noteマガジン『生活の哲学』のご紹介
こんにちは、はじめまして、千葉雅也といいます。
僕は現在、立命館大学の先端総合学術研究科という大学院の教員で、教育と共に研究・文筆活動をしています。専門は哲学、とくにフランス現代思想です。ジル・ドゥルーズに関して博士論文を書きました。
哲学的な考察と同時に、批評活動(美術、文学、ファッション、建築、音楽など)や、小説の執筆も行っています。おそらく一番広く読まれている本は『勉強の哲学』だと思います。これは「使える」ことを目指した勉強法の本ですが、現代思想や精神分析をベースにしていて、研究の総まとめ的なものでもあります。
詳しい自己紹介は次のページをご覧ください。
noteの有料マガジン『生活の哲学』では、今後本になる可能性がある哲学・芸術論のアイデア、実践的な文章術、時事問題の考察などを掲載しています。みなさんの「言語生活」に何か刺激を提供できればと願っています。
▼ マガジンの講読は以下のページから
どういうコンテンツがあるのかご紹介したいと思います。
(1) 書く仕事と哲学
このマガジンの基本的スタイルは、日常のなかでふと思い浮かんだテーマを連想的に展開し、具体的なものと抽象的・哲学的な思考をつなぐ文章で、これがある時期から自分のデフォルトの書き方になっています。
原稿を「書く」のが仕事なわけですが、アイデア出しに使うWorkflowyというアウトライン・プロセッサをタスク管理にも使っているので、文章術と仕事術がつながっています。どう書くかという反省が、仕事の効率化とつねに一体。書く仕事のライフハックが、哲学的なアイデアや芸術論、社会論と連想的に絡み合うというのが、僕の文筆活動で独特のところだと思います。
(2) 連載
・ 小説論
『デッドライン』の次の中編小説を書きながらの考察「小説論」は、小説の成り立ちを原理的に考えるものなのですが、実際に応用できる内容だと思います。
・ ピアノを弾く身体
2021年1月末、小説がいったん完成した後、思い立って、久しぶりにピアノの練習を始めました。それで、これまで音楽論を書いたことがなかったので、自分とピアノの関係を振り返るものを書き始めました。それが「ピアノを弾く身体」という連載で、書籍化を予定しています。
・ 自由の哲学
僕は中学高校のときは美術を志しており、作品を作っていましたが、それから美術批評に興味が移って、さらに哲学を学ぶことになりました。高校時代にはひとつの問いがありました。「芸術作品を、他人がどうのこうの言って評価する権利はあるのか?」というもの。これにどうYesを言うか、それが僕の研究を導いてきたと言っても過言ではありません。今からその問いを振り返り、自分にとって美術とは何かを幼少期にまで遡って考察するのが連載「自由の哲学」です。
この連載を始めた効果もあって、2020年10月から、美術制作も再開しました。絵を描いています。言語的ではない、「形態的直観」とでも言うべき思考がまた動き始めました。そのことについての考察が次です。
(3) 時事問題
ときどき時事的なテーマで書くこともあります。たとえば次の記事では、子育てに関する最近の話題をきっかけとして、性と「否定性」の関係を論じています。
次のものはネットでの不毛なツッコミについての考察。
(4) アーカイブ
新聞など他の媒体で発表したもの。僕の地元、栃木県の『下野新聞』に連載したエッセイも全回読めます(なお「下野」は「しもつけ」と読みます)。
学生時代に書いた習作も掲載しています。
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現在はこのようなラインナップになっています。おおよそイメージを掴んでいただけたでしょうか。
他に、日常的に、写真や短いつぶやきも掲載しています。
noteというのは不思議なメディアで、ここで定期的に書くことで、以前より文章が書きやすくなってきた感があります。しっかり固まったコンテンツを提供するというより、書く仕事が変化していくプロセスをお見せしたいと思っています。
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