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インスリン、糖尿病、生活習慣病(4)血糖値自己測定(SMGB)

II型糖尿病という病気は余り名誉ではない。蔑まれ自己管理の出来ないやつと言われる(笑)。しかし、なってしまったものは仕方がない。2015年失明を宣告され食事だけでA1c12.3->6.5(半年)と変えることができた。意志の弱いII型糖尿病患者にしては上出来である。

数年前から「糖質制限」と言う考え方を知っていたので、自分の身体が何を食べたら総血糖値が動くかを調べながら自己血糖測定を続けたのだ。血糖値が上がる食べ物を食べなければ当然多くの人と同じ様になる。問題は続けられるかであるが.....。

まず最初はカードに血糖値を記入することにした。一枚のカードに食事や運動をするたびに血糖値を測り記入すのです。

プールに毎日のように行き血糖値の変化の記録もしました。10年以上前に泳げるようになろうと思い始めた。いつの間にか水泳が大好きになった。毎日の生活がいかに血糖値と関係しているかが分かってきました。いろいろな本も読んだ。

SMGB関係の本を買い漁った。

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SMGBに関して書いてある本は多い。インスリン治療にとって低血糖は一番怖い、なにせ人が死ぬのである。糖尿病の合併症で低血糖になると思っている人は多いが、実際にはインスリン治療の注射の量とに合った食事をしていないから起こる(無論、運動も注意深くしなければならない)。

これらの本はすべて、インスリン治療をしている人用のマニュアルであった。インスリンの治療をすると病院から自己血糖測定の機器は貸し出してくれるし、100回分の測定チップももらえる(安く買えるんだったかもしれない)。

しかし、バーンスタイン博士との出会いがすべてを変えた。

彼の著作はいつも読み返す。まえがきの部分を読むと涙が止まらなくなる。

博士は、「病と自分で向き合え」と教えてくれたのだ。2015年5月に医師の言うことなど聞かずになんとか食事頑張ろうと思ったのは間違えでなかったのだと思った。

博士は「I型」なのでインスリン注射は必要だが、自分の身体のプロファイルを知ることによって人生をより「よく生きる」ことができたのである。

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毎日のように血糖値を計った。商品化された食事はびっくりするくらい血糖値が上がる。半分残せとか、ラーメンなら汁は飲むなとか言われるが、それは辛い。炭水化物の入っていない麺(フェイクフード)なども買ってみたが、満足できない。

ということで、毎日「食事を作ることになる。やがて、血糖値も余り上がらなくなり、当然、A1cも安定してきて、もしかしたら「糖尿病治っちまったんじゃないかと思ったりもした(笑)。

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とはいっても、糖尿病は後戻りのない病気なので(医師の中には治るという人もいるが....)いつでもガッツリ食べれば血糖値は300mg/dlを超える。

そんな体験から、「検査値は食事を正直に反映しているだけだ」と言う考え方にたどり着いた。

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webアプリBSP(Blood Suger Profiler)を作った。

やがて、100枚を超える頃からら血糖値を管理するソフトを開発できないかと考え始めた。僕はwebアプリの商売をしている。これが血糖値プロファイラーと言うwebアプリです。コンセプトとして作った

もう少し手を入れたいと思う間に僕の糖尿病とのダンスは別なステージに入った。

当時から、ネット上のアプリケーションは色々と見たが、どうしても商売が絡む。なにせ開発にはカネがかかる(笑)。いづれも、最終的には何かを売ることにつながっているのだ。無論それは仕方がない。僕だって、本売りたいし仕事欲しい(涙)。

しかし、患者(と言われている人)が自分で生きることを手助けしなければならない。自分で判断して後悔ない人生を生きることこれこそが「よく生きる」ということだ。誰かの奴隷ではなく、自分で判断して、責任を持ち生きること。専門家は商売人だと言うことを理解して生きること。

それこそが重要だと思う。

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今の僕にとっての血糖値自己測定

今はかつてのように血糖値は測りません。ほぼ血糖値のプロファイルが分かってきているからです。(時折、戒めの為に測りはしますが....)


血糖値という検査値が医師の言うとおりに本当に災厄の原因だろうかと考えています。「商品化された食事」こそが問題ではないかと考えてどうすればいいのかを毎日実践しながら素材から食事を作っています。このプロジェクトは毎日素材から食事を作ることが出来るだろうかと言う問いかけでもあるのです。



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この頃、作ったwebはこちら

動画もアップしてオッた。

最近はいろいろな測定器がありますが、基本は生活と血糖値の関係です。意識を持ってなぜ上がるのかを見つめるといろいろな気づきがあります。



血糖値自己測定器はこちらのサイトから購入しています。


スティマだ(笑)。多分こちらが一番安いかもしれません。みなさんも体験してみると新しい世界が開けます。

血糖値の測定キットはある程度の誤差があるので少しだけ上がった下がったと言っておお喜びするのは賢明ではないです。おおらかに、楽しみましょう。

血糖値自己測定のチップは(法律上の制限があり)国内では高額になります。自己血糖測定を安い価格でし始めると、医者のところに誰も行かないなどと、うがった見方をする人も居ます(俺)。

この機器もチップもアメリカではスーパーでも売っているようなものです。

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こちらでまとめました。2021年2月


厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。