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6月19日(月) 「『フードロス』について考える」

今日の豊田は晴れのち曇り。
最低気温は19℃、最高気温は32℃。今日も梅雨の晴れ間で暑かった!
週末土曜日も梅雨間の晴れで快晴、気温は32℃迄上昇。今日と同様に暑かったなぁ。日曜日は曇ってましたが、ソレでも最高気温は31℃と、まぁ真夏ですね。さて、

先週末は「有害鳥獣・ニホンジカ(生態編)」について書いて行きましたが、今日は「『フードロス』について考える」をお届けしたいと思います(冒頭グラフはコチラから拝借しました)。
 
売れ残りや食べ残し、賞味/消費期限切れ食品等、本来ならば食べられる状態にある食品を廃棄して/されてしまうコトを「フードロス」と言ったり、「食品ロス」と言ったりされているようです。
どうやら厳密に言うと、食品ロス=本来食べられるのに捨てられてしまう食品(より広義)、フードロス=食品ロスのうち食品流通の前半部分の小売業者や食品サービス業者等の食品供給者による事業活動に伴って発生/廃棄されてしまう食品ロス、と言うコトらしいです(より狭義。因みに、食品ロスのウチの食品流通後半部分の食品供給者及び家庭を含む消費者により発生/廃棄されてしまう食品ロスのことを「フードウェイスト」、と言うのだそうです)。
 
今回自分が言いたいのは、厳密に言うと全般に亘る食品ロスの話なのですが、最近ではフードロスと言うコトバの方が一般化しているような気がするので、敢えてフードロスと言う言葉を使います。
 
で、そのフードロス。
農林水産省の統計に拠れば、2021年度の日本に於けるフードロスの量は年間523万tであり、一人当たり換算では42㎏。毎日茶碗一杯分のゴハンと同量で、日本の年間の一人当たり米消費量の約8割を捨てているのと同等なのだそうです。可也の量になりますね。
一方、世界に目を向けると、少々古いデータにはなるのですが、世界中で生産されている食料の約3割にあたり、世界の飢餓人口10億人分を賄える量となる約13億tが廃棄されているのだとか(2011年FAO発表の試算による)。
 
こりゃあ、中々に捨て置けない、見過ごせない問題ですね。
上述の2021年度の日本のフードロス量523万tをもう少し細かく見てみると、事業系のフードロスが約53%の279万t、家庭系フードロスが47%の244万t、事業系を更に細分化すると製造系が24%・外食産業で15%・小売で12%・卸売で2%となっているようです。
 
家庭での廃棄の多さには驚きますが、自らを振り返ってみると、市場などに行って安くて良いサカナや食材があるとついつい買ってしまうものの、量が多過ぎて消費し切れずに最後はバイバイ、と言うことを(毎回ではありませんが)時々やってしまうコトもあるので、この点は反省です。ただ、皆さんのご家庭でもついつい買い込んだものの期限到来によって廃棄する、と言うコトは結構多いのではないかと思います。一人一人が気を付けんとイカン問題ですね。
 
現在修業中のお店の食材管理を見てみても、完全予約制・お任せコースであればフードロスは最小限に抑えられ、お店の経営的にも効率的なのですが、アラカルト形式のお店だと、出るか出ないか分からないメニュー分の食材を準備・仕込みして数日は提供しているものの、結果として売れずに品質的に劣化してしまった場合には廃棄せざるを得ない、と言うケースを多々見ています。
飲食業でムダを出さない為には、冷凍や熟成、醗酵などの保存技術、一度作成した食材の次の食材への再生技術等、様々な工夫が必要であることを今回の修行で実感させられました。
元々はチャンとしたお店ならば冷凍モノなんて使うべきではないのではないか?と考えてはいたものの、ムダを出さない為にも、コストセーブの観点からも、背に腹は代えられないのかな?と今は考えています。
ココはある意味バランスの問題だし、出すメニューをどうするか、延いてはお店の運営方式の問題でもあると思われるので、その辺りについては今後も良く良く考えていかねばならん問題だな、と思っています。
前にもお伝えしましたが、自分はモッタイナイ派の人間でもあるので、この点は非常に重要な問題であると認識しています。
フードロス・食品ロスに関して、ご意見等ありましたら、是非ご教示願いたいと考えています。

明日は、「未利用魚カゴカマス」についてお届けしたいと思います。


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