「ルールづくり」ではなく「良い習慣づくり」
HOTTA CARPET ACADEMY
堀田カーペットでは、毎年年始に「HOTTA CARPET ACADEMY」というのを社内でやっています。僕が社長になった2018年からやって、今年で3回目になりました。そもそもなぜ始めたのかというと、「良い企業文化をつくる」ためには、1年に1回くらい、社員みんなで同じ議題で議論することや、社長である僕が今何を考え、何をこれからしようとしているのか、ということをちゃんと聞いてもらう場も必要なんじゃないかと思ったからです。
2018年は「職人」、2019年は「堀田カーペットらしさ」、2020年は「モチベーション」について、5チームにわかれて議論して、チームごとに発表してもらっています。2回の反省を活かして、具体的なアウトプットも必要だと思い、今年からは、「ヒトコト」と題して、今年一年朝一番に読む「ヒトコト」を書いて、これもみんなの前で発表してもらうことにしました。そして「ヒトコト」をカードにしてみんなに持ってもらおうと思っています。
この行事をはじめて、いいな、と思うことも、まだまだだなと思うこともたくさんあります。でも1年に1回、実務をはなれていつもと違うことを考えることは、とても大切なことなのではないかと思っています。てづくりでやっているので、ぜんぜん進め方もうまくいかないし、課題はいっぱいあるけど、また来年も続けていきたいと思っています。
ルールづくりをやめる
2019年、「堀田カーペットらしさ」について議論している中で、みんなから出てきた意見に、とても自由で働きやすいけど、ルールがなくてなあなあになっていることがある、という意見が出てきました。そこで、僕は2019年の目標に「ルールをつくる」という方針をかかげて、やろうと思ったのですが、どうしてもしっくりくるルールがつくれませんでした。
あいさつをしようとか、5分前集合とか、働き方のルールとか、いろいろなことを考えたけど、どうも「良い企業文化」になる気がしませんでした。いろいろ考えた結果、「ルールをつくることをやめる」ことにしました。ルールをつくる、ということは、ルールがないと守れないということでもあり、「良い企業文化をつくる」ということとは相反することなのではないかと思い、結局「ルールをつくることをやめる」ということにしました。
良い習慣をつくる
で、思いついたのが、「ルールをつくる」ではなく、「良い習慣をつくる」、これが良い企業文化に結びつくのではないかと。例えば、「挨拶をする」というルールができると、きっと「あの人は自分からは挨拶をしない」とか「声が小さい」とか「挨拶するときの態度がなってない」とか、「ルール」という言葉にしばられてまたあらたなルールができあがる。こんなの、ぜんぜん楽しくないし、そもそも僕がなりたい「良い企業文化」をもった会社の姿ではない。そうではなくて、全員が「良い習慣をつくる」という意識をもつと、とある人は、とても大きな声できちんと挨拶をするという人もいれば、必ず5分前には織機の上についておりはじめる人もいれば、朝来たら一番最初に掃除をしてくれる人もいる。ルールではないので、それぞれ自主的に考えてやってくれているし、それは誰かに褒められたりけなされたりするものでもない。
まさしく、そんなふうに、みんなが自分の中で「良い習慣をつくる」ということが意識できるようになることが、僕が思う良い企業文化の会社なんじゃないかと気づくことができました。
なので、今年の良い習慣づくりの1つの取組みとして、「ヒトコト」を朝一番に必ず見ようと呼びかけています。きっとやるひともやらない人もいると思うけど、「良い習慣をつくる」ということを意識してもらうための一歩として、続けていきたいと思っています。
ルールではなく、習慣をつくる。
いつかそれぞれの良い習慣に影響され、また自分の習慣を見直していく、そんなお互いに良い影響が与えられるような会社にしていきたいと思っています。
というわけで、今年もよろしくおねがいします!
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