悩みごとも分解して構成する
友だちの家族間の困りごとの話を聞いて、複雑な問題だと思っていた。
自分の頭の中ではどうも整理できなくて、というか感情が入ってしまって、正しく整理できずにいた。
近い人には相談できないし、似た経験をしていそうな人に意見を聞いてみる機会もない。
私が苦しいときに救ってくれた友だちだから、なんとか力になれないかな……
話を聞くだけでいいんだろうけど、なんだかな……
そんなもやもやを抱えていたとき、さとゆみさんの講座に参加し懇親会でお話しできる機会を得られた。
書くことのプロに、書くこととは全く関係のない、個人の相談をするのは失礼かなと思い、何度もやめておこうとした。時間と脳のリソースを奪うわけなので。時間は命なのでね。
でもどうしても、人としてなにかヒントをいただけるかもしれないと、人生の先輩の経験から答えが掴めるかもと思って相談した。
私の説明がうまくなかったのだけれど、それでも最後まで聞いてくださり「なにも事情を知らない立場からの回答になるけど、」と優しい前置きから具体的にアドバイスいただいた。
そして「正解をもっている人に聞くしかないよ。それはこの場合、◯◯なんじゃない?」と。
それから、紐解きのヒントをいただいた。
「要素を分解してひとつずつ考えることが必要だよ。これは取材でも一緒。相手の話を聞いて、整理して、これはこういうことで、それはこういうことで、それぞれ別の問題なのでしょうか?みたいなことが必要になるよ」
身に覚えがある。話を聞きながら整理して再提示すること。
相談をする少し前に、さとゆみさんの著者にサインをしてもらえる時間があった。その時に私が取材ライターをしていると言ったのを覚えていてくださったのかもしれない。だから納得できるよう取材の話に置き換えてくれたのかも。
そして最後に「これ、なんで私に話そうと思ったの?笑」と聞かれ、わ〜ごめんなさい〜という気持ちになりうまく返せなかった。
聞いてほしいと思った理由。
講座の始まりで、どんな質問も受けるとおっしゃっていたので、「書くことの質問に関して」の行間を無視して突撃してしまったこと。
大切な友だちなので、自分ごとのように持ち込んでしまっていること。
そして1番は、さとゆみさんなら答えに近い言葉を持っているのではないかと思ったこと。
なにか知っているに違いない、みたいな。
結果、私の絡まった悩みはひとつずつ整列した。あとは友だちと話をする機会があれば伝えてみるだけ。伝えないかもしれないけれど。私が勝手になにかできればと思っているだけなので、押し付けにならないようにしたい。
思考の「具体と抽象の行ったり来たり」の重要性を講座でもお話しされていた。
論理展開を学ぶには、さとゆみさん的にこの本がおすすめとのこと。
私の手元には、具体と抽象を学ぶ他の本があるんだけど、なかなか文章が入ってこなくて読み進められないままだった。なので早速こちらをポチっと。
よい聞き方ができるようになれば、日々の悩みも分解して整理できるようになるんだろう。
経験が増えることで、疑問が浮かぶ。解釈の幅が広がる。
ライターとは「聞く仕事」
聞いた話は素材。調理方法にはライターの人生がにじみ出る。経験している以上のものは出せない。
(「超集中⭐︎1日ライティング講座」より)
人生の悩みも構成を立ててひとつずつ結論を出して、整理していけるようになるんだろうなと思った。
講座でも出ていた、生活 ⇄ 仕事が行ったり来たりするシームレスの意味もしっくりくる。
講座アーカイブが待ち遠しい。3時間目の「取材」も、2時間目の「企画」も大好き。
どの授業も具体的なエピソードがあって、笑えるものから泣けるものまであり、本当に引き込まれる。
自分の人生を救うためにも、うまくなりたいね。