#15 私がタイに移住しなかった理由〜バンコク編②〜
前回:#14 私がタイに移住しなかった理由〜バンコク編①〜
前回書いた通り、バンコクはクリエイターにとってすごく魅力的な都会です。
けれど私にとってはバンコクは移住候補とはなりませんでした。
今回はかなりネガティブなことを書きます。
人によっては気分を害される可能性もありますので、一個人の感想として考えられない人は閲覧をお控えください。あくまで私が体験したこと、感じたことを元に書かせていただきます。
私がバンコクに移住したくないと思った理由は3つあります。
1つ目は人口密度と排気ガス。
めまぐるしく変わっていく街は渋谷以上に工事だらけ。年間通して暑く、風通しのわるい排気ガスがたまる箇所があちこちにあって、ちょっと出かけるだけで疲れてしまいます。
バンコクの街は昔ながらの雑多な住宅街と外国人向けに整備された住宅街が混在していますが、その間の道路や区画は整備されていないところが多いです。
一部の路地裏はかなりゴミが多く、住宅街の間を流れる川も暗く淀んでいて、臭いもひどい。
対してきれいに整備されている道路は良いかと言われると、そうでもありません。大量の車とバイクがみっしりという擬音がピッタリ当てはまるほど行き交っており、排気ガスや騒音は東京以上です。
魅力的なエリアとエリアを結ぶ「間」が魅力的でないことがすごく残念だなぁと思いました。
2つ目はタイ語にあまり興味がもてず、覚えられる自信がないこと。
私はもし移住したいと決めたらその国の言葉や文化をしっかり勉強したいと考えています。
これまで訪れた国でも、なるべく現地の言葉を覚えるようにしていました。
「こんにちは」「元気?」などの挨拶、「これいくらですか?」「1つください」などの買い物言葉。いつもこの辺りを勉強して、滞在中は積極的に使っています。
しかし、私にとってタイ語は覚えようとしても頭に入ってこない呪文言葉。音にも文字にもなかなか馴染むことができませんでした。
実際に住むことを想定してみると「これはタイに移住しても使いこなせるとは思えないな」という結論に至りました。
最後、3つ目はバンコクに住んでいる日本人が苦手だから。
これがバンコクを移住候補から外した最大の理由です。
私は実際にした経験から、バンコクに住んでる日本人の方があまり好きではありません。
かなり失礼なことを書いている自覚はありますので、読みたくない方はブラウザバックをお願いします。
……
これは本当に一部だと分かっているんですが、安い生活費や風俗を目的に、現地の人を格下扱いして住んでいる日本人の方がまあまあいます。
フィリピン・マニラやインドネシアなど、バンコクに限ったことではないのですが、私は圧倒的にバンコクでこの種の人たちを目に(耳に)しました。(そういえばチェンマイでは全然会わなかった)
昔からノンフィクション小説やウェブ記事で読んで知識としては知っていましたが、実際に両替所やその辺の食事処で、大声で猥談する日本人のおじさん達に遭遇したときは鳥肌が立ちました。
その会話、日本でもできますか?
電車の中で大声でしますか?
そう言ってやりたいくらいでした。絶対「恥ずかしくてできないだろう」と。
女性蔑視というよりも、人を人として見ていないくらいの酷さです。自分たちより物価の安い国だから、その人たち自身が安いとでもいうような言い方をしています。
気持ち悪い考え方を、日本語で大声でまき散らす男性陣は本当に見るに耐えませんでした。
SNSでもタイで女の子たちを買ってはレポートしている人たちがいて、こういう人たちに近寄りたくないし、同人種だとも思われたくありません。
バンコクが大好きで暮らしている人や、駐在できている人には本当に申し訳ないです…。
けれどこれからバンコクに移住するか考えたとき『前駆者の作ったイメージ』が多少なりとも自身の生活に影響を与えることはあると思います。
海外の外国人コミュニティは、良い面でも悪い面でも切り離せないもの。災害にあったときや今回のコロナ騒動のように、困ったときに助け合えるのも現地コミュニティの良さです。
日本人と関わらずに暮らしていくこともできますし、私も積極的に関わって暮らしていこうとは考えていません。
けれどそれでも私が日本人であることは変わらないし、現地の人にもそう認識されるでしょう。
その時、あの人たちと同じ人種と思われることが耐えられないんです。
世界にはいろんな人がいて、相手の性質はこちらではどうすることもできません。
自分が関わりたくないものには近づかない。これが心穏やかに暮らすために大切だと考えています。
バンコクで暮らしている日本人の中には、もちろん素敵な人達もたくさんいます。今回書いたような人たちが、数百人のうちほんの数人以下だということもわかっています。
けれど、私がバンコクで出会った日本人に感じた、お腹の底からカッと熱くなるような羞恥と怒りに苛まれる感覚は決して忘れられないと感じています。
次回マレーシア編へ続きます…
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数ヶ月ずつ滞在して「どの国に住みたいか」を考える自由研究をしているフリーランスの考察・感想です。このnoteは移住計画の頭の中を綴っています。よろしくお願いします。