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「義理と人情と愛」に生きようと思ったきっかけ


みなさまこんばんは。

※物々しいタイトルになってますが、ひかないでくださいw

前回自己紹介を書かせて頂いて、予想以上に反応を頂きまして、嬉しい限りです。
またもっと嬉しかったのは、スキを押して頂いたみなさんのnoteも拝見させて頂き、色んな価値観をお持ちの方との繋がりがたくさん出来たことです。感謝感謝。
サラリーマンとして生きているとなかなか難しかったりしますが、こんな形でサードプレイスを持つことって、とっても大事だなと思いました。

さて今回ですが、私のnoteを始めたきっかけの1つでもある、「将来的に本を執筆したい」という目標に向けて、記事にしたい候補を羅列してみたのですが、現状思いつくだけで「30個」ありまして、何から書こうかな〜と悩みました。

書きたい本の内容としては、「セルフマネジメントスキル」を基軸とした内容になるかな、と考えておりまして、実体験のエピソードを踏まえた内容の本のほうが個人的に好きなこともあり、これまでの人生経験の棚卸しから、時系列問わず少しずつやっていこうかなと思い立ちました。

超ブラック企業に染まりきった、「なんで出来ないの?寝ずにやれば良いじゃん」が口癖の私から、「良いココロの状態を保つことが一番大事だよね」と思えるようになったストーリーを通じて、セルフマネジメントスキルの大切さを説いていきたいなと思っておりますので、少しずつ執筆していければと思います。

まず第一弾としては、私の社会人として1社目で経験した忘れられない出来事から、棚卸ししていければなと思います。

※ちなみにタイトルにもある、「義理 人情 愛」でGoogle検索したら何が出てくるんだろう?と思ったらこの歌だけ出てきました。何の関係もありません。
【MV】入山アキ子 / 義理と人情(なさけ)と愛をのせて(full.ver)

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新卒で入社した会社は、1日20時間労働がザラにある会社。年間休日も数えるほどしかない。毎日寝る間を惜しんで働いていました。
1年目の6月からそんな生活が始まり、周りからも「ブラック過ぎるから転職したほうが良いよ」と言われる始末。

でもビジネスマンとして一番信頼していて、なりたいと思う父親の姿に近付きたい。
また、大学生の時に諦めたプロサッカー選手になる夢。もう諦めることはしたくないとの思いから、自分の気持ちに嘘をつきまくって、とにかく仕事をし続けてきました。

時に、深夜の高速を走りながら知らぬ間に涙が流れ、その涙にも知らないふりをして、自分は成長していると言い聞かせる毎日。

そんな中でも、ある日ついに限界が訪れました。

某日本最大手の自動車会社がメインの客先であり、その工場に新車種の部品を作る大型プロジェクトを志願して担当した1年目。

毎日朝8時から深夜2時まで工場に入り浸り、作業が終わってから運転して会社に戻り、事務処理を終わらせてシャワーだけ浴びに家に帰り、また工場へ戻り、朝方5時に工場の駐車場で、社用車に積んだ毛布に包まって3時間睡眠。8時に出勤してくるサプライヤー様に車まで起こしに来てもらう生活を丸2ヶ月続けている最中。

同時並行で色んな仕事を回している中、仕事が回らなくなり客先からのクレームも増える。精神的にも肉体的にも限界を迎えていた私は、車中での3時間もついに眠れなくなり、寝る為に大嫌いで飲めないお酒を無理やり飲んで気絶するように寝るように。

「なにやってるんだろう。」

プツンと気持ちの糸が切れた私は、深夜に1人駐車場で号泣しながら、親父に電話をかけていました。
今思うと、優しい言葉をかけて欲しかっただけなんだと思います。

そこでの父親からの返答。

「お前、上司の気持ち考えたことあるのか?お前がやりたいと言って、1年目では任せて貰えない仕事を任されているんだろ?その仕事をだらだらやっているお前に手を出さずに、お前の成長を見守ってくれている上司の気持ちを考えたことあんのか?最後までやり切ってから連絡してこい!」

・・・

甘えたかった息子に対しての父親からの叱咤激励。
これまで父親に一度も褒められたことがない学生生活だったけど、まだ褒めてもらえないのか。

・・・

でも、確かに。上司の気持ちなんて考えたことなかったな。
自分のことに精一杯で、その間に上司が裏でどんな根回しをしてくれていて(これは後で分かったのですが)、自分でやればそこまで工数もかけずに、客先クレームも受けずにこなせる仕事を、僕という1人の新入社員の為に手を出さずに見守ってくれていたのか、見えていませんでした。

このプロジェクトだけは、あと1ヶ月死んでもやり遂げよう。
そう心に決めました。

そんなある日のこと。
いつも通り、深夜2時に工場の電気を消して、30分かけて会社に戻り事務処理をして、シャワーだけ浴びに家に帰って、また工場に車を走らせて朝方5時に駐車場で寝るいつものルーティン。
また3時間後にはサプライヤーさんに起こしてもらう、いつもの日々。

・・・

のはずが、起きたらまさかの夕方。
慌てて工場内に入り、現場に向かったところ、クライアントも、サプライヤーも笑顔で出迎えてくれました。

「なんで起こしてくれなかったんですか!」
と言う私に対して、サプライヤーの社長様からの言葉。

・・・

「今日はね、作業が順調だから、いつも頑張ってくれているあなたを、少しでも長い時間寝かしてあげよう。ってクライアントとも話していてね。今日の朝起こさないことは、昨日の夜に決めてたんだ。いつも、朝早くから夜遅くまでありがとうね。あなたの為にも、このプロジェクト、みんなで成功させよう」

・・・

工場内で人目をはばからず号泣しました。
※今でも思い出すと泣きそうになります

こんな人の愛に囲まれて、気づいたら納期通りにプロジェクトも完了し、1年目の大仕事を終えることになりました。

終わってから、社会人になって初めて帰省したゴールデンウィークで、久しぶりに父親に再会。

・・・・・

「よおやりきったな」

人生で初めて、父親から認められた瞬間でした。なんか素直に相談もしずらい父親が、ビジネスマンとして始めて一部分を認めてくれたのが嬉しくて、

「でもあのときぶっちゃけ本当に病んでたと思うし、あのまま病んでたらどうするつもりだったん?」

と素直に質問したところ、

「まあ俺の息子やしな。お前根性あるから心配してなかったで」

・・・

やっぱり、親父ってかっこいいな。自分も視座高く、どっしりとしていて、社長としての格がある、こんな父親/ビジネスマンになりたいなと改めて思った1年目でした。

・・・

これを成功体験として経験出来たことが、良くも悪くも今後の自分の人生の判断軸として強く残りすぎてしまいました。
そこからメタ認知がズレまくっていった結果、セルフコントロールが出来ずにメンタル崩壊へと向かったのは、また別のお話で。

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