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そして一年が経った今

夫がダイエットと本気で向き合うようになってから、気づけば早一年。
月日が流れる早さに驚くばかりである。

本来ならばもっと経過を書いて報告したかった。
どんな食事を続けてこうなったとか、息子とジョギングやサッカーをしたとか。
しかし、ネタになるようなことがほぼ見られなかったのだ。

それどころか、夫の体重は再び70kgの壁に迫り壊さんという勢いである。

理由は明白。
年末年始の弾け飛んだ飲食だろう。
クリスマス会など3回は開催した。
24日が金曜日ということで、通常の金曜日同様お酒を飲むのに加えてスーパーで仕入れたクリスマスのお惣菜。
翌25日は、元々予定されていた義家族を招いてのクリスマス会。
翌26日は、「昨日のチキンは唐揚げだったから、甘辛いタレのローストチキンも食べたい」という、わかるようなわからないような理由でクリスマスディナー。

そのうち夫は仕事納めとなり、息子を連れて出掛けた先で食べ歩き、友人とサシ飲みで居酒屋へ行き、摂生のカケラもない年末を過ごしていた。

そして迎えた正月は、毎年恒例の夫の実家訪問。
義母はテーブルに乗らないほどのご馳走を用意して待っていた。
夫は自分の実家で遠慮などするはずもなく、食べて飲んで食べて飲んで、満腹になって爆睡。

年末年始はこういう食事になるのは仕方がない。
年に一度のイベントでもあるし、子供がいる家庭でわざわざ質素にするというのは味気なくて可哀相である。
ただ、子供のために華やかな食卓にしたところで、我が家の息子はそれほど食べないし、もう1人は1歳児ゆえ別メニューであり、結果余った料理は夫の胃に収まるのだった。

さて、新学期を迎えて生活が通常運転に戻ったある日、衝撃の事実が発覚した。

夫はあすけんへの入力を一切していないというのだ。

年末年始の食事、特に正月は、義母が用意してくれた料理が多岐に渡り過ぎて私も入力を諦めた。
しかし、思い返せばそのもっと前、12月に入った頃には夫が
「最近食事の記録をしていないんだよね」
と呟いていたような気がする。

摂取カロリーが大幅に限度を超えようとも入力し、AI管理栄養士に泣かれていた頃はまだマシだった。
全く入力さえしなくなったということは、最早ダイエット中とは言えない。

夫はダイエットを辞めている、ということだ。

まあ、驚きはしたがダメージはない。
なぜならば、私は特に夫のダイエットを意識した食事作りをしていないからである。
朝食の内容を入力した後、先に決めておいた昼食・夕食のメニューを入力して、あくまでも私の摂取カロリーの枠に納まるように調整している。
私は私の産後ダイエットのことだけを意識しているのだ。

男性の方が筋肉量が多いため、基礎代謝量も多いのだろう、夫の1日に摂取できるカロリーは私よりも多い。
私の摂取カロリーに合わせて作る食事なので、夫は余力がある状態なのだと思われる。
いや、もう入力していないので実際の数値は謎だが、夫の余力は間食に注ぎ込まれているように見える。

つい最近、1歳の娘が色んな引き出しを開けるのを覚えたため、キッチンにベビーゲートを設置した。
独立した部屋ではないので突っ張るタイプの開閉式ゲートは使えず、『おくだけとおせんぼ』という商品を購入。
その名の通り、侵入を阻止したい場所に置くだけで良いのだが、通る際は跨がなければならない。
ハードルのようにけっこう脚を上げて跨ぐので、なかなか面倒なのである。しかし、普段こんなに脚を上げることもないので、股関節の運動には良さそうである。

このゲートを設置してから、気づいたことがある。
夫が滅多にキッチンに入って来なくなったのだ。
就業開始前にコップを取りに来て以降は、ゲートの外から冷蔵庫を開けてお茶を注ぐのみ。
夫は脚が上がりにくいのかゲートを跨ぐ際に高確率で引っかかるため、出来るだけ跨がずに過ごしたいのだろう。

かといって、仕事の合間にお菓子を取りに来ないわけではない。
お菓子が置いてある1畳程のパントリーはキッチンの奥だが、ここは玄関とも繋がっているのだ。
キッチン-パントリー[扉]玄関
という間取りである。
リビング奥の小部屋で仕事をしている夫は、糖分を欲するとリビングから玄関に出てパントリーに入り、お菓子を手にして仕事部屋へ戻って行くのだ。

そんな様子を眺めながら、私は「すっかり元通りだなぁ…」とボンヤリ思った。
ダイエットを意識した食事作りで働きかけても駄目、かといって本人のやる気に任せていてもモチベーションが保たれない。
1年続けていれば、たとえ1ヶ月にー0.5kgというゆるい減り方だったとしても6kgは減量できたのに。
このまま放置していては、運動不足とメタボの進行で夫が病気になってしまう。
次の作戦を練らなければならない。


余談だが、この週末は夫が軽い過労なのか頭痛と怠さで食欲が低下していた。
「このまま痩せないかなぁ」
などと微笑む夫。
体調が戻って食欲も戻ってリバウンドするところまでがセットだということを早く覚えて欲しい。

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