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多数決がすべてなのか〜 政治学と呼ばれているもの(2)
政治学として権力論と並んで重要な「学」は、政治体制論だ。政体論ともいう。古代ギリシアの頃から、人は、どういう政治体制がいいのか、歴史を紐解いたり、他の国の様子を観察してみたりしながら、さんざん論じてきた。
古代から近代にかけてのヨーロッパでは、民主政は、多数者による愚かな政治(衆愚政)になりがちだからよくない。しかし、多数者政治のほうが、少数者政治より利点がある。だから、できれば、みんなの「質」
権力ってなに 〜政治学と呼ばれているもの(1)
とりあえず、政治を「学」するものとは何なのか、つらつら書いていく。
まずは、権力論だ。政治学は権力論から始まるんだ、たいてい。
政治学が学するのは、国家からじゃないのか、という人は気をつけてほしい。会社にも、学校にも、政党にも、コミュニティあるところに、何かしらの力を持つ権力者、または権力体(最高会議みたいなの)がある。それらが持っている権力を解明することが、まずは政治学の学としての始まりだ。
みんなで何とかするために政治はある
死ぬまでに「政治学」についての本を書こうと思っていろいろ勉強してきた。しかし、この期に及んで、そんな考えている場合じゃないだろう、という声が、どこからともなく聞こえてきた。そう、走りながら考えていこう。
不格好でまったく洗練されていない文章の連続になると思うが、ご容赦いただき、忌憚のないご意見をいただきたい。
政治学というものが必要なのか。公務員試験講座の講師として政治学を教えているが、政治学