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(読み鉄日記)「終電の神様」

こんにちは。ましあきです。

鉄道&読書好きである私が読んだ鉄道関連の本を紹介する「読み鉄日記」

今回は阿川大樹さんの「終電の神様」という小説を紹介します。

満員の通勤電車やその沿線が舞台の7つの物語で構成されている短編集です。

主人公は↓のように満員の通勤電車に乗っているサラリーマンやOL沿線で暮らしている人、駅の売店で働いている人などです。

1話 「化粧ポーチ」:女装が趣味のサラリーマン

第2話「ブレークポイント」:ベンチャー企業の開発部に勤務するサラリーマン

第3話「スポーツばか」:競輪選手の彼氏を持つOL

第4話「閉じない鋏」:元理容師の父親が危篤状態にあるサラリーマン

第5話「高架下のタツ子」:アーティストとして活躍する彼氏と待ち合わせをしているOLが待ち合わせ中に話しかけられた女装の男性

第6話「赤い絵の具」:絵を描くのが大好きな女子高校生

第7話「ホームドア」:ホームドア設置に伴い、閉店してしまう売店で長年勤務してきた女性


とても当たり前のことで普段は意識することがほとんどありませんが、同じ電車やバスなどに揺られている人、街ですれ違う人それぞれ、違った理由でその場所にいて、それぞれ違った人生を歩んでいるんだな〜ということを感じさせてくれる作品です。

また、電車に乗っていると、乗っていた電車が先の駅で発生した人身事故の影響で運転見合わせという事態に遭遇することがあると思います。

予定通りに目的地に行けなかったり、電車内や駅で長時間待たされたりしてイラッとしてしまうこともありますよね。

でも、よく考えたら、人身事故って、列車に轢かれたことで、1人の尊い命が失われたり、大怪我を負ったりしてしまうような大きな事故の可能性もあるんだよな〜ということにも気付かされました。

みなさんもこの作品を通勤電車やバスの中などで周りの乗客の人生などを想像しながら読んでみてはいかがでしょうか。


この「終電の神様」は、シリーズ本となっています。

続きの作品も読んで、紹介したいと思います。





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