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2024年9月13日(金)「内臓料理(魚)・イクラの醤油漬け」

今日の豊田は晴れ。
朝方の最低気温は25.5℃、日中の最高気温も35℃弱迄上昇。9月も中旬に差し掛かっていると言うのに、これじゃあ真夏と全然変わらぬ気温ですね(朝夕は多少は涼しいとは感じるものの)。さて、

昨日は「開業準備・創業計画/事業計画」についてお伝えしましたが、本日は「内臓料理(魚)・イクラの醤油漬け」についてお届けしたいと思います。

イクラ
コレは元々ロシア語で、魚卵を指す単語のようなので、別にサケの卵のコトだけを指すモノでは無いらしいですね。ロシアではサケの卵は赤いイクラ、チョウザメの卵は黒いイクラなんだとか。ソレが大正時代にロシア式の筋子をバラして塩漬けにする方式が伝わった際にサケの卵のコトをイクラだと言うモノだと日本人が勘違い(?)して、その後コレが広まったのだとか。意外にイクラの歴史は浅いのですね、まだ100年チョットしか経ってないとは。
また、サケやらマスやらの腹を裂いて魚卵を取り出せば、あの粒々がポロポロと出て来るのではなくて、二塊になって出て来るのですが、コレはあの粒々が皮膜に覆われた状態になっているモノであり、コレを筋子と言います。ソレを手間掛けてバラしたのがイクラとかバラ子とか言われるモノですね。サケの魚卵ではあまりやりませんが、マスなんかの場合には筋子ごと塩漬けにしたりするコトもあります。

筋子(片腹分のみ)。

日本で流通しているイクラの殆どはシロザケの卵であり、ソレ以外の鮭の魚卵は殆ど流通してません。偶に紅子と称してベニザケの筋子の塩漬けが売られたりしてはいますが。
また、マスコと称して主としてカラフトマス等の筋子やイクラも売られているコトがあります。ごく偶にではありますが、ヤマメイワナ等の赤ではなくて黄色いマスコを「黄金イクラ」等と称して売られたりしているコトもあります(因みに、鮭鱒の魚卵は本来は黄色なのですが、降海した鮭鱒はプランクトンやエビ・カニ・藻類等赤い色素を持つエサを摂る為に、その身やら魚卵迄もがアスタキサンチンの影響で赤くなるのだとか)。

昨今では、日本近海でのシロザケの漁獲量が随分と減少しつつあり(以下図参照。出典はコチラ)、従って10年前だったらキロ3,000~4,000円で買えていた筋子の値段も、今では8,000~12,000円程度にもなっていて、もう高級食材になってしまっています。庶民の食える食材ではなくなりつつある、と言う悲しい状況ですね。
因みに、マスコの場合はシロザケの筋子の半分程度での購入が可能です(従い、回転ずしのイクラはマスコを使っているトコロが多いようです)。

来遊数≒漁獲量は年々減少している。今年はどうかな?
1週間ホド前の豊洲市場にて。高ぇ~っ!

そんな高い筋子を買って来たら、バラす必要があります。塩を入れたぬるま湯で1つ1つ手でシゴいて取る方法もあるし、大き目な目の金網にゴシゴシ押し付けて取る方法もあります(結構血合い的なゴミが出るし、潰れた卵の皮等も多く出るので、ココは丁寧に)。
キレイにバラすコトが出来たら(この状態はまるで宝石のように美しいんですよね)、予め酒・みりん・醤油を煮切って冷ました漬けダレに漬け込んで一晩寝かせたら出来上がり。

宝石のようにキレイなバラしたイクラ(漬け込み前)。

こりゃあ、美味いですね。酒のツマミでも良いし、贅沢にもイクラ丼にして食べても良いし(殆どTKGにも似た味ではあるのですが)。
このイクラ、冷凍保存も効くので(高級寿司屋なんかでも、秋に1年分仕込んでおいて周年使っているお店が殆どのようです…少々邪道感ありますが…)、イクラ好きのヒトはソレもアリでしょう。
まぁ、美味いですわね。値が落ち着いたら、買います(今はまだ高過ぎて手が出ん…)。

イクラ丼と言うホドでは無いですが、イクラご飯。ウメ~!

今週はコレにて。明日からは9月1回目の三連休ですね。
週末のお天気はボチボチな感じで、猛暑日にはならないようではありますが、ソレでも30℃超の日々は続くようなので、暑さ対策は必要そうです。
来週はこの間お届けした「醗酵飲料・アイラグ(馬乳酒)」に続く第2弾として「醗酵飲料・シミンアルヒ(モンゴルの牛乳焼酎)」について書いて行きたいと思います。

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