然保護区もリゾートばりのビーチもあり、『コンパクトだけど何でもある洗練された都市』そんな印象でした。

シンガポール出身の人からすると「狭すぎて何もない」なんて言われることもありますが。こればかりは数年間住んでみないとわからない感覚かもしれません。


3.住んでいる人たちに心の余裕がある

住んでいる人の魅力、これがオランダに次いで移住候補になっている大きな要因でもあります。

シンガポールでもオランダと同じく穏やかな会話というのを経験しました。

もちろん都会的な警戒心のある方もいますが、基本的にシンガポールにいる人たちは余裕のある人が多いです。

Apple storeで気軽に話しかけてきたご夫婦。バーで出会ったスタッフやお客さん。カフェやラウンジで働く人々。

たぶん生活水準と待遇のバランスが取れているからではないでしょうか。不当な給料でこき使われるといった理不尽があまりなさそう。

中にはブルーカラーとホワイトカラーのような区切りができている職種ももちろんあるので一概には言えませんが。

働いている人たちが全体的に穏やかで、一人ひとりの満足感のようなものを感じました。


4.都市としての魅力がすごい

シンガポールは今年で建国55年です。

元はマレーシアから分離、独立して出来た国ですが、苦境から立ち上がり、画期的な政策で世界一の都市にまで発展してきました。(この辺はナショナルギャラリーの展示で勉強しました、漁村からの壮大な都市化計画!面白かったです)

いまは世界中のハブ空港・貿易拠点として重要視されていますが、これからの未来はどうなるかまだわかりません。

土地の小ささはそのまま観光資源の少なさにも直結します。

北海道や京都、沖縄など多種多様な魅力ある土地をもつ日本に比べれば観光として永続的に発展させていく難しさは並以上でしょう。

しかしシンガポールの人たちは常に前を向いています。過去を嘆くよりも、若者が未来をよりよくしようと動いています。

まだ囓った程度の知識で力説するほどではないですが、1ヶ月滞在しただけでも未来に希望がもてる都市だなと感じました。



シンガポールはマレーシアと同様にさまざまな習慣・文化的生活が混在している面白さもあり、さらに洗練された街並みや今後の発展が楽しみな都市でもあります。

マレーシアでコンドミニアムを買ってのんびり暮らすのもいいけれど、今すぐ暮らすならシンガポールかなという風に私の中で軍配が上がったのでした。


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数ヶ月ずつ滞在して「どの国に住みたいか」を考える自由研究をしているフリーランスの考察・感想です。このnoteは移住計画の頭の中を綴っています。よろしくお願いします。