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『普通のサラリーマン、ラジオパーソナリティになる』

開始数ヶ月聴いてなかったことが本当に悔しい。

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『普通のサラリーマン、ラジオパーソナリティになる~佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)2019-2021~』佐久間宣行


2019年3月、テレビ東京のプロデューサー・佐久間宣行が、
深夜のラジオ番組『オールナイトニッポンの0(ZERO)』の
パーソナリティになることが発表された。
今年、番組は3年目に突入し、
満を持して書籍化することが決定!
厳選フリートークをはじめ、ゲストトーク、
語りおろしエッセイ、ショート漫画など、
コンテンツも盛りだくさん。
ドリームエンタメトークを活字でも堪能できる!(Amazonより)



俺は『ゴッドタン』ガッツリ見ていたわけじゃないから、開始当初はこの人の凄さや面白さを知らなくて、聴いてなかった。でも、段々と面白いとの噂や聴いたほうが良いと薦められて聴いてみたら、見事にハマって約二年。今ではマイラジオヒーローでありエンタメ導師であり、憧れる働くおじさん。

聴いたことあったエピソードトークも活字にすると、更に面白さが湧いてくるし、そもそも純粋に話のクオリティが恐ろしく高いと思う。若林にも作中で指摘されてるけど構成も無駄がないし、あとやっぱりあの笑い方で思わずこっちも笑ってしまう。ああやって自分で自分の話に笑っていても違和感だったりドヤ感ないのは、あくまで芸人ではないってことも関係してるのかな。あと人柄か。

カフェで読んでるとき終始ニヤけてしまって明らかに様子おかしかったけど(マスクしてる時期で助かった)、とりわけヤバかったのが聴いたことなかった『ラジオな寿司屋』と、知っていても面白い『浜松町のカフェ』。なんかの作品なの?ってぐらい完成されているし、会話とそれに対するツッコミもツボだし、人間観察力がエグい。

また仕事論的なことも魅力のひとつだけど、『石岡瑛子展』での「かっこよすぎるものは、その人以外には似合わないぐらいだから、かっこいいんだ」てのは、俯瞰では理解できるけど、主観では自身がそこまで突き抜けて何かに取り組んだことあるわけではないから、わかりきらないところもありそこもまたグッと印象に残っているし、改めて只者ではないんだなってことを感じさせる。

魅力上げだしたらキリがないし野暮だけど、本当に10年でも20年でもずっと聴いていたくなるラジオの魅力のほんの一部が凝縮されている一冊。

最後に、裏表紙の折り返し部分見て失礼ながら「この人ほんとに何やってんの?」って呆れた。いい意味で。

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