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『トップガン』/80年代カルチャーが詰まった名作スカイアクション。

※若干のネタバレあり

トップガンについて

多くの人にトム・クルーズの名を広めた、1986年の作品。
その後『7月4日に生まれて』などで誰もが認めるトップスターに。
アメリカではこの作品の公開後、海軍への志願者が激増したとか。
また、この作品からはおなじみケニー・ロギンスの『デンジャーゾーン』をはじめ、多くのヒット曲が出た。
同じく制作に関わった伝説的プロデュサー、ドン・シンプソンとジェリー・ブラッカイマーのコンビが手掛けた『フラッシュダンス』(1983年)のミュージックビデオスタイルを継承した作品と言われている。
たしかに、同じ空気を感じる。

ぼくとトップガン

コロナの影響もあり延期していた『トップガン マーヴェリック』がいよいよ公開することで、復習として鑑賞。
大好きな映画のひとつで、何度も観ている。
当時小学生だったこともあり、初めて観るのは劇場ではなく後のTV放映で。
スマホもインターネットもない時代。
映画の情報といえば雑誌「ロードショー」かTVCMくらい。
若い頃にちゃんとこの作品と出会えた事は、運が良かったと感じる。

何を隠そう、ぼくが初めて買ったCDはトップガンのサントラ。
初めて手に入れたCDコンポに、初めて挿入するディスク。
再生ボタンを押すと、間もなく飛び出した1曲目のイントロに、心臓を撃ち抜かれた。
ただただ鳥肌が止まらなかった事を、今でも鮮明に覚えている。
『デンジャーゾーン』のイントロは音楽史に残るだろう。
音楽であんなに感動した事って、これまでの人生で数えるほどしかない。
壮大なミュージックビデオと揶揄されるだけのことはある。

80年代のカルチャー

80年代カルチャーがたくさんに詰まった作品で、華やかな当時の雰囲気を味わうことができる。

まずバイク。
カワサキのニンジャ、今見てもカッコいい。
黒と赤のツートンに、大きな四角いヘッドライトが好き。
モデルチェンジを繰り返しながら、現在も存在している。

次に革ジャン。
襟にムートンの付いたタイプが流行ってた。
一つ一つの意味はわからないが、いろんなエンブレムが付いているのもカッコよくて、好きな女の子に頼んでMA-1にエンブレムを付けてもらったことを思い出した。笑

そしてサングラス。
ティアドロップが似合う日本人はなかなかいないので要注意!
トップガンに憧れたのかな?と思われる、似合ってないティアドロップをかけた人を当時多く見た気がする。

他にもグースの口髭とか、挙げ出したらキリが無いほどたくさんあるけど、アラフィフのぼくには、今も輝いて見えるものばかり。

マーヴェリックのバッドボーイ的な性格も、当時のトレンドだったと思う。
管制塔をかすめて飛ぶときに毎度コーヒーをこぼす管制官。
吉本新喜劇のようなお決まりの芸も、80年代カルチャーといえる。

最高のライバル

マーヴェリックとアイスマンの関係は、スラムダンクで言う桜木花道と流川楓の関係に似ていると感じた。
日頃はいがみあってるけど、次第にお互いを認めるようになり、でもなかなか素直になれない。
でも最後に共闘する。

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Photo:©PARAMOUNT PICTURES / Album/Newscom
出典:集英社「スラムダンク」

最高のパートナー

マーヴェリック機が背面飛行でミグの上にベタ付けし、敵パイロットに中指立て、グースがインスタントカメラで撮影するるシーンは、彼らのヤンチャぶりが発揮されると同時に、マーヴェリックとグースが最高のコンビであることを印象づけるシーンだった。
ビーチバレーのシーンも同様。
彼の死がこの作品の最大のターニングポイントに。
そして後の『トップガン マーヴェリック』に持ち越す事なるエピソード。

80年代は良作の宝庫

よく「お勧めの映画は?」と聞かれるが、10本挙げるとしたら確実に入ってくる作品。
40年近く経っても輝いているこの作品を、続編と併せて若い人にも観て欲しいと思う。

『トップガン マーヴェリック』のレビューもよかったら読んでください。

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