第1回 Startup Weekend 塩尻 に参加してみた
塩尻で初開催となるSW(Startup Weekend)の参加レポートです。
なぜ参加したのか?どういった人が参加していたのか?
ひさしぶりにIT系プロダクトでPdMをやることになり、塩尻での新規事業の検討も進めていたところに、Startup Weekend 塩尻開催の情報が目に入る。新規事業や事業開発の錆落としや、塩尻でのあらたな取り組みに触れるために参加することを決める。
参加者は長野県内の方がほとんどで、東京からはぼくひとり、もうひとり茨城から参加している大学生がいた。10代から70代までの老若男女が14名。中学生、大学生、地域おこし協力隊、主婦、県内県外の事業者の方など。
オーガナイザーは、長野県出身でSWオーガナイザー経験のある方が2名と、スポンサーであるシビック・イノベーション拠点スナバのインターンが1名。
ファシリテーターは、SWオーガナイザー経験があり、SW認定ファシリの上原さん。
コーチは、松本で地域の事業支援に取り組む佐竹さん、塩尻でコンサルティングやキャリア支援に取り組む北山さん、SWコーチとして全国を飛び回る大柴さん。
審査員は、信州スタートアップステーションの佐藤さん、なにをやっているか謎な漆畑さん。
Startup Weekendではどういったことをするのか?
Startup Weekendのひとつの目的は、起業家を増やすこと。そのために必要なスタートアップの考え方を学び、3日間という時間の中チームで事業をつくるチャレンジをする。
Day1(夜のみ):SWや新規事業の基本をレクチャー、ピッチのエクササイズ、一人ひとりピッチ発表、チームづくり
Day2(一日):審査基準である検証・実践とデザイン・ビジネスモデルのレクチャー、チームでビジネスづくり(MVPをつくったり、インタビューに出かけたり)、チームごとのコーチング
Day3(一日):チームでビジネスづくりの続き、ピッチ資料づくり、発表、審査、結果発表、交流会
レクチャーとコーチング以外の時間は、自由度が高く「何をしてもいい」と繰り返しファシリの上原さんが言っていた。
どんなチームで、どんな事業プランをつくったのか?
ぼくらのチームは、
メンバー3名、塩尻の人が2名と東京の人が1名、スナバインターンの教育系の人、地域おこし協力隊の花屋さん、以前スタートアップ畑にいて直近は人事畑にいたちょうなん
チーム名「善と悪」、テーマとして「ブラック企業」や「正義と悪」を扱っていて、「正義だけだと疲れる」「時には悪であることが求められる」なんて話をしていた
事業プランは、
初期プランが「ブラック企業を体験できる脱出ゲーム」で、お化け屋敷など人はなぜ怖いものにお金を払うのか?怖いイメージのあるブラック企業をエンタメにできないか?というのが着想ポイント(起案はてんてん)
ブラック企業体験も時間が経てば笑い話にできる、という部分に興味を持ったなっちゃん。転職したいけど転職できていない人の多さにニーズを感じていたちょうなん。
入り口がエンタメだったからか、ターゲットや課題が考えづらい状況が続く。MVPとして、クイズゲームやカードゲームを考えていたところから、長時間労働を課題としたプランに変化していく。そしてターゲットとなる人事の方にインタビューを進める中で、組織課題を扱ったものへ更に変化していく。
参加してどうだったか?
想像していたよりも自由に使える時間が多く、その分、瞬発力や柔軟性を求められる。一人ひとりがチームをどうリードするのか?MVPをつくるために何が必要なのか?エヌイチを見つけるために何が必要なのか?
ほんとMVPをいかに早くつくるか、準備不足だろうと検証をどれだけ進めるか?によって、チームや事業プランが大きく変化していく。
自分の中で初日に頭に浮かんでいたのはクリエイティブリーダシップ。一人ひとりのクリエイティビティを引き出し、殺さないようにするにはどんな働きかけが必要になるのか?一人ひとりの話をしっかり聴いて、チームのプロセスから見えるものをフィードバックしたり、MURALを使った学びのシェアや、記録と見える化によるホールド。
覚悟を持って事業プランを一歩先に進めるために何が必要なのか?
ぼくにとってはファシリテーターロールを手放し、プレイヤーとして事業にコミットすることが一歩先に進むために必要だったように思う。
まだまだ瞬発力や柔軟性に鍛えられる余地があるので、引き続きStartup Weekendに参加しながら身体と頭と心を動かしていこう。
後日チームでふりかえり会を
ふりかえりで出ていた声
エンタメから入ったことの難しさ、エンタメを捨てない覚悟(初期ビジネスアイデアが、ブラック企業を体験できる脱出ゲームだった)
脱出ゲームへのとらわれ、エヌイチへのとらわれ
プロトタイピングを通じて見えてきた光明
検証(インタビュー)を進めることで、ダイナミックに場が動き出す
ピッチに一人ひとりのこだわりを詰め込む
この先どうする?
今回の事業プランは、優勝は逃したものの審査員から「儲かると思う」「ビジネスチャンスはある」といった声をいただいていた。一人ひとりこのチームで、この事業プランで実現したいことがあることが確認できた。
そして「善と悪」チームの3名は、引き続き活動を継続することになったのだった。さてこの先どうなっていくかな?
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