2024年2月21日(水)「醗酵食品・酒粕」
今日の東京は小雨のち雨。
朝方の最低気温は9℃、日中の最高気温は更に下がって8℃。
またしても、昨日と今日で最高気温は15℃も低下。少々寒暖差が激し過ぎますね。くれぐれも体調を崩されませぬように。さて、
昨日は「漁師料理・冷や汁」について書いてみましたが、本日は「醗酵食品・酒粕」について書いて行きたいと思います(冒頭画像はコチラから拝借しました)。
酒粕。
まぁ、言わずと知れた日本酒等の醪(もろみ)を搾った後に残ったカスのことですね。
今の時季、即ち新酒造りが一段落する頃から、酒屋さんやスーパー等でも店頭に並べられるコトがあります。特に、蔵元とのコネの強い酒屋さんなんかでは、各地の蔵元から送られて来る(仕入れる?)酒粕が売られていたりして、見てるだけでも楽しいモンです。割と有名な蔵元のなんかがあったりすると、思わず手が出てしまったりして。元々が搾りカスであるコトもあって、値段も500g入りで200~500円程度とお手頃。中には、大吟醸の酒粕なんて謳っているモノもあったりして、コレまた楽しいですね。今年に入ってから見ただけでも、豊盃・八海山・雪中梅・神亀・紀土・月桂冠などなど。
酒粕を使ったモノとしての代表的なモノとしては、粕汁、粕漬、甘酒なんかでしょうか。
良く良く調べてみると、酒粕を使った料理としては①汁モノ・鍋物・ツマミ系、②漬物系、③スイーツ系、の3つに大別されると言えそうです。
汁モノ・鍋物・ツマミ系で行くと、粕汁が一番メジャーな存在なんでしょうが、味噌汁に少々入れれば料亭の味になるし、石狩鍋なんてのもアリですよね。ソレ以外でも乳製品との相性が良いコトもあって、シチューやカレーに隠し味的に入れたり、グラタンにしたりクリームパスタにしてみたり。
ツマミ的には鶏手羽や鰤大根を酒粕で煮たり、北関東各地の有名な「しもつかれ」にしてみたり。しもつかれと言うのは、氷頭(鮭のアタマ)・大豆・人参の細切れに、鬼おろしでおろした大根と酒粕を混ぜて煮込んだ料理。自分はまだ食べたコトはないけれども、伝統的な郷土料理のようです(その外見で好き嫌いが分かれるとされてますが、ビジュアル的には、確かにねぇ(笑))。
漬物としては、野菜を酒粕で漬けたホンモノの漬物も美味いけれども、肉や魚を酒粕で漬け込んだモノはやっぱり美味いですね。ゴハンのオカズ、酒のツマミにはとっても良いモンであります。サケやサワラ、鶏モモなんかは矢張り美味いですね。特に、味噌と酒粕をお合わせたヤツに漬け込むと味わいがグッと増しますかな。酒粕にクリームチーズを混ぜたモノをクラッカーに乗せて食ったり、単に酒粕を焼いて焼酒粕にしたり、まぁそもそもが酒のカスから作られたモノなので、酒に合わないハズはありませんね。
スイーツ系代表としては、前述の甘酒は王道ですね。甘酒はこの酒粕をお湯で溶いて甘みを付けたモノと、米と麹を使って醗酵させて造るモノとの2種がありますが、前者は割とスッキリ系、後者は砂糖なんて使ってないけれどもクドいホドの超甘い系ですかね。個人的には小さい頃に良く飲んでいた前者の方が好きかなぁ(コレは個人の好みの問題ですが)。
その他にも、ケーキに混ぜたり、チョコに入れてみたり、蒸しパンにしてみたりと、コチラも中々にバリエーションあるようです。
アトは日本酒のカスである酒粕を使って、更にコレを蒸留して造られる粕取焼酎なんかもありますね。偶に日本酒蔵から出されている焼酎は大抵はこの粕取焼酎で、有名ドコロでは田酒・獺祭・八海山・浦霞・日高見・石鎚・七田などなどがあります(他にも沢山あるとは思いますが)。コレらも、悪くない。
更に言えば、酒粕は単に美味いだけじゃなくて、健康にもダイエットにも良いらしい。
健康の観点から列挙してみると…、肥満の抑制・コレステロール低下・代謝向上・便秘解消・腸内環境整備・抗鬱効果・美容効果・大腸癌/胃癌予防、抑制効果・アレルギー体質改善・認知症予防・骨粗鬆症予防など。
ダイエットの観点からは、食物繊維・ビタミンB1/B2/B6等のダイエット向きの栄養素が沢山含まれている為、コレを酒粕で手軽に摂取するコトでその効果が表れる?のだとか。ホントかな?
とまぁ、美味いし健康に良く、ダイエットにも効き目があるとすれば、コレを食わないワケには行かない醗酵食品と言えますね。もうチョット色々と勉強してみよう(笑)。
と言うことで、本日はコレにて。
明日は「未利用魚・ギンメダイ」について書いて行きたいと思います。
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