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マレーシア | 夫婦でクアラルンプールとボルネオ島を巡る

夫婦でマレーシアを訪問しました。夫婦での海外旅行はスイスのハネムーンに続いて2回目になります。

多様性のある文化、モスクの見学、キナバルの大自然、グルメ。どれも素晴らしい体験でした。

このエッセイを通して、マレーシアの魅力が伝われば嬉しく思います。

旅程表

マレーシア旅程表

クアラルンプールからはじまり、途中でボルネオ島に移動し世界遺産のキナバル自然公園て登山をするといったスケジュール。航空券は下記4便で2名分総額156,340円でした。

【フライト】
8/8
羽田空港 23:50 → クアラルンプール国際空港 6:25(Air Asia)

8/10
クアラルンプール国際空港 15:30 → コタキナバル国際空港 18:05(Air Asia)

8/13
コタキナバル国際空港 11:20 → クアラルンプール国際空港 14:00(Batik air)

8/14
クアラルンプール国際空港 0:10 → 成田空港 8:25(Batik air)

それではマレーシアへ出発します。

クアラルンプールへ出発

DAY1(クアラルンプール)

AM6:25 クアラルンプール国際空港に到着しました。預け荷物をピックアップしたら空港で朝食を食べ、配車サービスGrabを使って市内へ移動します。

マレーシアではGrabなしでは生活できないと言っても過言ではありません。陽気なドライバーさん、物静かなドライバーさん、日本が好きなドライバーさんetc..。どのような個性を持った運転手が当たるかはガチャガチャなのでそれもまた楽しいです。目的地までの自動車を手配する時点で料金が確定し、支払いは全てGrabのアプリ上で行われるのでぼったくりに遭う心配もありません。

まずは大きな荷物を預けたかったので宿泊先のザ・リッツ・カールトン・クアラルンプールに直行します。

1泊2日(食事なし、エクゼクティブ・デラックス・キングルーム)の料金は2名で総額32,303円。リッツ・カールトンとは思えない破格の値段でした。この価格帯で5つ星ホテルに宿泊できる国は他にないと思います。

場所:ザ・リッツ・カールトン・クアラルンプール
The Ritz-Carlton, Kuala Lumpur

AM10:00 ホテルに到着。大きな荷物を預けます。

2016年に改装工事が行われた

今回のマレーシア旅行は途中でボルネオ島を訪問する計画だったので、全行程の前後にクアラルンプールを観光しました。

記念すべきマレーシア初の観光スポットで向かったのはヒンドゥー教の聖地、バドゥ洞窟。19世紀の後半にヒンドゥー教寺院として開いたのが始まりと言われています。

場所:バドゥ洞窟
Batu Caves

リッツカールトンからはGrabでだいたい30分ほどで行けます。営業時間は8:00-19:00、入場料は無料です。

AM11:00 バドゥ洞窟に到着。272段のカラフルな階段と黄金の大きなシヴァ神の息子が印象的です。バドゥ洞窟はヒンドゥー教の聖地ですが、仏教やイスラム教など様々な宗教を持った人が集まっていました。宗教や価値観は違えど違いを尊重し合える世界が素敵だと感じました。

バドゥ洞窟

カラフルな階段周辺には野生のサルが出没しています。バックや手にしている食べ物を引ったくられないように注意しましょう。

野生のサル

272段の階段を上がると、4億年前にできたと言われる鍾乳洞があります。歴史を感じます。乳洞の天井には大きな穴が開いていて、上から差し込む光が神秘的でした。ヒンドゥー神話に基づいて作られた像も展示されています。

上から差し込む光が神秘的

訪れる前は「カラフルな階段」というイメージしかありませんでしたが、自然と文化が一体となった場所・多種多様なバックグラウンドを持った人が集まる素敵な空間という印象に変わりました。訪れてよかったです。

現地の方がおでこに赤い点をつけてくれました。これは「ティーカ」(Tika)と呼ばれ、お寺やお祭りなどでヒンドゥー教やジャイナ教の神様にお祈りをささげる際に塗られるそうです。

お祈りのための神聖な印をつけていただいたのは貴重な体験でした。

ティーカとアイス

ランチも兼ねてKLセントラルへ向かいます。せっかくの海外なので電車(KTMコミューター)を利用してみます。

KTMコミューター

バツーケイブス駅(BATU CAVES)
↓ 約40分
KLセントラル駅(KLSentral)

KLセントラルには駅直結のニューセントラル ショッピングモール(Nu Sentral)があります。

マレーシアは言わずと知れたグルメ天国。マレー料理、中華系、インド系、ニョニャ料理(中華とマレーが融合した料理)のように、多民族国家ならではの料理を堪能できます。1つの国でこんなにも豊富な料理を楽しめるのは嬉しいですね。

初日のランチはインド系の定番ロティ・チャナイ(Roti Canai)を選びました。マレーシアで進化したインド発祥の小麦粉パンをカレーにつけて食べるメニューです。美味しくいただきました。

ロティ・チャナイ

次の目的地はプトラモスク(Masjid Putra)=ピンクモスク。後ほど紹介するスルタン・サラディン・アブドゥル・アジズ・モスクとプトラモスクは必須だと思います。移動はGrabを使います。(約40分)

プトラモスクはマレーシアの行政上の首都プトラジャヤに位置します。

場所:プトラモスク
Masjid Putra

15:30 プトラモスクに到着。ここ、めちゃくちゃ可愛いです。上品さも感じます。

内部の見学も可能ですが、見学できる時間帯は限られているので予め確認しておきましょう。モスクに入る際、女性は肌と髪の毛の露出は厳禁なのでローブを着用します。男性も、短パンやタンクトップの場合はローブを着用します。(無料貸出)

プトラモスク

見学はガイドさんがいるので質問すると気さくに教えてもらえます。

天井の丸いドーム

プトラモスクは外装だけでなく礼拝堂もピンクで美しいです。イスラム教を信仰する方の礼拝する姿や気持ちを想像してみたり、モスクがイスラム信者にとってどのような役割があるのかを考えながら見学するとモスクの偉大さを実感できます。

モスク見学後はプトラジャヤ湖を巡るクルーズを体験しました。プトラモスクのすぐ近くに乗り場があります。約45分乗船します。

場所:プトラジャヤ・クルーズ
Cruise Tasik Putrajaya

17:00に出航。楽しい楽しいクルーズ旅の始まりです。

クルーズから見たプトラモスク

プトラモスクの全体がよく見えます。クルーズでは一味違ったアングルで鑑賞できるので、クルーズ旅とのセットをおすすめです。あっという間の45分間でした。

クルーズでは屋上で鑑賞

クルーズを終えたらクアラルンプール中心地に戻り、クアラルンプールのシンボルでもあるペトロナス・ツインタワーを鑑賞します。プトラモスクからはGrabで約1時間かかります。

場所:ペトロナス・ツインタワー
Menara Berkembar Petronas

ペトロナス・ツインタワーは日本と韓国の建築会社によって建造され、ツインタワーとしては世界一の高さを誇ります。(高さ452m)

東京タワーは高さ333mなので、東京タワー+100mと考えてもらえればいいと思います。

ペトロナス・ツインタワー

20:00から22:00まで30分おきに噴水ショーも行われます。

噴水ショー

ペトロナス・ツインタワーは想像以上に色鮮やかで、その高さが迫力を与えてくれました。マレーシアのシンボルというのも頷けます。

東南アジアのナイトマーケットは非常に活気があるイメージですが、マレーシアのクアラルンプールにも有名な屋台があるとのことで行ってみました。(ペトロナスツインタワーから1.8km:徒歩25分)

ジャランアロー・フードストリート

場所:ジャランアロー・フードストリート
Jalan Alor Food Street

ジャランアロー・フードストリート、活気がすごいです。200m以上の道の両側に50軒以上の屋台が並んでいるですが、観光客と地元の客で歩くスペースもありません。店を決めるのも、席を探すのも大変です。

ゆっくり食事をしたいという方にはあまりおすすめはできませんが、長居はせずに雰囲気だけ楽しむのもいいかもしれません。

ジャランアロー・フードストリートから宿泊先のリッツ・カールトンまでは900mだったのでそのまま歩いて戻りました。

エクゼクティブ・デラックス・キングルームを手配

宿泊体験談はこちらにまとめています。世界最安値のリッツ・カールトンが気になる方は参考にしてみてください。

バドゥ洞窟、プトラモスク、ペトロナス・ツインタワー。マレーシア1日目は文化と宗教に触れることで、「国や文化の異なる人々同士が、お互いを尊重し合う大切さ」を学びました。

DAY2(クアラルンプール→ボルネオ島)

2日目のAMはリッツ・カールトンを堪能。館内を散策したり、高層ビルに囲まれたプールで泳いだり、リラックスしたりと5つ星ホテルのサービスを楽しみました。

リッツ・カールトンのプール

素晴らしい体験をありがとうございました。

この日はボルネオ島に移動するプランだったので、Grabでクアラルンプール国際空港ターミナル2に直行しました。

ターミナル2に到着

15:30発の国内線でボルネオ島へ。国内線ではありますが、搭乗時間は2時間35分とやや長丁場。

クアラルンプール国際空港 15:30 → コタキナバル国際空港 18:05(Air Asia)

ボルネオ島に到着

ボルネオ島はどんな島?と思われた方が多いかと思います。私もマレーシアに行くと決める前はボルネオ島の名前すら知りませんでした。

ボルネオ島はどんな島かといいますと、世界で3番目に大きな島。この広大な大地の中に、インドネシア、マレーシア、ブルネイの3ヶ国の領土があります。領土が大きいのはインドネシアですが、観光拠点はコタキナバル(マレーシア・サバ州の州都)になります。私たち夫婦の目的地もコタキナバルでした。

空港からはクアラルンプールと同じようにGrabを使い、宿泊先のヒルトン・コタキナバルに移動します。15分ほどでホテルに着きます。

コタキナバルの街並み

場所:ヒルトン・コタキナバル
Hilton Kota Kinabalu

3日目の朝が早かったため食事は無しで予約しました。ボルネオ島でもヒルトンとは思えない値段で宿泊できました。(1泊2日のキングルームで総額21,148円)

ヒルトン・コタキナバル

食事はニョニャ料理を味わえるスリ・ムラカにしました。迷ったらこのレストランに行ってほしいです。滞在中に行ったレストランで一番当たりでした。サバ州名物のサバベジも食べられます。(ヒルトンからは徒歩10分)

場所:スリ・ムラカ
Restoran Sri Melaka

写真の左側にあるのがサバ州名物のサバベジ。野菜の芽を炒めたもので、味もしっかりしています。

ニョニャ料理

午前中はクアラルンプールに居たかと思えば、夕食はボルネオ島でニョニャ料理を堪能している。時間の経過がとても早く感じます。

この日は早めに就寝しました。明日明後日と東南アジア最高峰・キナバル山の登山を計画していたためです。

キナバル山の標高は4,095m

DAY3・DAY4(ボルネオ島)

キナバル登山の挑戦は一生忘れられない体験となり、新しい挑戦は視野を広げてくれることを実感した素晴らしい2日となりました。

キナバル登山の体験談は別のエッセイでまとめています。ここまで読んで下さったあなたにはぜひキナバル登山の体験談を読んでほしいです。私はキナバル登山を通して「やりたい」を大切に、これからも様々なことに挑戦していきたいと思いました。

*****

登山後

一度チェックアウトしていたヒルトン・コタキナバルに送迎バスで戻りチェックイン。2回目の宿泊では朝食込みで予約しました。料金は2人で24,131円(キングルーム)

のはずだったのですが

ホテル側のミス(おそらくタブルブッキング)があり、なんとスイートルームに変更となりました。めちゃくちゃ広かったです。

登山の疲れで歩くのすら大変でしたが、スイートルームを体験できたのはいい思い出です。(使いこなせた自信はありません、、)

DAY5(ボルネオ島→クアラルンプール)

朝起きるとキナバル登山による疲労が増しており、体全身が悲鳴をあげていました。「イタタタ」を100回くらい言っていたと思います。

朝食①
朝食②

流石はヒルトンといった朝食。ご馳走様でした。

Grabを手配しコタキナバル国際空港へ移動します。

マレーシアのスタバが25周年でした

コタキナバル国際空港 11:20 → クアラルンプール国際空港 14:00(Batik air)

ありがとうボルネオ島

14:10 クアラルンプール国際空港に到着。日本への帰国便まで10時間ほどあったので「ブルーモスク」で知られるスルタン・サラディン・アブドゥル・アジズ・モスクとスーパーマーケットでマレーシアのお土産を買いに行くことにしました。

Grabでブルーモスクに向かいます。(約40分)ブルーモスクはマレーシア最大、世界で4番目の規模のモスクといわれています。

スルタン・サラディン・アブドゥル・アジズ・モスク

16:15 ブルーモスクに到着。

場所:スルタン・サラディン・アブドゥル・アジズ・モスク
Sultan Salahuddin Abdul Aziz Shah Mosque

プトラモスクと同様に、モスクなので女性の肌の露出が禁じられています。(ローブの無料貸出あり)入場料もかかりません。

ガイドさんがたくさん写真を撮ってくれました
ブルーモスクの内部

モスクの内部もステンドグラスが美しい空間を演出しています。

見学を終えたらお土産を購入するためにGrabでペトロナス・ツインタワーを目指します。(約1時間)スーパーマーケットにはツインタワーが描かれた商品が豊富にあります。

ペトロナス・ツインタワーに向かっていると、偶然にも2020年2月に開設されたサロマ・リンク・ブリッジが見られました。フォトスポットとして有名な場所です。Grabの運転手さん、ありがとう。

サロマ・リンク・ブリッジ
マレーシア色のペトロナス・ツインタワー

19:30 ペトロナス・ツインタワーに到着。スーパーマーケットで最後のお買い物を楽しみます。マレーシアは物価も安くお菓子も美味しいので思わずたくさん買ってしまいます。

最後の買い物を終え、空港に戻り日本に帰国しました。

8/14
クアラルンプール国際空港 0:10 → 成田空港 8:25(Batik air)

さいごに

マレーシアで出会った人は皆、私たち夫婦を寛容な心で受け入れてくれました。「この国がよかった」と思えるのは、現地で出会った人が優しくしてくれたことが大きいとしみじみ思います。感謝です。

日本に来てよかった。また日本を訪れたい。日本に来た外国人が、日本を好きになってくれたら嬉しく思います。

ありがとうマレーシア

▼夫婦で初めての海外旅行

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