『「うまく」「はやく」書ける文章術』
個人的備忘録。
『「うまく」「はやく」書ける文章術』山口拓朗
読んだその日から実践できる!文章作成のプロが伝授する、超・文章力上達法。メール、ブログ、Facebook、メルマガ、論文、セールス文、社内レポート、企画書…あらゆる文章がスラスラ書ける5つのステップ!(Amazonより)
●うまい文章=目的を達成できる文章⇨読む人に貢献すること
文章「書く人」のためにあるのではなく、「読む人」のためにある。
●文章作成とは「読む人の疑問(興味・関心)に答えていく作業」
●メモの習慣化
思考は書き出さなければ、単なる「もや」にすぎない。まだ存在していない状態。
「メモ」をするとは、曖昧模糊とした「もや」に形を与えることにほかならない。
・印象深い出来事や、自分の感想・気付きなどを積極的にメモする
・メモを眺めながら、無関係な情報同士を見比べる(共通点や相違点を探したり、情報同士を結びつけたりする)
●情報は2種類
「あっち(周辺的・客観的)情報」と「こっち(自分に中にある)情報」は、どちらか一方ではなく、両方をそろえておくことが大事。
●「あっち情報」の集め方
・一次情報(加工や編集をしていない情報)の集め方がうまくなるだけで、文章作成の腕は格段に上がる。
・話を聞く作業は「仮説→検証」の繰り返し
・有益な情報を得るためには、ときに相手の無意識下に沈んでいる情報を浮き上がらせる「攻めの質問」も必要
・インターネットでの情報収集では、「目的意識(アンテナ)」と「仮説」が必要
「仮説&予測を立てる→検索する→検証する」
●「こっち情報」の集め方
・「なぜ?」と自問自答する
ひとまずでも構わないので、答えを出してみる→「気づき」の思考が活性化する
・「そもそも」+「なぜ」→大きい深掘り効果
普段から「そもそも」を使って、自身の感情や考えを棚卸ししておくと、「こっち情報」がストックされやすくなる。
●情報は「もつ」より「使う」が重要
・情報の価値は、アウトプット(文章作成含む)次第でいくらでも変化する
・情報の価値は「あるか、ないか」ではなく、「生み出せるか、生み出せないか」にかかっている
●読者ターゲットのニーズ把握
・ライフスタイルのなかには、重要なニーズが隠れている
・読者ターゲットと同じ行動を取ることで手に入るのは「実感」という価値ある情報
●読者の反応を決める
文章を読む人の反応を具体的に決めることで、目的の達成率が飛躍的に高まる。
「文章の目的は、深く踏み込む→読者の反応を決める」
●メッセージをひとつにしぼる
ブログは1記事=1メッセージ
●物語フォーマット
物語は「どこかにあるかもしれないもの」ではなく、書き手自身が「生み出すもの」
生み出すためには、情報収集同様に「物語のタネ」を拾うアンテナを張っておく必要がある。
SNS編
◆
●正しいことを書こうとしない
●五感を書く
●会話文を挿入する
発言の本質を伝えるためには、ときに事実をデフォルメして意訳することも大切
●「エモーション×ロジック」で読む人の心を動かす
エモーション(情動)とロジック(論理)のどちらかひとつでは不十分
●自問自答しながら書く
読者の代わりに自問するという意識
◆
●情熱で書いて、冷静で直す
書くときは情熱的に一気に書き上げて、書き上げたあとで冷静になって読み返す
・「冷静で直す」のは、文章から余分な「ほてり」を取るため
・消えるのは個性ではなく、「個性だと思い込んでいたもの」
●「文章ダイエット」でスリムになる
・接続詞の中でも「しかし」「ところが」「だが」「とはいえ」など、話の流れが反転する「逆説の接続詞」は残したほうが良い
・削っても意味が通じるケースが多いのは「だから」「それで」「そして」「それから」
●一文一義を意識する
●副詞を乱発しない
●修飾関係を適正化する
・修飾語は被修飾語の直前に置く
・「長い修飾語」は先、「短い修飾語」はあとにする
・「節」を先にして、「句」をあとにする
・「大きな状況」を先にして、「小さな状況」をあとにする
●読点(テン)を正しく打つ
・カギ括弧の代わりに打つ
・ひらがな(カタカナ/漢字)が続いて読みにくい時に打つ