75.一生お金に困らない「華僑」の成功法則【大城太】読書感想文
華僑をご存じでしょうか。
私は恥ずかしながら知りませんでした。
どうやらお金儲けが上手というイメージがあるようです。
なので、本書は完全なビジネス本です。
お金に対する考え方の本とかではありません。
個人的に読んでみて思ったことはサラリーマンとして真似できる箇所は限られており、事業で成功することにフォーカスした内容となっています。
華僑というのは中国の人なので、私たち日本人とは、文化的な違いや背景の違いから、価値観として異なって見える部分が多くあると思います。
ですが、華僑ももちろんのこと、有数のお金持ちである華僑に習った著者である大城さんもまた、お金に困らない成功体験を持っているのです。
読んでみて、要は人間関係が大事、と私は捉えました。
ただそこにつっこむ方法が私には新鮮なものだったんです。
皆が豊かになる
例えばの話、みなさんがお金持ちになる方法を知ったとします。
それを実践して既に結果を出し、あなたはお金持ちになりました。
その方法や自分の経験を他の人に話しますか?
私だったら、自分一人だけいい思いをしたいし、周りの人に少し恩恵があればいいかな。くらいしか思いません。たぶん公にはしないです。
華僑は自分の得た知識や情報を惜しむことなく教え合います。
教えた相手が教えたことを活かして設ければ、自分のおかげだからリターンが貰える。
そんな考えをもって、自分が持っているものを独占しようとせず、仲間に分け与えることで全体として皆が豊かになっていくわけです。
皆が豊かになれば、仲間を含めたチームはより大きな成長を生みます。
私的にはこの内容、理論理屈では理解できるけど、
すごいなあ、なんだかみんないい人だなあ。と思います。
また読み始めると、華僑はそんな人想いな性格に見えませんでした。
なので結構ギャップを感じました。
興味のない人に注目する
ビジネスにおいて、いや人生において、学ぶ人を決める、というのは大事だと思います。
私自身はまだいません。
だからといって、探しているわけでは、ありませんが。。
なので会社にいる、自分にとって居心地がいい・考えていることが近い人の行動を真似ようとしています。
じゃあその学び方・真似方について、こんな言葉がありました。
①他人から得るべきは「よいところだけ」
②よいところだけを見出せる相手は「興味のない人だけ」
どうやら「よいところだけ」にフォーカスすると、交換や興味が邪魔するそうです。
要するに興味のある人の言葉は何もかも受け入れてしまいますが、興味のない人の言葉は、自分にとって腑に落ちる内容しか素直に受け取れないはずです。
この話に似たようなコトをもう一つ紹介します。
嫌いな人間にこそ接近する
嫌いな人は、たいてい自分と違う価値観を持つ人です。
なので嫌いな人を遠ざけると、考え方も情報も偏ります。
なんだかいつも悔しい・負けたくないみたいな思いで、嫌いな人の傍で仕事をしてきましたが、なるほど、こういう見方もあるか、と思いました。
それでいうと、まだ20代であり、仕事を始めたての若造が何者なんだ。と改めて思います。
いろいろな経験をし、自分の軸や価値観を築いた上司の仕事を見て、それを受け入れなければ、ずっと大学生みたいな脳みそで仕事を続けることになってしまいます。
その人になろうとする必要や、近づこうという必要はないということです。
適度な距離感で、自分にはない情報を全部いただけばいいのです。
私の現在の上司、私はなかなか苦手です。。。
性格的にまあほんとに合わないです。
仕事ができるので詳細にみればよいところがあります。
自分に都合のいいよう、学ぶのがなんだか良さそうですね。
それ以上関わったら、シンプルに自分がつぶれますのも、わかってますし。
買い物でも人脈を作る
ビジネス本で人脈というと、仕事仲間をイメージしませんか?
なんと華僑、買い物などプライベートな時間にも、人脈を意識しているのです。
どこで買うかより、誰から買うか。
お金を使うときこそ、人脈作りのチャンスと思うのが、華僑の考え方です。
どんな人にも人脈はあり、その人の人脈を紹介してもらえば、知り合いの幅はすごい勢いで横に広がっていきます。
それくらい人対人のコミュニケーションをどんな場所においても大切にしているのです。
また人脈によって将来に期待できるものを知っているから、こういうお金の使い方をするのだと思いました。
いざ、自分の人脈を振り返ってみると、さまざまな場所で活躍している知り合いがいます。
彼らを活用して、自分の人脈を広げることもしかり、私が利用されることで誰かの人脈が広がっていくことには、大きな可能性を感じました。
家族との時間、友人との時間
ちょうど前の金曜日、先ほど一瞬話に上がった苦手な上司が、家族看護のため仕事を休まれていました。
大変だなと思う気持ちが、上司の家族にも向きましたが、自然にその上司にもその気持ちが向きました。
仕事好きな上司を思うと、仕事に集中できない要因が1つ発生してしまったからです。
人間、誰かに支えられていないと生きていけません。
人それぞれかもしれませんし、個人の意見ですが、家より会社がストレスに感じる人は多いのではないでしょうか。
家族もしくは応援してくれる友人を粗末にすることは、独りになりたい行動の表れでしかありません。
家族内で安心を保つのも大事ですが、周りから白い目で見られていないかも大事です。
もしそう見られているのであれば、どこか自分でコントロールできていない証拠です。
なにもかも破綻しないよう、周りの存在を改めて把握しておくことはとても大事です。
さいごに
わりと自分に突き刺さった分だけ書き残しています。
一方で、まじかよ華僑、みたいな話も多くありました。
たとえば、コミュニケーションのために苦手な犬を飼う、など。
上記例や、そのほかの内容も、ぜひご自身で本を手に取って、読んでみてください。
私がこの本を読むきっかけはある経営者の人に勧めてもらったからです。
経営にはチームが大事。一人でやらないことの理由がすべてこの本に書いてある。
と言われました。
結果的に、かなりチームの大切さ、対人との関係性の大切さを理解できました。
というか、そりゃ確かに。とうなずくことが多かったのです。
経営だというと、個人のビジネススキルだとか、結果を出す力を問われているように思えます。そこも否定できない側面ではありますが、周りの仲間なくして、大きな成長はない、ということがよくわかりました。
このnoteで挙げたもの以外にも、本の中では46コの行動指針が記されています。
自分でもできること・自分にはできないことありますよね。
ただそれを知っているのと知らないのとで、拾える情報の質は180度変わるのではないでしょうか。
理解できない面も多かった分、私にとって華僑は興味のない人・嫌いな人に当てはまる側面があります。
ですので、だいぶ見方が変わりました。よかったです。
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