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AppleシリコンのMacでDTPはできるのか? M1とintelのMacを比較
どうもDTPオペレーターのまさゆきです。
AppleがCPUを発売してしばらくたち、DTPでもAppleシリコンを使えるようになってきました。
これからMacを購入すると従来のintel製CPUではなく、Apple製のCPUになります。CPUが異なると挙動も異なるので、移行するのに慎重な人のために本記事が参考になれば幸いです。
Mac mini VS MacBook Pro
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完全にフラットな比較ではありませんが、Appleシリコンの性能が分かればよしとしましょう。
というのもAppleシリコンのCPUの場合はユニファイドメモリ技術によって、従来と比べメモリの量は半分程度でいいとされています。
Appleシリコン、メモリ8GB ≒ intel CPU、メモリ16GB 程度の性能になります。
InDesignの使用感
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DTPオペレーター目線で見ていくのでまずはInDesignの使用感をチェックします。立ち上がるスピードの差はM1 Macの方が数秒早いだけであまり違いはありませんでした。
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使用感も比較します。
グラフィック性能が高いM1 Macの方が若干動きがいい程度であまり違いは感じられませんでした。
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PDFの書き出しスピードはM1 Macの方が10秒早いです。これがもっと大きいデータだと差が生まれるでしょう。ここはM1 Macの方が評価できます。
他のアプリの使用感
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IllustratorとPremiere Proを立ち上げてみました。Illustratorはほぼ変わらないものの、Premiere ProはM1 Macの方が20秒早いです。Appleシリコンは動画編集に強いとの触れ込みだったので、このあたりの性能は顕著に出ている感じです。
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動画編集はM1 Macで行っています。5分程度の動画だと問題なくサクサク動いて快適に使用できました。それ以上の動画だと動きが悪くメモリ不足が感じられます。intel Macの方が動画編集するにはスペック不足が感じられました。しかしDTPで使うなら問題ないです。
intelMacとM1 Macを比較した感想
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DTPで使う以上はintel MacもM1 Macもあまり違いは感じられませんでした。しかし動画編集においてはM1 Macの方が評価できます。
性能差があまりなくAppleシリコンでも不具合がないなら、今後はAppleシリコン搭載のMacを購入するのがオススメです。
動画の内容は一年前なので新しい情報を追記します。
これまでにAppleシリコンは、
M1、M1 Pro、M1 Max、M1 Ultra
M2、M2 Pro、M2 Max、M 2Ultra
M3、M3 Pro、M3 Max
の計3シリーズが発売されました。「Pro」はオプションで選べる事が多いです。「Max、Ultra」は上位機種に搭載されています。
MacBook ProはM3になりモニタサイズが若干大きくなりました。
また、円安によって価格が上がっています。逆にMac miniは値下げ傾向でM2、オプションでM2 Proを搭載できるのでコスパが良いです。
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外出先でMacを使う予定があるならMacBook Airを。会社や自宅で据置きで使うならMac miniがおすすめです。
特にMac mini+カラーマネジメントモニタを購入してもMacBook Airの164,800円以内に収める事ができます。DTPにとってはこれが最適解だと思われます。
モニタについては過去の記事をご覧ください。
【ちなみに】Mac Book Pro とAirの違い
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比較動画を投稿した際はProとAirでスペックがほぼ同じでした。現在は差別化されています。
Pro
・CPUの性能が高い
・グラフィック性能が高い
・モニタが大きい(14インチ〜)
・ファンが搭載されている
Air
・CPUが型落ち
・グラフィック性能が一部制限
・モニタが小さい(13インチ〜)
・ファンがなく排熱しにくい
Appleシリコンの種類が増えた事で性能の高い最新のM3はProに採用され、型落ちになってきたM2などはAirに採用されるようになりました。型落ちといえ数年前までProにも採用されていたので性能は高いです。
Proの場合は「ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシング」や「AV1デコード」といったデータの処理を効率化してスペック以上の性能を出す事ができます。スペックが同じだとしてもProの方がグラフィック性能は高いといえます。グラフィック性能は動画編集や3DCG、オンライン会議に影響します。
モニタサイズに関しては13インチの方が持ち運びしやすいと思うのですが…。50歳のオペレーターに聞くと小さくて見えにくいとおっしゃっていました。ここは個人の好みによって評価が変わります。
放熱用のファンは動画編集中でも回る事が少ないです。動画のエンコード時 は負荷がかかるのでファンが回ります。逆に言えば通常使用では問題ないと言えます。負荷がかかりそうな時だけ外から扇風機を当てたりして放熱すればいいと思います。温度が上がっても性能が頭打ちするだけで壊れたりはしません。
まとめ
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発売された当初はAppleシリコンでDTPを行うと不具合が多かったのですが、現在はMac Adobeアプリ共に対応しています。
むしろMacでDTPやデザインをするならAppleシリコン搭載の方が快適に作業できます。
特にMac miniがコスパが良いです。同時に5万円のカラーマネジメントモニタを購入しても約14万円と、DTPにとってはこれが最適解だと思われます。
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