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星野源の「ばらばら」の優しさに生かされている

星野源の『ばらばら』が大好きだ。

世界は ひとつじゃない
ああ もとより ばらばらのまま
ばくらは ひとつになれない
そのまま どこかにいこう

『ばらばら』の歌詞より

「みんなでひとつにならなくていい、なれなくていい、それぞれ違うバラバラのものなんだから」

そう受け取って、心底安心した。心がふわっと軽くなった。
ああ、空気を読んで合わせたり、まとまろうとしたりしなくたっていいんだ。チューニングできない時はそのままでいいんだ。そう思えた。



仕事や遊びや友人関係など、複数人が集まる場では特に、うまく振る舞わなければとすぐに焦ってしまう。相手からの評価や誰かからの視線を気にして。とにかく周りの目が気になって仕方ない。

仲良くなりたい人や大切な人たちと、どんなに会話を重ねてもわかり合えない。伝わってほしいエゴが強すぎるのか。私だけうまくやれていない気持ちになる。

ずっと周囲を見渡して、あの人いいな、この人いいな、羨ましいな、ああなりたいな。いつも「誰か」になりたかった。私は私以外にはなれないのに、「人は人、私は私」と頭では分かっていたのに、腹落ちできなかった。

変わりたい気持ちと変われない自分のギャップにモヤモヤしている頃、『ばらばら』を聴いた。ずっと知っていた曲なのに、妙に歌詞がしっくりきた。散々耳にしてきた言葉だけれど、源ちゃんの歌を通して言われると「そうだそうだ、みんな私とは別物なんだから」と思えて楽になった。

どうしようもなく孤独感を感じてしまう時にも「そもそも ばらばら なんだから仕方ないよな〜」と思えてニュートラルになる。


そしてこの曲の最後は、

世界は ひとつじゃない
ああ そのまま 重なりあって
ばくらは ひとつになれない
そのまま どこかにいこう

『ばらばら』の歌詞より

混ざり合ったって、ひとつになれない。ばらばらのまま。

同じじゃない、というのは悪いことではない。
「わかり合えない、ひとつになれない、孤独である」、だから「他人と関わりながら生きていく」ことの魅力もまたあるよ、と受け取ってる。

1人でいても誰かといても常に孤独感。
それでもいいんだ、だってバラバラなんだから。
そう思える日が増えた。
心のお守りにしている。ばらばら という言葉。

源ちゃんは明るい曲調で孤独や死生についてよく歌ってる気がする。それにいつも救われる。



そして今日、鼻歌を歌っていたとき、ふと思った。「世界はひとつじゃない」という言葉、私の解釈ともうひとつ意味があるな?

■初めて聴いたときから感じている意味
「みんなでひとつになりましょう」じゃなくていいよ。みんなと同じを目指さなくていいよ。

■今日ふと感じた意味
「私が見ている世界」が全てではないよ。
あなたの世界、私の世界、あの人の世界、それぞれの世界があるよ。

ニュアンスがうまく説明できない……伝わるかな。違う2つ。
すごく大発見した気分。勝手な解釈ではあるけれど、なるほど〜!と声が出た。

聴き続けていると新しい発見がある。
大好き、源ちゃん。
また新たなお守りを手にしたよ。

紅白で『ばらばら』が披露される。とても嬉しい。
この記事はずっと下書きに保存していて、今週出そうと決めていた。
披露曲の変更のお知らせとタイミングが被ってしまい、他のことを書こうか悩んだけれど、改めて曲を聴いてよさが沁みたので投下。
話題に乗っかったわけじゃないのよ、ほんとにいい曲なの。ぜひ聴いてみてくださいな。


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